自己肯定感が下げないためには考え方を変える

ストレス耐性

自己肯定感が下がるきっかけは勘違いによるものもあります。また同じ出来事でも考え方を変えることで自己肯定感を下げないことができることもあります。今回は自己肯定感を下げない方法をテーマとして解説をしていきます。

分かりやすいように下記のケースを元にしました

  • 「ほかの部署の同僚のほうが私よりも恵まれているのはずるい」
  • 「上司の人が言うことに、反論できない」
  • 「共働きでありながら自分ばかり家事をしていることに悩んでいる」
  • 「仕事で大失敗をしてしまった」

他者との比較は自己肯定感を下げるため意味のない行為です。与えられた環境をどう受け止めて捉えるかは自分自身に委ねられています。目上の人にうまく反論できなくて自信がない人は反論ではなく質問をするとうまく自信を保つことができます。

損得をきめるのは自分の考え方次第です。それでは細かくみていきましょう。

他人と比較して嫉妬してしまって自己肯定感が低くなる

例えば「ほかの部署の同僚のほうが私よりも恵まれているのはずるい」という悩みがあります。 自分と他人の比較ばかりの負のループから抜け出すことで自己肯定感を高めることができます。

「ほかの部署の同僚の方が私よりも恵まれている」と感じることは、誰にでもあることです。しかし、自分と他人とを比較することによって、負のループに陥ってしまうことがあります。他人の良いところばかりに目を向け、自分にはないものに焦点を当てて、自分自身を貶めてしまうのです。

こちらに関しては「うらやましいと思う人必見 なぜ嫉妬するのか?」「嫉妬しない方法とは 嫉妬は人を苦しめる!」でも解説をしております。

人間は、本来自分自身と向き合い、自分の成長に専念すべきです。しかし、周りの人たちが羨ましいと感じると、ついつい自分と他者を比較してしまいます。でも、その比較は適切ではありません。他人と自分を同じ基準で比較しても、その人と自分とは違う背景や状況を抱えているからです。

仕事においては、会社や部署によって求められるスキルや能力が異なるため、比較すること自体が無意味です。同じ会社の別の部署の人たちが良い仕事をしているからといって、自分の仕事が悪いわけではありません。

例えば「ある人がクリエイティブな部署でCMを作っている同僚を羨ましく思っている一方で、自分は経理に回されてしまったため、やりがいを感じられない」と思っているかもしれません。

しかし、逆のパターンもあります。同僚はクリエイティブ部門で働いているにもかかわらず、「もう飽き飽きしてつまんない、仕事を辞めたい。経理の仕事は会社の重要なポジションでうらやましい」と感じているかもしれません。

こういった場合、両者の感覚にあるのは「考え方の差」です。つまり、同じ環境でも、人によってそれぞれの受け止め方が異なるということです。仕事に限らず、自分自身や他人との比較を通じて、自分自身にマイナスを感じてしまう負のループに陥りがちで自己肯定感が下がってしまいます。

しかし、客観的に見ると、どの部署が優れているか、どの部署が劣っているかについて、明確な優劣は存在しません。心理学的に言えば、与えられた環境をどう受け止め、どう捉えるかは、自分自身に委ねられているということです。だから考え方を変えることで自己肯定感を上げることができるのです。

劣等感が他人と比較させて自己肯定感を下げてしまう原因

人は自分自身と他者を比較することで、自分がどの位置にいるのかを知ろうとします。しかしながら、その比較はしばしば劣等感を引き起こし、自分のマイナスと他者のプラスを比較することがあります。

そうして、うらやましがったり、嘆いたりすることになります。しかし、このような比較はただの負けが確定しているゲームでしかありません。自分が現在置かれている状況が、未来の自分にどのような影響をもたらすのか、自分自身の成長にどうつながるかを考えるべきでしょう。

経理部に所属している人が、将来的に希望するクリエイティブな部署に配属されることもあるでしょう。その際、経理部で身につけたコスト感覚は必ず役に立つことでしょう。また、クリエイティブな部署で働いている人が、将来的に経理部に移動する場合もあります。その場合、クリエイティブで培った発想力が役に立つことでしょう。

結局のところ、どの部署が良くて、どの部署が悪いのか、そのことについて客観的な優劣は存在しません。与えられた環境を、どのような気持ちで受けとり、どう意味づけするかは、その人自身に委ねられています。自分自身がどのような成長を遂げ、どのような経験を積むかは、自分次第なのですから肯定的に捉えて自己肯定感を上げましょう。

嫉妬を止めたい場合は「嫉妬をとめたい!大事な方法4選」でも紹介しております。

反論ではなく質問をすると自己肯定感が上がる

例えば「上司の人が言うことに、反論できない」という悩みがあります。うまくいかないのは、「反論」しようと思うからというのはご存知ですか?

「上司がいろいろいってくるけど、いいかえすことができない」という状況に陥ってしまうことは、多くの人にとって悩みの種となっています。しかし、必ずしも言い返す必要はありません

上司に思いを伝えることを「反論することだ」と思っているから、うまく気持ちを伝えることができないと感じるのかもしれません。こうした場合、反論ではなく「質問」をすることが有効です。

たとえば、「こんなに仕事を押しつけるのはきつい!」と反論するのは難しいですが、「この大量の仕事のポイントは何か」、「この仕事の納期は?」といった具体的な質問をしようとすることで、仕事について気になるところを明確にして、上司と対話することができます。

こうしたアプローチによって、上司との対話をスムーズに進めることができるだけでなく、自分自身のストレスを軽減することができます。そして、このようなコミュニケーションスキルは、ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも役立つものです。

「反論」は、自分の正しさを主張して相手を変えようとする行為です。この時は、自分が正しく、相手は間違っていると思いがちです。しかし、仕事の場では、仕事を成功させることが重要です。

他人を変えることは難しいことです。それが上司ならなおさらです。「人は自分で変わることができますが、他人を変えることはできません。」ということを「他人は変えられない 自分を磨いて怒らないように」で解説しております。

仕事で成功するためには、相手の意見を受け入れることも大切です。ですから、反論するのではなく、建設的な質問をすることが求められます。上司は自分よりも上位の立場にありますから、勝てる見込みはありません。そういった無駄な闘いからは降りるべきです。

反論されやすい人、カッと怒りやすい人

自分は反論されやすい人だなぁと感じて自己肯定感が低い人は、もしかしたら自分の発した言葉が相手の反論を誘発している可能性があります。本来伝えたいことだけを伝えればいいのに、相手の性格や行動にまで踏み込んで反発を招くようなことを言ってしまっているかもしれません。

また、相手の言葉に過剰に反応して怒りっぽい人は、後悔から自己肯定感が下がりやすいです。怒りっぽい人は相手が言っていることが「意見」なのか「批判」なのか、あるいは「非難」なのかを考える習慣を身につけることが大切です。

自分の考えと異なる相手の「意見」であれば、寛容に受け止めることが重要です。意見は悪いものではなく他者との違いをある程度受け入れる時も必要です。こちらに関しては「イライラして怒っている人の対処法-自己肯定感を下げないための接し方- 」でも紹介しております。

暴言や悪口、単なる非難は相手の考えと理解することで自己肯定感を上げる

さきほどの意見や批判(基準や根拠をもとに間違いを指摘すること)に関しては、自己成長のチャンスでもあるので受け入れることも時には必要になるかもしれません。

しかし、非難は人格を否定することであり、筋違いな否定には反論しないことが肝要です。反論しようとすることでまたカッとなり、反論の言葉もひどいものになりがちです。言葉でのやりとりを放棄する行為であり、相手を言い負かそうとするためだけの不毛な争いになってしまいます。

相手が投げかけてきた意見や批判は、質問をすることで、建設的な対話ができるようになります。相手の意見に対して寛容になることは、人と人との違いを認め、より豊かな人生を送ることにもつながります。

人格批判をしてくる人の対処方法は「自己肯定感を下げないためにイライラをなくそう-イライラ、ムカつきの対処法-」で解説しています。

損か得かは自分で決めることで自己肯定感は上がる

例えば「共働きでありながら自分ばかり家事をしていることに悩んでいる」こういった人は少なくありません。仕事と家事と子育ての両立は大変なことですが、自分がやらなければならないと感じてしまう理由は何でしょうか。

「押しつけられている」と思うのではなく、「頼られている」という認識に切り替えることができると自己肯定感がとても高くなります。

家事の分担は夫婦間で決まることですから、自分たちが決めたことに照らし合わせて見直してみる必要があります。もしかすると、自分が一生懸命にやり過ぎていることで、夫に出番がなくなっている可能性もあります。

実際に、家事を分担したいと思っているのに夫へ「あなたは不器用だから、何もしなくてもいいよ」と言われる場合もあります。しかし、不器用な人でも経験を積めば上達するかもしれません。「最初は下手でも任せてみる」という余裕をもつことも大切です。

夫婦のあり方は夫婦で決めるべきであって、全ての夫婦に共通する基準は存在しません。家事の分担がどの程度の割合であるかは重要ではありません。夫婦がお互いに納得し、これでいいと思っている限り、それで十分です。

しかし、明確にルールを定めていないと、「自分ばかり家事をやっている」と感じることがあります。もともとは夫婦は他人同士、自分の考えを明確に伝えなければ、相手には伝わりません。

まずは自分がどうしたいのか、どうしてほしいのか希望を伝えることが重要です。夫婦間の取り決めを明確にすることから始めましょう。

イライラするかチャンスと考えるか

働く人にとって、「自分は損をしている」と感じる瞬間は少なくありません。たとえば、同僚は定時で帰宅しているのに、いつも自分だけ仕事を頼まれて残業している場合などが挙げられます。

このような状況に陥ると、確かに「自分は損をしている」と感じることがあるでしょう。しかし、一方で「たくさん仕事を任されていて、うらやましい」と思う人もいるはずです。「自分だけ仕事を任されない」と感じる場合もあります。

このように、仕事の量が多くても少なくても、自分が損をしていると思う人がいることを考えると、それは考え方の問題だといえます。

つまり、損得を決めるのは自分自身の考え方次第であり、その考え方によって決まるものであるということです。自分がどのように考えているかによって、同じ状況でも得と感じて自己肯定感が上がることもあれば、損したとイライラして怒りを感じることもあるわけです。

仕事を多く任されていることは、自分が期待されているということであり、誇りに思うべきことであると捉えることもできます。その上、多くの仕事を任されることは、自己成長の機会であると同時に、仕事の内容をより深く理解し、スキルアップにもつながると言えます。

損得の判断は考え方次第、自己肯定感を上げるのも下げるのも考え方次第であることを覚えておくことが大切です。自分自身がその状況をどのように捉えるかが、損得の判断について大きく影響を与えます

失敗をしても自己肯定感を下げないで

「大失敗をしてしまった」という悩みを抱えると、自分自身でその失敗を「大きなもの」と認識してしまうことがあります。しかし、その失敗が本当に大きなものなのかどうかを見極めることが必要です。

出来事には本質的なものと些細なことがあります。本質的なこととは、生命や財産など、生きていることそのものに関わるような事態です。しかし、自分自身が「大失敗をしてしまった」と感じることがあっても、生命や財産に影響がない場合があります。

人間は、「0か100かの発想」に基づいて、ほんの少しの失敗でも「大失敗」と思い込んでしまう傾向があります。つまり、失敗をしてしまった場合でも、周りから見ればそれほど重大なものではないことが多いのです。

自分の可能性を信じて

仕事で失敗することは誰にでもあることです。しかし、その失敗を受け止め方によって、その後の自分の可能性が大きく変わってしまうかもしれません。会社をクビにされたり、出世の道を閉ざされたりするような大きな失敗でなければ、自分で自分を責めすぎる必要はありません。

たとえ失敗しても、それが「大失敗」というわけではありません。そして、自分にチャンスがないと決めつけてしまうことも避けましょう。本質的な失敗でないかぎり自分で自分を責めすぎる必要はありません。

上司や同僚から怒られることもあるかもしれませんが、その怒りは長続きするものではありません。自分自身を卑下することなく、失敗から学び、自分自身を成長させることを目指しましょう。失敗したときの対処は「今の自分はこれでいいと感じることで自己肯定感がアップ」でも解説しています。

自分にチャンスがあるかどうかは、よく考えることが大切です。自分の可能性を閉ざすことなく、前向きに自分自身を見つめ直すことで、より良い未来に向かって進むことができるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。下記に今回のポイントをまとめてみました

自分と他人の比較ばかりの負のループから抜け出すことで自己肯定感を高める

与えられた環境をどう受け止め、どう捉えるかは、自分自身に委ねられている

必ずしも言い返す必要はありません 反論ではなく「質問」

「反論」は、自分の正しさを主張して相手を変えようとする行為なので無意味

意見や批判に関しては、自己成長のチャンスでもあるので受け入れる

自分がどうしたいのか、どうしてほしいのか希望を伝える

損得を決めるのは自分自身の考え方次第

失敗が本当に大きなものなのかどうかを見極める

自分にチャンスがないと決めつけてしまうことも避けましょう。

上記ポイントを意識してストレスとうまくつきあっていきましょう。

他にも下記のようにストレスとうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

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