自立した人間になりシンプルに考えることで自己肯定感が上がる

ストレス耐性

今回は自立した人間になり、物事をシンプルに考えることでストレスを受けても折れない心を作れるヒントになるように解説をしていきます。世の中には仕事人間と呼ばれる人も多くいますが、多くの人は仕事の課題に意識を集中しすぎていて愛や友達の関係に意識を向けません。それでは心のバランスが悪く自己肯定感も低くなります。

そういった人は常に「仕事をしすぎていないか?」と自分に問いかけてみることもいい方法です。上司とは縦ではなく横の関係を築くようにして「ノー」といえる関係を目指しましょう。上司に嫌われたくないといっても幸せな人生は自分で決めるもの。上司に支配されていては幸せは訪れません。

また同期が先に出世してしまってつらいというケースもよくあります。こちらに関しても横の関係を意識することが大事です。

他には苦手な親戚づきあいと子供の宿題の悩みについても言及しています。それでは細かくみていきましょう。

自立した人間になることで自己肯定感は上がる

自己肯定感は、自立した人間になることで上がります。しかし、自分自身を見つめ直すと、孤独でいることが多い人もいるでしょう。仕事に熱中しすぎていることが原因かもしれません。仕事に打ち込む一方で、友人や恋人との関係が疎遠になってしまうこともあります。

人生の中で達成すべき課題が片寄っていると、心のバランスを保つことができません。例えば、仕事のことばかり考えている人は、友達や恋愛にも仕事や仕事の悩みを持ち込みがちです。それによって、友人や恋人から「あなたは仕事のことしか話さない」「もうちょっと他に話題があってもいいんじゃない?」と思われることが多いです。

自分にとっては最も興味のあることについて話しただけなので、自分自身はとても楽しい気持ちになっていることが多いです。しかし、友人や恋人から見れば、そのような態度は不快に感じることがあります。

自分自身が興味のあることばかりに集中し、相手との共通の話題を探すことをしない態度をとってしまうためです。言い換えれば、デリカシーに欠け、相手を自分の下に見る「縦の人間関係」に陥ってしまうことがあります。このようなコミュニケーションのやり方は、相手に対する敬意を欠き、交流を深めることができません。

そこで、自分自身を見つめ直して、自分のライフタスクについて考えることが大切です。自分がどのようなバランスの中で生きていくのか、自分が何を大切にするのか、自分にとっての理想的なライフスタイルはどのようなものなのかを明確にすることが必要です。その上で、時間や労力を適切に配分し、心のバランスを保ちながら、自分らしい人生を歩んでいくことが大切です。

「マンド」と「タクト」という言葉があります。これは、コミュニケーションの方法を分類するために用いられます。マンドは、要求や依頼が含まれるコミュニケーションを指し、タクトは、情報共有や雑談などの要求や依頼を含まないコミュニケーションを指します。

縦と横の人間関係については「横暴な上司のストレスから抜け出す方法」でも解説しています。

自立した生き方をすることで自己肯定感は上がる

「自立」と「孤独」は同じではありません。仕事の人間関係は依頼や要求を伴う「マンド」が中心的な要素です。「これをやってほしい」という依頼と、それに応える関係です。しかしながら、仕事以外のコミュニケーションはマンドだけでは成立しません。特に友人や恋人との関係性においては、相手の気持ちを考慮したコミュニケーションが必要不可欠です。

例えば、友達や恋人とは世間話や他愛もない話などの形で、相手に寄り添った会話をすることが求められます。そこには依頼も要求もなくたわいのないものです。しかしながら、仕事の話ばかりする人は、依頼や要求のコミュニケーションをとってしまいがちです。

相手との共通の話題を見つけようとせず、自分のやっていることにしか興味がないという態度が、相手に不快感を与えてしまいます。その結果、コミュニケーションがうまくいかず、孤立してしまうこともあるでしょう。自己肯定感も下がってしまいます。

人間は誰かと共に生きることが必要であり、それが人間のあるべき姿です。しかし、一方で、誰かと共に生きるためには自分自身が自立していることも必要不可欠です。自立とは、一人でいることも共に生きることもできること。

孤独を感じてしまう人は、自分がどの程度自立しているのかを考えてみる必要があります。自立した生き方を模索することで、自分自身を肯定し、他者との関係性もより深く、豊かなものになるでしょう。

周りを気にしてばかりいては自己肯定感が下がる

「プライベートを大切にしたいけれど、仕事が多すぎて残業ばかり」という悩みは、多くの人が抱える問題かもしれません。仕事に没頭し、プライベートを犠牲にすることが何度も続いているのであれば、自分自身に「仕事のやりすぎじゃないか?」と問いかけてみることが大切です。

この問題には2つの原因があることが多く、「仕事を押しつけてくる上司」と「断れないあなた」です。この状態は、上司との「縦の人間関係」に支配されていることが原因かもしれません。そこで、仕事を減らすためには、上司と「横の人間関係」を築き直し、「ノー」と言うことが必要です。

仕事ですから「嫌です」「できません」と断ることは簡単ではありません。しかし、「これはいつ終わっていればいいですか?」といった質問や確認を行うことで、上司の要求に対して適切に対処することができます。

上司はとにかく急いでと曖昧な言葉で仕事を押しつけてくるものですが、具体的な納期が分かっているならば、自分のスケジュールを調整して取り組むことができます。例えば、明日の昼の会議に必要な資料を作る仕事ならば、明日の朝に仕事をすることもできます。

日々の業務で上司と信頼関係を築くことは、非常に重要です。もしあなたが、普段からきちんと仕事をこなしており、その能力が上司に認められている場合は、休みや定時帰りのリクエストを申し出ても、受け入れてもらえるはずです。

リスクをとることで自己肯定感はあがる

自分を守るために無難な選択を続けていると、やがてチャンスを逃し、後悔することになるかもしれません。「上司に嫌われたくない」という心理にとらわれて、自分らしい行動をとれないことがあります。

「みんな残業しているのに自分だけ定時に帰れない」という不安や、「周りの目を気にしてばかりいては」という焦りも、この心理の一部です。しかし、こうした気持ちに屈してしまうと、周りからの期待通りの行動しかとれず、自分の人生を制限してしまいます。

周りの人々がどう思おうと、自分の人生を自分で決めることが大切です。他人に合わせて生きていては、自分のやりたいことを見失ってしまいます。自分自身を信じ、自分の人生を自分で切り開いていくことが、真の幸せへとつながるのです。

プライベートを会社よりも大切にすることが重要だと感じているなら、会社での評価を下げる勇気が必要です。会社を優先しないことによるリスクを背負うことになりますが、リスクを避けることによって不幸になる可能性もあることを忘れないでください。

私自分のプライベートを大切にするというリスクをとることは、実際に選んでみればそれほど怖いものではありません。自分の人生を自分でコントロールし、自分の価値観に忠実であることが大切です。

人生において自分にしかできない選択をするために、勇気を持ってリスクをとりましょう。そうすれば自己肯定感は上がります。具体的な自己肯定感については「自己肯定感って何?」をチェックしてください。

同期が先に出世して嫉妬、自己肯定感が下がってつらい

「同期が出世して直属の上司になってしまった。」という悩みを抱える人がいるかもしれません。しかし、上下関係はあくまで職場内におけるものであり、「横の関係」で学びを得ることもできます。

組織で働く人の中には、給料や出世といった組織からの評価に関心を抱く人もいるでしょう。しかし、心理学においてはそうしたことを気に病む必要はありません。出世は、その人の価値には何の関係もなく、上司と部下の違いや役職の違いというのは、役割の違いに過ぎません。

つまり、上下関係というものは、必ずしも人間関係において重要なものではなく人を苦しめるもの上司と自分の違いはもっている役割と考えて横の関係を大切にすることが大事です。

組織内での出世や地位の上下関係によって、同期や同年代の人たちが上司となってしまうという悩みは、頻繁に起こる悩みのひとつです。「自分が課長であるのに同期がさきに支店長になってしまった。どのように振る舞えばいいのか」といった悩みは多いものです。

同期の出世は自分を成長させるための刺激に

「同期が上司になってしまった」という状況になったら、どのように対処すればよいのでしょうか。まず、縦の人間関係ではなく、横の人間関係を基本とする心理学の視点を念頭に置くことが重要とお伝えしましたが、同期が上司になることは、組織で働くうえで避けられない現象の1つであり、その人の出世が自分に直接的な影響を与えるわけではありません。心配する必要はまったくありません。

もし同期が上司になっても、その人を積極的にサポートし、さらなる出世に貢献する心構えが大切です。同期の成功は、組織全体の成功に繋がることが多いため、上司の手柄を積み上げることで、さらなる出世に繋がります。

同期と自分を比べる行為ですが、年齢を気にするのは日本人特有の問題です。海外では中途入社が普通であり年齢はあまりきにしていません。海外では年齢や学年が同じでなくても、互いに刺激しあい、成長しています。

出世する人は能力や魅力があったのでしょう。まずはその事実を認め、尊敬し良いところをみつけ、自分の成長の糧としていきましょう。同期の出世に嫉妬してしまって困っている人は「嫉妬をとめたい!大事な方法4選」も参考にしてください。

「義母が苦手」で自己肯定感が下がる

苦手な親戚づきあいは仕事のタスクと捉えることで自己肯定感を下げずにすみます。「義母が苦手」という悩みを持つ人は多いです。結婚すると、相手の家族や親戚との交流が必要になりますが、距離感が微妙であるため、人間関係が悩みの種になることがあります。

特に女性にとっては、夫の母親である姑との関係が非常に難しいと言われています。しかし、これは当然のことであり、多くの母親(姑)にとって、息子の妻という存在は、気に食わない要素が多いものなのです。

それは、心の奥底で息子の妻を「大事な息子を奪っていった女」と思ってしまうからで、姑によっては、「息子と孫さえいればいい。嫁は来なくていい」と考えている人もいるほどです。つまり、嫁と姑がうまくいっているのは当たり前ではなく、むしろ例外的なケースと言えます。

そこで、義母との関係に苦しんでいる人は、「交友のタスク」ではなく、「仕事のタスク」として考えてみることをお勧めします。つまり、義母とのつきあいは、自分の人生を充実させるための重要な仕事の一つであり、克服しなければならない課題と考えるのです。この考え方であれば、義母とのつきあいを、仕事として捉え、より建設的にアプローチすることができます。

結婚したら、相手の家族や親戚との付き合いが出てくることは避けられません。だからと言って、無理に仲良くなろうとする必要はありません。世間で言われている「義務感」や「世間からの期待」に囚われてしまうことは避けるべきです。

仕事上の人間関係と同じように、姑との付き合いも「仕事のタスク」として考えると、解決策が見えてくるかもしれません。職場で必ずしも全員と仲良くならなければならないわけではありませんが、大切なのは仕事をうまく進めることです。同様に、姑との関係も「仕事のタスク」として考え、自分の心の負担を減らしてみることをおすすめします。

課題を解消していけば絆が生まれる

妻と姑の間の摩擦は交友のタスクと思ってしまっているから。家族として役割を果たすことは、単に愛情表現によってのみ達成されるものではありません。例えば、夫の実家に帰省した際には、家事を手伝ったり、誕生日にプレゼントを贈ったりすることもありますが、これらはすべて「仕事」として捉えることもできます。

義母への愛情表現をするのは難しいですが、少なくとも「仕事」としてこなすことができるでしょう。仲が悪くなることは避けなければなりませんが、無理に仲良くなろうとする必要はありませんトラブルがなければ、とりあえずは十分です。絆は、仕事を複数回こなすことを通じて深まることもあります。

現代の日本では、人間関係において「絆」や「仲の良さ」が強く求められていますが、本来はその順番が逆です。仕事をともにこなすことで絆が生まれるのです。義母との関係にあまりこだわりすぎず、単に「仕事」として取り組むことで、ストレスや不安を軽減することができるかもしれません。そうすることで、互いの理解が深まり、最終的には良好な関係が築ける可能性があります。

また、身の回りのことをキチンとすることで自己肯定感を高めることができます。具体的な方法は「イライラしない自分らしく素敵な生活をしよう-自己肯定感をあげる方法- 」で紹介しています。

横の人間関係に必要なこと

「わが子が宿題をしなくて心配。」という悩みはよくありますが子供に心配を押しつけるのは子供の自己肯定感を下げてしまいます。課題を抱え込みすぎないことが大切です。

家庭では、横の人間関係が欠かせない場面があります。この横の人間関係を築くためには、主に次の4つの要素が必要です。

  • 尊敬すること。親子や夫婦であっても相手を敬い、礼節をもって接すること。
  • 信頼すること。常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとし、信じること。
  • 共感すること。相手の関心、考え方や意図、置かれている状況などに関心をもつこと。
  • 協力すること。目標に向けて仲間と合意できたら、共に問題解決の努力をすることです。

家族関係においても、これらの要素を心がけることが大切です。また「この問題において最終的に責任を負うのは誰なのか」ということを考えることです。宿題をまったくやろうとしない子供がいるなら、親としては心配ですが、無理に宿題をさせようとすることは避けるべきです。課題の分離をすることで、問題解決のための最適な手段を見つけることができます。

子供が宿題をしない場合、親が口うるさく言うことで子供がますます宿題を嫌うようになることがあります。それは、親が子供の課題に踏み込んでしまっているからです。子供が親の口うるささに挫けてしまい、やる気をなくしてしまうこともあります。親が心配することは自然なことですが、その心配を子供に押しつけてしまうのはよくありません。

実際、子供が宿題をしないことで最終的に責任を負うのはその子供です。親がうるさく言ってしまうことで、子供にとって宿題が課題になってしまいます。課題の分離をすることで、子供が自らの課題を解決することができるようになります。

親が子供の将来を心配するのは自然なことですが、その心配を子供に押しつけることは避けるべきです。子供が自分自身の課題に取り組むための自己信頼をつけることが大切です。親は子供のサポート役として、子供が自分自身で課題を解決できるよう、適度なサポートをすることが必要です。

親子の課題の解決は相互の信頼が必要

子供が成長するにあたり、家庭と学校は大きな役割を果たします。それぞれの場所において、親と子供の課題は異なるものです。学校での共同体のルールやルーティンを学ぶことで、子供は自立心を養います。

ただし、すべてを学校に任せることも、家庭ですべてを解決しようとすることもできません。親子は一緒に取り組む課題も存在します。そのためには、まずは親の課題とこの課題を分けて、その後に共同の課題を見つけ出すことが大切です。

特に思春期の子供は親に反抗的な態度を示すことがあります。この反抗は、成長のプロセスの一環として受け止めることが必要です。親が強引に関与しようとするよりも、黙って見守ることが重要なのです。

どうやって宿題をさせるかではない

親の課題は、子供に宿題をさせることではありません。代わりに、子供の成長と自立を促すことが求められます。子供が自らの課題を理解し、自己解決能力を身につけることが大切です。そのためには、親が子供の課題に立ち入り過ぎず、必要に応じて手助けをすることが望ましいです。

課題解決には、親子が互いに尊敬して互いに信頼し合うことが必要不可欠です。信頼を養うには、相手を理解し、その立場や行動に対して忍耐強く接することが必要です。そのため、相手にとって未知の領域や決断の結果を受け入れることも重要です。

子供の課題には、親が踏み込まない忍耐が必要になる場合があります。また、子供の行動に対して理解ができなくても、受け入れる覚悟が必要です。これが心理学で言う信頼を養うための方法です。また話し方によっても子供の受け止め方は変わります「イライラしない、させない、話し方 自己肯定感を高めるコミュニケーション術」でも解説していますので参考にしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。自立した人間になりシンプルに考えることで自己肯定感が上がることについて解説をいたしました。大事なポイントを下記に

自立した人間になることで自己肯定感は上がる
自分のライフタスクについてよく考える。心のバランスを保ちながら、自分らしい人生を。
人間は誰かと共に生きることが必要。そのとき自分自身が自立していることも必要不可欠

周りを気にしてばかりいては自己肯定感が下がる。常に「仕事のやりすぎじゃないか?」と自分に問いかける
上司との「縦の人間関係」に支配されているから断れない。自分の人生を自分で決めることが大切。
自分の人生を自分でコントロールし、自分の価値観に忠実に生きる。

上下関係はあくまで職場内におけるものであり、「横の関係」で学びを得る。
上司と部下の違いや役職の違いというのは、役割の違いに過ぎない。
同期の出世は自分を成長させるための刺激に

苦手な親戚づきあいは無理に仲良くなろうとする必要はなく、仕事のタスクと捉える
トラブルがなければ、十分。仕事をこなしていけば絆が自然と生まれる

「この問題において最終的に責任を負うのは誰なのか」ということを考える
親は子供の課題に踏み込みがち。最終的に責任を負うのはその子供。
だから子供が自分自身で課題を解決できるよう、適度なサポートをすることが親の努め
親が強引に関与しようとするよりも、黙って見守る

他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

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