自己肯定感が下がるストレスを理解しよう

ストレス耐性

ストレスを受けるとココロが悩んでしまい仕事のパフォーマンスにも影響するし人間関係にも影響がでてしまうこともあります。ストレスが軽くても重くても自己肯定感が低くなることでちょっとしたことがきっかけになってストレス状態が悪化することも。

仕事に行きたくなくて眠れないといったストレスもその人の感じ方や疲れ、周りの人や環境が合わさって悩んでしまうのです。一つを解決すればいいというものではなくさまざまな対処が必要になるのが大変なところですが自己肯定感が高くなると自然とストレスを感じなくなるものです。

今回はストレスの対処方法の一つとして「ストレスとはいったい何なのか」をテーマにしてストレスに対する知識を得て自己肯定感を高めるきっかけにしていきたいと思います。

ストレスって何だろう

「この嫌な気持ちは、ストレスのせいだろう。」

仕事が減らず、残業が続く上に上司からのパワハラまがいの言葉も日常茶飯事となっている状況、こういった経験をすると、誰でもストレスを感じることでしょう。日本全体のサラリーマンも同じようなストレスを感じていると新聞で読んだこともあるでしょう。自分自身も、その中に含まれているのだろうと思います。

「じゃあ、この状況を何とかするにはどうしたらいいだろう?」

友達に相談しても、「そんなの普通だよ」とか「転職したらいいじゃん」というようなアドバイスばかりで、どうしたらいいのか分からないという人もいるかもしれません。そのような状況で、自分自身が我慢できないし、転職もできないという場合は、ストレスの対処法について考えることが大切です。

「思い切ってカウンセリングを受けてみることにした。」

自分自身で対処できない場合は、プロの力を借りることも有効です。カウンセリングを受けることで、自分自身が抱えるストレスの原因や、対処法についてのアドバイスを得ることができます。

例えば会社に行きたくないという気持ちは、ストレスが原因と思われがちです。しかし実際はそれだけではなく別の原因も考えられます。仕事が多く、厳しい上司からのパワハラもあるという状況に置かれていると、ストレスを感じるのは当然のことです。しかし、ストレスの原因はそれだけではないということです。同じ状況でもストレスを感じない人もいます。

心の圧力を受けるのがストレス

「ストレス」という言葉は、さまざまな状態や症状を含んでいます。多くの人が思いつくのは、仕事でのイライラや人間関係でのモヤモヤなどでしょう。ストレスとは本来、物理学で用いられる用語であり、物体に外側から何らかの圧力が加わり、歪んでいる状態を指します。同様に、私たちの心や体も外側から多くの刺激を受けています。例えば、仕事や人間関係、環境変化などに対する反応として、心身が歪んでいる状態の症状をすべてまとめて「ストレス」と呼ぶのです。

しかし、ストレスという言葉には、実際の苦しみの状態をわかりにくくしてしまうという問題があります。ストレスにも大きいストレスで命にかかわるものもあれば、小さいストレスで時間とともに消えてしまうものもあります。

例えば、家族や友人からストレスが溜まっていると告げられたとき、軽くあしらってしまうことがあります。しかし、実際にはストレスは、軽いものだけでなく、強い苦しみに発展することもあるのです。それに加え、ストレスが命にかかわる状況に至ることもあります。そのため、ストレスという言葉で表現されることで軽視され、何もケアもされずに放っておかれることが少なくないのです。

ストレス解消をしてもストレスがなくならないこともある

ストレスが解消されずに続くことがあるのは、仕事や人間関係などの外的原因を取り除いても、ストレスは消えないからです。低反発のマットレスを指で押したときはどうなるでしょうか。指で押すとへこみ、指をはなすともとに戻ります。指でマットレスを押すと、へこんで変形するのはマットレスがストレスを受けている状態であることを示しています。では、この状態から元の状態に戻すには、どうしたらいいでしょうか?答えは簡単です。指を外せばいいだけです。人間のストレスも同じように、外側からの圧力をなくせば解消されるということです。しかし、実際にはそう単純ではありません。

ストレスをケアするには、外側からの刺激をなくすだけでは十分ではありません。例えば、ケーキを指で押すと、マットレスと同様に変形します。しかし、指を外してもマットレスのように元に戻ることはありません。押した部分はへこんだままです。飛び出したクリームも、もとに戻ることはできません。

ストレスが長引くと、ケーキを指で押したときのような状態が心や体に現れてしまいます。たとえ外部刺激を取り除いたとしても、ストレスを受けた状態がしばらく続いてしまうのです。

つまり、ストレスが続いている場合、外部刺激を取り除くだけでは、元の状態に戻ることはできません。ストレスが心や体に根深く刻み込まれ、自己肯定感も下がり苦しみが長期間にわたって続くことがあるためです。

ストレスの大小は感じ方次第

ストレスの原因は、物理学の法則と異なり、単に外部からの刺激だけではありません。たとえば、大事な仕事という外部刺激が片付いても、体調が優れないとき、頭痛や便秘のような内部から生じるストレスを感じることがあります。同じ外部刺激でも、楽しくやりがいを感じながら取り組めているときはストレスを感じませんが、何か不安や心配事があるとストレスになってしまいます。では、ストレスはその人の体調や気持ち次第で生まれるものなのでしょうか?その通りです。ストレスの程度は、健康状態や感じ方の違いによって生じることがあり、自己肯定感が低いとストレスを私たち自身が作り出してしまうこともあるのです。

私たちの内面には、ストレスの原因になる様々な要因が存在しています。自己評価、自己肯定感の低さ、人間関係のトラブル、仕事量の多さ、時間管理の難しさなど、様々な要素があります。これらは、私たちの心や体に影響を与え、ストレスを引き起こす可能性があります。

ストレスを取り除くためには、自分自身がストレスを感じる原因を理解することが重要です。そして、その原因を取り除くために、自分に合った対処法を見つけることが必要です。ストレスが長引いてしまうと、心や体に悪影響を与えることがあるため、定期的なストレスケアを行うことが必要です。自分自身と向き合い、ストレスをコントロールすることで、自己肯定感が高く健康で幸せな人生を送ることができるのです。例えばその方法は「周囲の小言やお説教、余計なアドバイスを聞き流して自己肯定感をあげよう」をご覧ください。

ストレスを解消することで新しいストレスが増えることも

ストレスに苦しむ人々は、心身ともに疲れていて、その疲れによってストレスが再生産されることがあります。自己肯定感の高さや感情、疲れ、睡眠不足など条件が重なり合うことで、ストレスは拡大していきます。例えば、仕事についての不安がある状況に加えて、さらに疲れが加わると、体調不良になったり、過剰に不安になったり、やる気が出なくなったりするなど、本来の自分らしくないストレス状態に陥ることがあります。

私たちの自己肯定感の高さや、内面に怒り、悲しみなどの感情や疲れが存在する限り、外部刺激だけを取り除いても、ストレスが完全に消えることはないということです。また、ストレス解消をしても、一時的な気休めに終わってしまい、ストレスが完全に消えることは稀なのです。むしろ、ストレス解消をしても、ストレスが減らない理由について考えてしまい、逆にストレスが増加してしまうこともあります。

ただ、私たちは仕事や上司などの外部刺激がストレスの原因であると考えがちですよね。これには理由があって、自分の外側に原因があると考えることで、困難な状況に挑戦する気持ちをかき立てる、感情のしくみのひとつなのです。自分の外側に外敵がいれば疲れていても排除しないと自分により危険が及んでしまうという本能がそうさせるのです。

ストレスを減らすのは休息だけを考える

ストレスは、自分の外側に原因を求めることが一般的ですが、そうすることでストレスの軽減につながるわけではありません。むしろ、ストレスで疲れ切っているときに、自分自身を傷つけることになってしまいます。ストレスケアを行うには、困難に立ち向かうことよりも、まず心身を休ませることが大切です。

ストレスは、身体的・心理的な疲労や不安感、イライラ感など、様々な症状を引き起こします。このような症状は、ストレスが原因で生じているため、原因を探ることは重要ですが、原因を見つけてもストレスが減るとは限りません。ストレスケアを行う際には、ストレスの原因を探るだけでなく、自分自身をゆっくりと休ませることが必要です。

ストレスは必要な感情

ストレスは、人間にとって害になるとみなさん思います。しかし、ストレスは、人が生きていく上で必要なものの一つなのです。

自分自身の中にある不安や、やりたくないことをやらなければならないというプレッシャーなどストレスがなければもっと楽しく自己肯定感高く生きていけるのにと思います。ストレスは人間にとって有害だし、不要なものではなく、必要なものだから人間に備わっているのです。別の視点でストレスを解説した「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」もよければご覧ください。

原始人にとってストレスは活動のエネルギー

私たち現代人にとって、ストレスは悩みの種であり、健康問題の要因にもなっています。しかし、私たちの祖先である原始人たちにとっては、ストレスが生きるために必要なものであったと言われています。

原始人たちは、獲物の狩猟や天候の変化など、常に生存にかかわる危険や不安にさらされていました。食糧がなければ生き延びることができず、住み処が崩れれば家族とともに命を失うこともありました。こうした状況下で、原始人たちはストレスと戦いながら生き延びていました。ストレスは彼らにとって、危機を察知し、生命を守るための重要な信号だったのです。

原始人たちは、食糧を確保するために狩りをし、住む場所を探し、身を守るために戦いました。これらの行動を起こすためには、ストレスが必要だったのです。原始人たちは、自分たちの生命を維持するために、常に危機感を抱いていました。獲物を捕獲できなければ飢え死にしてしまうし、住む場所を確保できなければ風雨に晒され、寒さに凍えてしまう。また、自分たちが獲物に襲われることも十分にあり得たのです。このような不安定な状況が、ストレスを引き起こす原因でした。

しかしながら、ストレスは原始人たちにとって、行動力のエネルギーとなりました。彼らは、ストレスを活動の原動力として、獲物を追いかけ、住む場所を探し、身を守るための努力を続けました。この強い意欲と、それができる体の状態をストレスが与えてくれたのです。もしストレスを感じていなかったら、原始人たちは食糧を得るためにも狩りに行かず、住む場所を探すためにも動かなかったでしょう。それでは生き残ることができません。

また、このストレスは、実際に目標を達成することで、比較的簡単に解消されていました。獲物を捕獲し、よい住処を確保するという目的が達成されると、ストレスは減少し、満足感や達成感が生まれたのです。

現代人にとってのストレスは休息のサイン

原始人たちが生き抜くために必要だったストレスには、私たち現代人にも重要な役割があります。ストレスは、私たちを守るための機能でもあるのです。原始人が外敵に襲われたり、食料を得るために活動していたときだけでなく、ケガや疲労で活動ができなくなったときにも、彼らにとっては生命の危機が迫ります。このようなときのストレスは、彼らを活動させる方向ではなく、むしろ休ませる方向で働いていたのです。現代人が感じるストレスも同様に、体を休めるためのサインが出されています。イライラするのは、周囲から負荷をもらわないように自分を守るための威嚇です。やる気が出ないのは、無駄な活動にエネルギーを使わないため。落ち込んでしまうのは、楽しいことに没頭して消耗してしまうことを防ぐからです。

しかし、現代人はそんなことも知らずストレスを拒否してしまう傾向にあります。休むことが悪だと思っているかのように、仕事がたくさんあるからといってストレスを無視して休むことを拒んでしまいます。原始人が狩りをするためにストレスを活動の原動力として使っていたように、現代人もストレスを行動のきっかけにしてしまうことがあります。

疲れに気づいていないのは危険

皆さんは、自分が疲れていることに気づくことができますか?もし、疲れているときにも目が冴えたり、妙に元気になったりしたら、疲れに気づく感覚の低下が疑われます。

疲労が溜まると、体はそれを伝えるためにサインを出します。しかし、そのサインを無視して働き続けてしまうと、疲労がわからなくなってしまいます。つまり、疲れを感じる能力が低下し、疲れを実感しにくくなってしまうのです。そうなると、疲れがたまっているにもかかわらず、何とかやり遂げようと必死になってしまいがちです。

特に、疲れているときに限って、夜更かしをしてしまったり、ネットサーフィンをしたりといった行動に走ってしまうことがあります。ついつい動画を見てしまって、体が休まる暇を与えられなかった経験もあるでしょう。

人によっては、疲れがあるほうが不思議なことに元気になるという感覚を覚える場合もあります。それは、体が疲れによって麻痺し、疲れを感じる能力が低下しているためです。また集中しているときには、疲れを感じにくくなるしくみがあります。そのため、仕事や勉強に熱中していると、疲れを感じずにアクセル全開で取り組んでしまうことがあります。しかし、この状態が長時間続くと、体は限界を迎え、疲れを感じることができなくなってしまいます。

我慢はストレスを増やす

私たち日本人は我慢強くて我慢が美徳とされていますが、我慢こそが疲労をわからなくさせる原因のひとつです。困難に直面した際、すぐに弱音を吐くことができる人は意外と少ないのではないでしょうか。我慢することが美徳だと考える人や、我慢できる自分に誇りを感じる人も多くいます。しかしながら、この考え方が大きな疲れにつながることがあります。我慢によって、必要以上の負担を自分自身に課している場合もあるのです。

自分自身が疲れを我慢していることに気づいているのであれば、その行動を改めることができますが、我慢し続けることで、ムリを重ねてしまい、すでに疲労を感じる能力が麻痺している場合には、自覚すること自体が難しくなってしまいます。我慢によってストレスを溜め込むことが、精神的な疲れを引き起こす原因となってしまうのです。自分自身の限界を認め、適度な休息を取ることが、疲労の麻痺を防ぐためにも大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか。自己肯定感が下がるストレスを理解しようについて解説しました。重要なポイントを下記に記載しましたのでご覧ください。

心身が歪んでいる状態の症状をすべてまとめて「ストレス」と呼ぶ

仕事や人間関係などの外的原因を取り除いても、内的な原因があるのでストレスは消えない

ストレスは私たち自身が作り出してしまうこともある

ストレスを減らすのは休息だとを考える

原因を探ることは重要ですが、原因を見つけてもストレスが減るとは限らない

ストレスは、人が生きていく上で必要なものの一つでカラダと心を守る機能

イライラするのは、周囲から負荷をもらわないように自分を守るための威嚇。

やる気が出ないのは、無駄な活動にエネルギーを使わないため。

落ち込んでしまうのは、楽しいことに没頭して消耗してしまうことを防ぐため。

疲れに気づいていないのは危険、我慢はストレスを増大させる

他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」

鈍感になって聞き流せるようになって自己肯定感を上げる-他人を気にする人は傷つきやすい-

コメント

タイトルとURLをコピーしました