自己肯定感とは自分が大切にする「あり方」や漠然としたこれでいいんだという思いや安心感

自信

今回は自己肯定感の本質をテーマに解説をしていきます

自信という単語はいろいろな捉え方がありますが、行動することによってカタチとなり得られる自信は相対的であってもろい自信です

これは簡単にいうと「人よりも優れている自信」であり状況や場面に左右されてしまいます。もちろんそれがダメというわけではありませんが本質的に幸せな生き方ができるわけではありません

本当の自信というものはそうではなくて、周囲や状況、場面に左右されない柔らかくてしなやかな強さをもつあり方です。なかなか折れることがなく、折れたとしてもしなやかで柔らかいのですぐに元に戻ります。

自己肯定感をもって生きる人生は前向きで豊かで幸せなものです

そんな自己肯定感とはなにか見ていきましょう

自己肯定感って何?

「本当の自信」とは何かについて考えてみましょう。行動することによって、何かの結果が「形」として現れます。例えば、一生懸命働いて「ノルマ」を達成する、ダイエットに成功して「○キロ痩せた」など、その結果は「ノルマの達成」「○キロの減量」といった形で表れます。

形になるものはどんなものでも評価の対象になるため、良い評価を受けた時には自信が湧き上がってきます。

しかしながら、このような相対的な評価に基づく自信は不安定です。このような自信はいつ失われるかわからないため、自信を持ち続けるためには、常に走り続けなければなりません。どこまでも成果を上げようとする気持ちはやまなく、ストレスを感じることも少なくありません。

こうした状況から抜け出し、求めるのは「本当の自信」です。「本当の自信」とは、状況に左右されない自信であり、どんな評価を受けたとしても自信を持ち続けることができます

「人より優れている自信」を積み上げても、それが「本当の自信」に変わるわけではありません。「本当の自信」とは、自分自身を肯定することができる心の持ち方です。

その基本となるのは、「自己肯定感」です。自己肯定感とは、自分が大切にする「あり方」についての、漠然としたこれでいいんだという思いや安心感です。

自分自身が大切にする「生き方」や「あり方」は、他人には見えないもので、評価の対象にもなりません。それは、例えば「今に集中して生きていきたい」「現実をありのまま受け入れていきたい」といった内面的な思いです。

生きる姿勢といっても良いでしょう、これは成果があるものではないので評価をしようがありません

このような自分自身に対する受け止め方に対する肯定感があると、心に余裕が生まれ、焦りや不安から解放されることができます。

自己肯定感があると、周囲の状況に左右されずに、自分自身に対してポジティブな自己評価を持つことができます。たとえば、新しい上司が来たからといって、自分自身に対する評価が下がったり、失敗したことで自分自身を否定したりすることはありません。

自己肯定感があると、自分自身が大切にする「あり方」を思い出し、自分自身を肯定することができます。そうすることで、自己肯定感は更に高まり、自信を持つことができるようになります。

つまり、「本当の自信」を持つためには、「自己肯定感」が不可欠です。

自己肯定感は漠然となんとなく、できるだけ~したいというあいまいな気持ち

たくさんの自分に自信がある人は「いつも他人に優しくするべき」「感情的にならずに冷静に振る舞いうべき」と思うものです。 しかし、「~べき」という考え方は自分自身を厳しく評価することになるので、「自己肯定感」とは違います。

「べき」という言葉は、自分自身の「あり方」を「成果」として規定してしまうため、きちんとできているかという評価を下します。つまり、「べき」という考え方では、「人よりも優れている自信」しか得られません。

自信があるといっている人たちは、「人よりも優れている自信」を持っている傾向があります。例えば、「自分は常に危険に立ち向かえる男だ」と思っている人も、このタイプの自信を持っていることが多いでしょう。

しかし、怪我や病気によって自分ができることが制限されると、「人よりも優れている自信」はいとも簡単に失われます。そうなると、「べき」という考え方に縛られていた自分を責めることになり自信を失います。

そこで、重要なのは、「べき」ではなく、「できるだけ○○したい」と思うことです。なんとなく、漠然としていて構いません

「できるだけ冷静でいたい」「できるだけ他人を考えてあげたい」と思うことで、自分自身に優しく接することができます。自分が大切にしたい方向を示す「○○したい」という気持ちが、自己肯定感の源になるのです。

そして、「できるだけ」という言葉は、完璧主義に陥ることなく、自分自身に対してやさしく接することができるので、安心感や肯定感を得ることができます。

「○○したい」という気持ちは、迷ったときにも自分の方向性を示してくれます。自分がどう生きたいか、どうありたいかを自分で決めることができるので、より自分らしい人生を送ることができて自己肯定感を上げることにつながるのです。

自己肯定感の正体は「こうありたいという気持ち」

「こうありたい」という気持ちが、自分を強くする原動力になります。

「自信さえあれば、些細な失敗に落ち込まないのに」とか、「自信さえあれば、人目が気にならないはずなのに」とか、よく聞く言葉ですね。確かに、「自信がある人は強い」というのは事実です。でも「自信を持つべきだ」と思いすぎると、「本当の自信」から遠ざかってしまいます。

本当の自信は、自己肯定感があって初めて生まれるものです。でも、「自信を持つべき」と思っていると、自己肯定感を感じられなくなってしまいます。その理由は「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」をごらんください。自己肯定感は、単に自分が気持ちよく生きていくための土台のようなもので状況に左右されない安定性があります

自己肯定感はしなやかな強さで折れることのない柳のようなものです。しかも強さをことさらアピールすることのない、本物の強さです。反対に「人より優れているという自信」は自分が劣った瞬間すぐ折れてしまうもろいものです。

自己肯定感を持っていないのに「人より優れている自信」を追求していくと、折れやすくなってしまいますし、かえって自分を苦しめることになるかもしれません。

また、自己肯定感がある人は、その状況に合った「人より優れている自信」を同時に持つことができます。

素敵な高い自己肯定感を持っている人がいるとします。「自分は与えられたことに、できるだけ誠実に取り組みたい」という気持ちを抱いているその人は、現役世代では「自分は与えられた仕事に、誠実に取り組むことができる」という「人より優れている自信」を持っていることでしょう。

そして、引退しても、新しい環境や状況に適応しながら、「地域の活動に、誠実に取り組むことができる」「自分の身体のケアに、誠実に取り組むことができる」「孫の世話に、誠実に取り組むことができる」といった「人より優れている自信」を手に入れることができます。

こうした「自己肯定感」に支えられた「人より優れている自信」は、人生を豊かにしてくれます。

「自己肯定感」があれば、状況が変わっても、自分の中にある価値観や信念に忠実であり続けることができます。そして、新たなチャレンジに取り組むときにも、自信を失うことなく、前向きに取り組むことができるでしょう。

「自己肯定感」を土台にした「人よりも優れているという自信」をもつとより自信が増すことで、人生が楽しくなります。

人生は「成果」を求められることが多いです。自己肯定感を基礎にした「人より優れている自信」を手に入れることができると、より充実した人生を送ることができるのです。まずは「自己肯定感」を手に入れ、自信につなげていきましょう。

自己肯定感はなかなか折れない

繰り返しですが「自己肯定感」というのは、自分がどのような人間であるかについて、漠然とした肯定感や安心感を持つことです。あなた自身が自分の生き方について、自然でありのままでいいという肯定感や心地よさを感じることを指します。

これは、何かを達成することではなく、単にあなたが自分自身をどのように見るかによって形成されるものです。だからこそ、自己肯定感は基本的に折れたりしません

もちろん、時には自分が大切にしている「生き方」に従うことができないこともあるかもしれません。しかし、あなたが自分自身について自分ができるだけどうしたいかという自覚を持って、自分自身を誇りに思い、愛おしく思うならば、再び「あり方」を選び直すことができます

「人に対してやさしくありたい」という自分の大切な生き方があるとします。しかし、上司に理不尽に怒鳴られたりすると、相手をやさしい目で見ることができなくなってしまいますよね。

そんなときには、まずは自分自身に対してやさしく接することが大切です。自分自身をいたわり、「怒鳴られるのはびっくりした、そりゃあやさしい心を持てないのも仕方ない。でも、自分は耐えて立派だ」と自分をケアするとよいでしょう。

そして、相手をやさしく見るために、相手の立場を考えることも大切です。例えば、「あんなに理不尽に怒鳴られるなんて、相手はパニックに陥っていたのかもしれない」と考えてみると、相手への理解や共感が生まれるかもしれません。

もしその場はショックが大きすぎて相手をやさしく見ることができなかったとしても、自分自身を大切にする気持ちを忘れずに時間がたつのを待ってみてください。

自分自身に優しく接することができると、「いずれ、こんな人のことも、『パニックになっていたのだから、仕方がない』と思えるようになりたいな」と思えるようになるかもしれません。自己肯定感があれば、自分自身を取り戻すことができます。

イライラした人との接し方は「イライラして怒っている人の対処法-自己肯定感を下げないための接し方-」こちらも参考にしてみてください

自己肯定感はたとえ折れても戻る

人は時に、大切なものを見失ってしまうことがあります。でも、そんなときは気持ちを切り替えて、取り戻せばいいんです。

自己肯定感という心の「あり方」も同じです。これは、自分が好きな心の姿勢なのです。たとえうまくいかなかったとしても、残念と思いながらあらためて自分が好きな心のあり方で生きていくことができます。自分にとって大切なものなら、いつでも手に入るからです。

たとえ相手に怒鳴られて謝罪すらなかったとしても、相手がパニックになっていたのだと思うだけで、やさしい気持ちを取り戻せます。 「心の姿勢」は、いつでも自分で選ぶことができます。失敗しても、前を向いて「人にはできるだけ優しく接するというあり方で生きていきたい」と思えばいいのです。

まとめ

いかがだったでしょうか

自己肯定感と人よりも優れている自信が違うことがお分かりになって頂けたでしょうか。

「自己肯定感」というのは、漠然とした肯定感や安心感を自分の生き方とすることです。自分の生き方について、自然でありのままでいいという肯定感や心地よさを感じることを指します。

人よりも優れていることで得た自信は、より強い人や困難な状況になってしまったらすぐになくなってしまいます。人と比べたり競ったりすることで得られる自信ではなく、ありのままでいいという自己肯定感をもって生きていくと良いでしょう

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