周囲の小言やお説教、余計なアドバイスを聞き流して自己肯定感をあげよう

ストレス耐性

今回は自己肯定感が下がるお小言やお説教、余計なアドバイスをしてくる人についての対処法をテーマにしています。当ブログの色々な記事で他人の言葉に振り回されない方法を紹介していますが、今回は具体的な場面を想定して紹介しました。

大事なポイントは、人の意見を聞き流す、他人の言葉をまともに受け取らない、八つ当たりやイライラしている時の言葉は無視、聞いていますアピールをしっかり、クレーマーは話を聞くだけです、

小言やお説教をされてふてくされているだけでは自己肯定感が下がり幸せに生きることができません。一例ではありますがこの記事を見ていただき小言を言われた時の対処方法を見つけていただければと思います。

「人の意見は聞き流すことで自己肯定感が上がる 真に受けず聞き流して

ある女性のお話です。その方は職場で上司から怒られているスタッフを見て、同じように怒られるのが怖いと感じていました。しかし、ある日とうとう上司から「何をお前は思い上がっているんだ!」と叱責されたそうです。その瞬間、彼女は言葉に詰まってしまい、自分が何をしたのかもわからなくなってしまいました。

上司は、「新人のお前が一人でこの仕事をできると思っているのは、思い上がっている!」と非難し、「お前は自分だけでこの仕事をしているのか!」という言葉に、とても傷ついたそうです。上司は、彼女をみんなの前で非難し、腹黒い汚いやつだと思わせるような扱いをしました。

すると真っ青な顔で立ち尽くしていた彼女を見かねた同僚が、「気にしなくていいよ、たぶん今日は機嫌が悪いだけ」と彼女を慰めてくれました。

八つ当たりを自分のせいにすると自己肯定感が下がる、聞き流そう

彼女は上司から言われた言葉を聞き流すことができず自分のことを「腹黒く嫌な奴なんだ」と思ってしまい自己肯定感がとても下がってしまいました。また仕事がむいていないのかなと感じるようにもなってしまったそうです。

その後、ある出来事が起こり、上司がイライラしている理由が分かりました。上司の奥さんと口論になり、そのまま上司が職場にやってきたのです。その日の会議の時間には、上司がイライラしているのが手に取るように伝わってきました。奥さんからの情報がなかったら自分が原因でイライラしているのかなと誤解していたところだったそうです。

上司はその後も怒り続け、職場の人は上司のイライラに圧倒され、会議が始まると同僚が萎縮してしまっていました。とうとう、上司が「なにをお前はやっているんだ!」と怒り出したのですが、そのとき、彼女は「こうやってあの人は八つ当たりして怒りを撒き散らしているのか」と吹き出しそうになったそうです。

しかし、怒られた同僚は真っ青な顔になって手が震えていました。この教訓は「私達は人の言葉を真に受けすぎてしまっている」ことです。上司のたんなる八つ当たりの言葉に対して過剰に反応し、自分自身を責めてしまっているのです。「真に受けないことの大切さ」を改めて知ることができた瞬間でもありました。

聞き流すことで自分中心の生き方ができていい仕事ができる

誰かに怒られたり注意されたりして、自分が悪いと思い込み、相手の怒りやイライラを真に受けてしまう人は「自分に否があるから直してくれている」と思いがちです。そのため、言われたことを真剣に受け止め、自分自身を正しく直そうとします。素直な人ほどアドバイスをきかないと、皆に迷惑をかけてしまう人間になってしまうと思うものです。

奥さんからいろんな情報が人ってくると、上司の怒りのパターンが見えて来たそうです。やがて、貧乏ゆすりの癖やイライラしているときの仕草もわかるようになってきます。すると、「お前は何をやっているんだ!」と怒られても、「自分が悪いんだ」と思わなくなり聞き流すことができるようになりました。イライラしている上司の八つ当たりを真に受けず聞き流せるようになったら、自己肯定感が高くなったみたいで自信が持てるようになっていると変われたということです。

前だったら素直に上司の意見を受け止めてしまい、反省して、「上司の理想の部下になれるよう仕事をしていた」のですが、それでも定期的に失敗をして、怒られていました。しかし、自己肯定感が高くなり聞き流せるようになって、他人中心ではなく自分中心になったら、ミスもいつの間にか減少し、仕事が楽しくなっていったそうです。つまり、自分が悪いと思い込んで反省していたことが、実は無意味だったということです。

反省は、必要なことであり、適切な場面では重要な意味を持ちます。しかし八つ当たりやイライラしていたときの意見などは反省する必要のない言葉です。上司の言葉に真に受けて、「自分が悪いんだ」と自己批判を繰り返すことは、苦しみを生み出すばかりで、自信を失ってしまうこともよくあります。このような苦しみは、ますます弱り、自信が失われる原因になるのかもしれません。一方、上司の言葉を真に受けず、自分自身を傷つけることなく受け止めることができれば、自信を取り戻すことができます。

聞いているふりをして聞き流すことで自己肯定感を高める

相手が怒っていることをキチンと受け止めて反省してしまうと相手の攻撃を受け流すことが難しくなっていきます。いちいち反省してしまうと自己肯定感が下がり、それがさらに相手からの攻撃を引き起こし、ますます自信を失ってしまうこともあるでしょう。人間も動物であるため、「弱者を排除する」という本能が働きます。

しかしその本能は、しばしば「相手のためを思っている」という錯覚を抱いてしまうことがあります。本当は人間の本能から弱者をつくることで自分が上であるという意識を植え付ける意味でやっているのに、善意でやっていると無意識に思い込む性質があります。そして本人はそれに気づくことができません。そのため、相手から八つ当たりをされて怖くなったり、固まったり、感情的になって弱みを出すことで、相手の本能的な攻撃が止まらなくなることがあるのです。

このような状況を避けるためには、相手からの攻撃に対して落ち着いて対処することが必要です。相手からの意見(八つ当たりやイライラしたものは特に)は「はいはい」と受け流し、とにかく自分の感覚や自分のやりたいことを中心として物事を捉えることです。「自分を中心にする自己肯定感が高い人が近づいてくる」で解説していますが、自分にとっていい関係をつくるためにも重要です。

ちゃんと聞いていますというアピールが大事

相手から攻撃的な言葉を浴びせられたとき、「自分の話の聞き方が悪いから」とか「自分の態度が悪いから」と反省してしまうと、ますます攻撃が酷くなり、聞き流せなくなってしまうことがあります。相手は相手で、「彼女のためを思って言っているんだ」と錯覚している人も多く、正義感で教えてあげている感覚です。するとこちらが聞き流してしまうと「せっかくアドバイスしているのに無視された」とヒートアップして攻撃が止まらなくなってしまうことがあります。

そのため大事なポイントとしては「相手のアドバイスや意見を受け取るアピール」をすることが重要になります。相手の善意をちゃんと受け取っていますよというアピールをすることで、相手は怒りを収めることができ、攻撃が止まります。この善意を受け取るふりをすることで、自分自身がダメージを受けることがなくなり、自己肯定感が下がることもありません。

ちゃんと聞いていますよというアピールは、相手の怒りを受け流し自分を下に位置づけることもありません。下の立場で弱い自分と見られなくなるので弱者の排除の対象にもならず攻撃がピタリと止まります。攻撃されなくなると自己肯定感も高くなり自分自身もより強くなることができます。そして、いつの間にか、自分が強い立場になって、攻撃を止めることができるようになるのです。

対等な関係を意識して余計なアドバイスを貰わないように

「善意で怒ってあげている」という余計なアドバイスの対処法については、近所のおばちゃんが「煮物を作り過ぎちゃったからもらってくれない?」という場合と同じようにすれば大丈夫です。

むげに「人が作ったものはいらないです」と断ってしまうと、ご近所関係が悪化してしまいます。普通は内心嬉しくない場合でも「いつもいただいてばかりで申し訳ありません」と感謝の気持ちを示すと思います。そして、後日、使った容器に同じような料理のお返しを入れて返すことで、おばちゃんに対する「余計なお世話です」という気持ちを示すことができます。

おかずを持ってきてくれるおばちゃんに対して、「ありがた迷惑」とか、「家の余り物なんかいりません」というような発言はしないと思います。これと同じような感じで、小言を言ってくる相手にも、「あなたはありがたい気持ちで言ってくれているんですね」と感謝の気持ちを示しながら、丁寧にチクリとお返しをして対等な関係を築けるようになります。

このように、余計な小言やアドバイスを言われることで足を引っ張られなくなり、自己肯定感が下がることなく仕事がスムーズに進むようになるでしょう。

自己肯定感を下げてくる理不尽なクレーマーの対処

他にもカウンセリングに来ていただいた男性からこんな話がありました。かつてその男性が営業の仕事をしていた頃、あるお客様から「窓口のスタッフの対応が最悪だった!」というクレームを受け、状況は一気に悪化しました。スタッフは真摯に謝罪し反省の意を示しましたが、お客様はその言葉に納得せず、不満をぶつけ続けました。スタッフは何度も怒られるうちに涙を堪えられず、途中からはお客様を見るのも怖くなってしまいました。

そこで上司が介入し、再度謝罪しましたが、お客様はまだ納得せず、「それでは私の気持ちは収まらない」と言い放ち、対応に不満を持っていることを強く主張しました。さらに、「上司がそんな対応をするから、部下たちも同じような態度をとるんだ!」と上司にも責任を負わせるような言葉を投げかけてきました。

とにかく聞き続けることで怒りがおさまる

こういったクレームについては大切なポイントがあります。それは、お客様からクレームを受けた場合、ただ謝罪するのではなく、話をじっくり聞き続けることです。上司がでても収まらないようなときはお客様の怒りの本質は別なところにあるので、お客様がスタッフの対応についてお話されても、ただ謝罪するだけではなく、一方的に話を切ってしまわないように、「なるほど」、「そうですよね」、といった言葉で相槌を打ちながら、ただお客さんの話を黙って聞くとよいでしょう。

スタッフや上司が謝罪をするだけでは十分ではありません。謝罪はお客様の話を遮ってしまう言葉になるのでお客さんからすると自分の話を聞いていないと感じてしまうのです。結局、お客様のクレームは終わりその後電話があり、「話を最後まで聞いてくださってありがとうございます」と感謝されたそうです。その男性は話を聞いただけでしたが、お客様にはただ聞き役に徹して、本当に求めていたものを理解することが大切だったのです。

ひたすら聞き続けることで信頼関係ができてクレームが解消される

今回のケースでは、スタッフがクレームに対して「理不尽なクレーム」と感じ、不機嫌な態度をとってしまったことが問題の本質でした。お客様が抱いている怒りは、クレームの内容にはなくて、もしかしたら私の態度が悪かったのかもしれないと相手の言葉をそのまま受け取ってしまうと相手の怒りがどんどんひどくなるのです。

クレームの内容を「理不尽だ」と感じるのは、ある意味で正しいと言えます。しかし、相手が怒って言ってくることに対して、聞き流さないと相手自身が本当の怒りとは別のことで怒っているため、解決にはつながらないからです。

ただただ相手が怒りにまかせていってくることに対して表面上聞いていると相手の起こっているポイントが明確になり自分が悪いわけではないと気づきます。お客様からすると長々と自分の話を遮ることなく聞いてもらえることで信頼関係が少しづつ構築されてきてクレームの解消に繋がります。

人は自分の気持ちはわかると思っていますが、なかなかわかりにくいものです。ましてや人の気持ちは絶対に深くわかりません。たしかに、レストランなどで店員さんの態度にイライラして怒ってしまうときは、その怒りは表面的には「店員の態度にムカついている」と思い込んでいるかもしれません。しかし、その前後にあった出来事を思い出してみると、嫌なことがあったり、ストレスを受けたりしていたことが浮かび上がってくることもあります。

人の気持ちが理解できないように、自分の気持ちすら本当はわからない場合があるのです。お客様も同じで、自分の気持ちをわかっていると思っているかもしれませんが、実は自分の本当の気持ちを理解できていないかもしれません。

そこで、大事なことは表面的なイライラして怒っている言葉を聞き流して、その背後にある本質的な怒りを見つけ出し、理解することが大切です。そうすることで、「この人は本当に信頼できる人だ」と感じられるようになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。周囲の小言やお説教、余計なアドバイスを聞き流して自己肯定感をあげようについて解説しました。大事なポイントを下記にまとめてみましたのでご覧ください

人の意見は聞き流すことで自己肯定感が上がる。まともに相手しないで聞き流して
素直で真面目な人ほど他人の言葉を真に受けすぎてしまっている
聞き流すことで自分中心の生き方ができる
真面目で素直な人ほど小言やアドバイスは自分に否があるから直してくれていると思いがち
他人中心ではなく自分中心に考えるとミスも減少し、仕事が楽しくなる
八つ当たりやイライラしていたときの意見などは反省する必要のない言葉
聞いているふりをして聞き流すことで自己肯定感を高める
聞いていますアピールをして、自分の感覚や、やりたいことを中心に物事を捉えること
「相手のアドバイスや意見を受け取るアピール」をすることが重要
対等な関係を意識して余計なアドバイスを貰わないように
理不尽なクレーマーの対処:ただ謝罪するのではなく、話をじっくり聞き続けること
人は自分のことが全部わからない。言葉にだす怒りと本当の怒りとは別のときがある
表面的なイライラして怒っている言葉を聞き流して、その背後にある本質的な怒りを見つける
人の気持ちが理解できないように、自分の気持ちすら本当はわからない

他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」

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