今回は前回の「自己肯定感を下げるストレスを生み出すココロの苦しみとカラダの苦しみ」と合わせてお読みください。前回の記事でストレスは「ココロの苦しみ」と「カラダの苦しみ」から発生することを解説しました。
今回は「その起こったストレスがどのように大きく、広がるか」、「ストレスは原因が特定しにくく、それが原因で間違った決めつけを行いさらに自己肯定感が下がる」、「しがみつきのせいで自分を傷つけるストレスフルな生活から抜け出せなくなる」、「ストレスが大きくなると諦めが生まれる、休息と離れることだけ考える」について解説をします。
ストレスが生まれる仕組みと拡大していく理屈がわかればストレスケアの方法も自然とわかります。ストレスは誰のせいでもありません。休息をとることが一番の方法です。それでは細かく見ていきましょう。
脳が疲れると自己肯定感がさがりストレスになる
ストレスの原因は、私たちの脳疲労にあるということはご存知でしょうか?ストレスを構成する心と体の苦しみは、どちらも私たちにとって身に覚えがあるものです。ある人はせっかちで焦ったりイライラしたりすることが多く、勝手に自分で傷ついていることが多いと感じていたり、またある人は家事をしているときにも、この作業が本当に必要なのかと考えることがあり、心が重くなることもあります。体は傷ついているわけではないものの、心にはナイフが刺さるような苦しみを感じ自己肯定感が下がることがあります。
ココロとカラダ、どちらの苦しみも私たちの頭が作り出しているものであるとしたら、なぜ苦しみが脳から生み出されるのでしょうか?人間を体と脳に分けた場合、どちらが主に人間としての役割を果たしていると思いますか?答えは脳です。人間は知能が高いため、脳を優先的に使用する傾向があります。そのため、脳が疲れることもあります。このことから、ストレスの原因となる疲労は、脳が起こしていると考えられます。つまり、脳の疲れによって、ストレスが生み出されるのです。
ストレスが溜まると自己肯定感が下がり嫌な感情がいくつも出る
ストレスが増えると、怒りやイライラ、嫉妬心など複数の嫌な感情が同時に立ち上がることがあります。これは、ココロの苦しみが複数同時に発動しているためです。ストレスがたまると、様々な反応が現れますが、これらの反応は単独で出現することはほとんどありません。必ずいくつかの反応が組み合わさって現れるため、対処が難しくなります。不快感情も、ひとつだけでなく、複数同時に生じることがあります。たとえば、腹が立つことがあっても、怒りだけでなく、相手が自分を悪く思っているのではと不安になったり、自己嫌悪に陥ったりすることがあります。特に、疲労がたまると、感情がせわしなく動き、いくつもの嫌な感情が生まれることがあります。
嫌な感情は同時多発的に生まれる
嫌な感情は同時多発的に生まれることがあります。例えば、精神的に滅入った状態になると、活動や対処を求める感情である怒りや焦りと同時に、動かないことを求める感情であるあきらめや悲しみも沸き立ちます。この状態は、アクセルを踏みながらブレーキをかけているような苦しみと表現されます。
現代人のストレスの主体は、気づきにくい疲労の蓄積によるものであり、カラダの苦しみだけでなく、嫌な感情も一斉に発動する苦しみが加わり、滅入ってしまう状態が生じます。そのため、自己肯定感が下がり辛く苦しくなるのです。
怒り、イライラ、ムカつき、嫉妬などの嫌な感情は脳を疲れさせる
感情が頻繁に動くときは、私たちの脳にとてつもないエネルギーが必要になります。すると脳が疲労状態に陥り、それが続くと自己肯定感が下がってしまいます。感情労働という用語を聞いたことがありますか?これは、看護や介護など、相手の感情を理解するために必要な労働を指します。感情労働に従事する人々は、感情的・精神的に疲れやすいとされています。これは、感情を動かすことによって脳を使う作業が、現代人にとっては肉体的な労働よりもエネルギーを消費しやすいためです。
自己肯定感が下がり、起こったストレスが原因で、嫌な感情をたくさん引き起こすと、また脳が疲労してしまうのです。現代人は日々疲れ切っているのはこれが原因です。
脳は疲れたことに気づきにくい
脳の疲れは気づきにくいものです。一見疲れたことに気づかないのならメリットに感じられますが、疲れたことに気づかず働き続けられてしまうので実はデメリットになります。実際、私たちは自分が脳疲労に陥っていることを感じることができない場合があります。それは、進化の過程で人間が脳を発達させ、全体的な機能としてみれば脳は体よりも重要だという図式になっています。しかし、疲労していることに気づくという点では、体に軍配が上がります。脳の元気をどの程度消費しているかを監視するシステムはまだ十分に発達しておらず、人間は脳の疲労をなかなか感じ取ることができません。
私たちは脳のエネルギー消費に気づけず、脳疲労が蓄積して元気がなくなっても、脳を動かし続けてしまうことがあります。そして、かなりの疲労状態に陥ってしまったときに、ようやく限界を感じ、嫌な感情を爆発させることで行動を止めようとすることがあります。
しかし、この行動を止めるために嫌な感情を出すのはかなりの元気を消費するため、行動が止まればいいのですが、「仕事を休めない」とか「休んでいられない」などと頑張って行動を続けてしまうと、あっという間に精神的に滅入った状態になってしまいます。つまり、こうなってしまった状態は脳の強制終了と言えます。
がんばり屋さんや責任感が強い人は自己肯定感を下げストレスを爆発させがち
ストレスや疲れは気づきにくいので後から押し寄せる感じがありますが、それにはいくつかの理由があります。まず、脳の疲れやストレスは、一度に全てを感じ取れるわけではありません。疲れやストレスは、徐々に蓄積されていきます。また、仕事中は集中していたり忙しかったりで疲れを感じることができず、後からドッと押し寄せるのです。
また、体力に自信がある人は、疲れを認識しにくく、ほったらかしにしやすい傾向があります。これは、苦しみの優先順位というしくみが関係しています。
疲労を感じさせなくさせる苦しみの優先順位
私達は、目の前のことに集中することで、ひとつの苦しみに集中させるしくみを持っています。ストレスとは、苦しいという感情そのものです。しかしこの苦しみは、様々な種類があり、すべてに気づきにくいものです。
この原因は、ひとつのことに集中することで、他のことを小さく見てしまうという人間のしくみにあるのです。つまり、多くの苦しみの中からひとつだけを拡大して認識し、それに集中することができるのです。このしくみを、苦しみの優先順位と呼びます。
例えば、のどが渇いた、お腹が空いた、暖かい場所にいきたいという3つの欲求があった場合、命に関わるのはのどの渇きですので、その欲求だけにフォーカスして認識し、水を手に入れることに集中します。他の欲求は意識しなくなり、後回しにしたり、積極的に求めないようにしてしまうのです。
責任感がある人やがんばり屋さんほどストレスに注意を
責任感がある人やがんばり屋さんは自分の体力以上に行動してしまうため、しらずしらずのうちに疲れてしまうのでストレスに注意が必要です。苦しみの優先順位は、命にかかわることがまず第一ですが、現代人の日常生活では、命にかかわることはあまりありません。そのため、苦しみの優先順位は、目の前にあるものや不得意なことに、高い優先順位を与えやすくなります。
反対に、自分が得意なことについては、優先順位を低くしがちです。得意なことは、手をかけなくても大丈夫だろうと判断してしまいます。例えば、人間関係が苦手でありながら、体力に自信がある人は、苦しみの優先順位が発動すると、人間関係への対処を優先してしまいます。一方、体力には自信があるので、かなり疲れていても、肉体の疲れへの認識は薄くなります。
現代人のストレスの主な原因は、疲労によるものです。しかし、苦しみの優先順位によると疲れは優先順位が低いのです。特に、体力に自信がある人は、自分はこれくらいのことで疲れないと思い込んでいるため、疲労を感じるタイミングを逃しやすく、ストレスが溜まりやすい傾向があるのです。
苦しみの優先順位はストレスの原因を誤解させ自己肯定感を下げる
ストレスの原因を誤解させるのが苦しみの優先順位です。この苦しみの優先順位は、命を守るために最優先すべきことに集中するしくみですが、その対象を誤ってしまうことがあります。
不得意なことや目の前の大きなことに集中してしまう苦しみの優先順位は、疲労やストレスの原因を誤解しやすく、特に精神的な疲労に対してこの優先順位が働くと、原因を間違って特定してしまいやすいのです。
この苦しみの優先順位は、必ず何らかの具体的な行動を促そうとします。しかし、精神的な疲労は非常にあいまいなものであり、何かひとつの原因に特定することはできません。精神的な疲労に対してこの優先順位が働くと、とにかく原因を探そうとしてしまいます。その結果、疲れが原因であるのに、上司のせいだ、自律神経が整っていないからだなど、間違った原因を勝手に決めつけてしまうことがあります。
しかし、原因を特定しても、それで疲れがとれるわけではありません。この苦しみの優先順位の対処は、何の解決にもならないばかりか、間違った原因に対処することで元気を浪費することになります。このような状況は、苦しみの優先順位が意図しない反応を引き起こしていると言えます。
苦しみの優先順位は「自分のせい」と決めつけてストレスの対処を誤らせる
苦しみの優先順位は、誤ったストレスの原因を特定してしまうと、自己肯定感が下がりさらにストレスが増幅され、自分のせいにしてしまいやり過ごしてしまうことがあります。本来は、命を守るための優先順位であるはずなのに、その優先順位が私たちを苦しめる原因となるのは、誤った決めつけにあると言えます。このような苦しみの優先順位は、ターゲットを設定することで行動しやすくする人間の本能に基づいたものであり、原始人時代から続くしくみです。しかしながら、現代社会においては、その攻撃目標はしばしば間違っていることが多く、その攻撃目標を守るはずの自分に向けてしまう人も少なくありません。精神的な疲労が蓄積した人は、「自分が悪いからだ」「自分のせい」と傷つけ、自分が原因で苦しんでいると感じることが多いため、注意が必要です。
自分のせいにするのはターゲットが決まらず、本能的に決めつけてしまうから
自分に原因があるという考え方は、自己肯定感が下がりさらなるストレスを抱えてしまいますが、そのようにする背景には、自分を責めることが楽な部分があるからです。もしトラブルが自分のせいであるなら、自分が気をつけていれば未来に同じ失敗を繰り返さないと思えます。
このように自分の責任として考えることで、将来の不安を回避しようとしているのです。しかしその場の不安は解消されても、自己肯定感の低下や自責の念、自信低下が続くことがあります。自分に責任があると思い込んでしまうことで、イメージが悪くなりストレスに弱くなってしまうこともあります。ですから、自分を責めすぎないように注意することが大切です。
疲れているに休もうとしない人は自己肯定感が下がる
「疲れているに休もうとしない」という行動は、多くの人が陥る典型的なパターンです。自分で自分を傷つけることになるかもしれないという自覚があっても、ついつい同じ行動を繰り返してしまいます。原因は、何か問題が起こった場合、自分が原因である可能性を考えると、その責任を感じてしまい、自分を責めることになってしまうからです。例えば夫婦喧嘩のときでも、自分が我慢することで、その場を収めようとしていますが、後でその怒りが爆発してしまうことがあります。
休むことが大切であることは理解しているものの、どうしても仕事や家事といった日々のタスクがあるため、なかなか休むことができません。これは、社会的なプレッシャーや仕事の責任感の高さによって、休むことができないという「しがみつき」があるからです。
しかし、ストレスが少なくなると、たいていのものは手放せるようになります。大切な仕事や人間関係でも、自分自身がリフレッシュしている状態であれば、より良い判断や対応ができるようになります。そのためにも、自分を大切にし、定期的にリフレッシュする時間を作ることが必要です。
諦めない人、コツコツ頑張ることができる人がしがみつきになる
多くの人は、ストレスのある状況に長期間しがみつく傾向にあります。このようなしがみつきが、ストレスを増加させていることに気づきましょう。
ストレスの根源は、自己肯定感が下がり、かつ疲労状態にあることが一般的です。そのため、ストレスを軽減するには、まずは疲労の回復が必要です。自己肯定感はすぐさま高くすることは難しいのですが疲労の回復は取り組みやすいと思います。例えば、仕事で疲れている場合は、仕事を休んだり休憩を多くとることが大切です。また、人間関係で疲れている場合は、人付き合いを控えて休息をとることも必要です。
しかしながら、現実的にはそう簡単にはいかないでしょう。仕事を休むことによる金銭的な不安や、他の人に仕事を奪われることへの不安など、さまざまな理由があるかもしれません。
しかしそのような理由で我慢してストレスを抱え込むことは、長期的に見て健康に悪影響を与える可能性があり、「しがみつき」の状態に陥っていると言えます。例えば、仕事を休めないと言いながら、実際には休むことができるにもかかわらず、言い訳をつけて仕事を続けている場合があります。そして、その裏には、仕事を休むことによってだれかに仕事を奪われることへの不安や、仕事以外のことに目を向けたくないといった心理的な要因が存在しているかもしれません。
しかしながら、しがみつきの気持ちを持っていること自体は、あきらめないことや粘り強さといったポジティブな要素から影響を受けた結果であるともいえます。したがって、自分自身を責める必要はありません。ただ、健康を害しないように、適切な時期には休息をとることが大切です。そうすることで、ストレスを軽減し、より健康的な生活を送ることができるでしょう。
「不安」というやっかいな感情がしがみつきを生じさせる
しがみつきとは、不安から生じる嫌な感情の一つです。自己肯定感が下がりストレスが増えても、仕事に集中すれば自分が必要とされているという気持ちを得られるため、人間関係で苦しんでも誰かと一緒にいれば安心できるという心理が、疲労というストレスの原因を軽視し、現状にしがみつかせています。
このようにストレスに苦しんでいるにもかかわらず、疲労をケアしないばかりか、ますます疲労を深めることによって引き起こされるのが、現代人が直面するストレスフルな状況の一つです。「仕事なんて休めないよ」、「仕事しないと迷惑をかけちゃう」、「休むと仕事とられちゃうかも…」、「仕事しないと必要とされなくなるかも…」こんな気持はしがみつきかもしれません。
自分のカラダと仕事どちらが大事?
「しがみつき」とは、ストレスや不安から生まれる心理的な現象です。しがみつきが長期間続くと自分以外の人や環境のせいにして都合よく変えようという欲求が生まれてしまいます。
仕事に強いストレスを感じている場合、休んだりして仕事から離れることが最善策です。しかしながら、しがみつきが強くなると、自分以外の人や環境を自分の都合よく変化を求めるようになります。自分は仕事をしてストレスを感じるなら仕事の環境を変えて自分の都合のいいストレスがない環境にしようとするのです、
強いストレスがかかっている場合、一番良いのは休んで疲労回復に専念することが大切です。自分以外の人や世の中を変えることは簡単ではなく、とても難しいのです。変えられないものに無理をして力を注いでしまうと、ますます疲れてしまうし意味がないことをして自己肯定感が下がることもあります。
命と仕事、どちらが大事?
命を捨ててまでしがみつきが必要なものってあるのでしょうか。生活がかかっているので、仕事にはしがみつきたくなってしまうことは理解できます。確かに仕事は生活のために重要なものです。家族がいる場合は、その重要性はさらに増すでしょう。しかし、本当に仕事は、あなたの心や体を犠牲にしてまで、そのまましがみついている価値があるでしょうか?もしかすると、あなたが思っているほど、しがみつきが必要なものは少ないかもしれません。
例えば仕事を考えてみましょう。今の仕事を失っても、代わりの仕事は必ず存在します。高い給料だからといって、体を壊してまでその仕事にしがみつく必要があるのでしょうか。高い給料を得ることがあなたの人生でやりたいことでしょうか。人間関係においても同様です。ストレスがたまるような人間関係にしがみつく必要はありません。自分に合う人と付き合うことができれば、ストレスなく生活を送ることができます。もちろん、現状から抜け出すことは簡単ではありません。しかし、考え方を変えることで、解決策が見つかるかもしれません。
ストレスが続くと自己肯定感が下がり続け自分を傷つけるようになる
ストレスがこじれると、自分自身よりも大切なものがあっても、疲れや不安によってまともな判断ができなくなり、イライラや体調不良、自己否定などの問題が起こることがあります。さらに長引くと、まともな生活をもあきらめてしまうこともあるようです。
しかし、何度も言うように「あきらめ思考」や「しがみつき」がすぐに変えられなくても、休むことはできます。休むだけでいいのです。自分自身を大切にし、ストレスと向き合いましょう。
家族や友人への相談がストレスの原因になることもある
ストレスは、疲れ果てたり、自信を失ったりする原因になります。そして、その結果、あきらめの気持ちを抱いてしまうことがあります。
疲労がたまって、ストレスの原因が多すぎて特定できないときは苦しみから抜け出すことは容易ではありません。自分がやってきたことを見直しても、解決策にたどり着けないことがあります。その上、自分を追い詰め、自信を失ってしまうこともあります。
つらいときは家族や友人に相談することもあるかもしれません、しかし相手のアドバイスがかえってストレスを悪化させることがあります。たとえば、「気にしなきゃいいじゃない」といったアドバイスは、自己肯定感が低い人にとっては、そのまま受け取られず自分がダメな人間だと思われるかもしれません。また、「~をしたら?」と勧められると、自分がこれまでやってきたことが否定されたと感じてしまう場合もあります。正しいアドバイスをもらっても、実行できないと、自分がダメな人間だと思ってしまうこともあります。
自信を失っている状況では、どんなアドバイスをもらっても、自分がダメだという印象を与えることがあります。これが続くと、誰も自分のことを理解してくれない、味方がいないと感じ、生きていく自信が失われてしまうかもしれません。
ストレスは自己肯定感を下げ、何をしても無駄という思考につながる
ストレスによる疲労感や自己嫌悪、周囲の反応などの影響によって、自信が失われていく過程は、急激なものではありません。ゆっくりと時間をかけて徐々に薄れていくのです。このような状態になると、あきらめの気持ちが芽生えることがあります。つまり、どんな努力をしても成果が出ないと思い込んでしまい、疲れを休めることすら意味がないと判断してしまうことです。このように、自分自身の苦しみに対して無力感を感じるようになると、まともな生活すら諦めてしまうことがあるのです。
ストレスは誰のせいでもない
「ストレスは誰のせいでもない」という言葉を覚えておきましょう、自己肯定感を高めるためにはとても重要なメッセージになります。
ストレスを感じたら、まずは自分を責めることはやめましょう。ストレスとは、様々な要因が絡み合っている、一つの原因が他の原因を連鎖して拡大する性質があるため、一つひとつの要因をクリアしていくことは困難です。まずは、自分自身を責めたり、他人や状況を責めたりすることはやめましょう。ストレスを解消するためには、自分自身に対して優しく、ひたすら休むことに専念することが大切です。
休息が唯一無二のストレスケア
ストレスというのは、本来は身を守るための反応なのに、意図しない形で働いてしまうものです。複雑なプロセスを通じて拡大するストレスは、必ず疲れが関わっていることが多いです。だから、まずは疲れを回復させることが肝心であり、それを実現すれば自己肯定感も高くなるしストレスもなくなるといういい循環ができます。
一度冷静になることができれば、自分が感じるストレス環境から離れることもできるようになるはずです。ストレスをケアする上で重要なのは、自分を責めたり、問題解決に必死になったりすることではありません。大切なのは、疲れを癒し、ストレス環境から離れることです。この休息こそが、唯一無二の正しいストレスケア方法であることを忘れずにいましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。疲れがストレスを拡大させ自己肯定感を下げる。あきらめが発生して精神が病む、休息だけがストレスケアについて解説しました。重要なポイントを下記に記載しましたのでチェックしてみてください。
怒りや悲しい、辛いといった不快な感情は疲労して自己肯定感が下がった状態で発生する
嫌な感情は同時多発的に発生する
苦しみの優先順位によってストレスの原因である誤った決めつけが起こる
仕事や人間関係にしがみついているからストレスがある状況から抜け出せない
ストレスがたまると物事にあきらめてしまうようになりまともな生活ができなくなる
ストレスは原因を究明しても意味がない。ただ休息をとり離れることだけがストレスケア
またこの記事は前回の続きですので「自己肯定感を下げるストレスを生み出すココロの苦しみとカラダの苦しみ」も合わせてお読みいただければと思います。
他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。
「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」
鈍感になって聞き流せるようになって自己肯定感を上げる-他人を気にする人は傷つきやすい-
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
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