ストレスに負けない心をもって自己肯定感をあげよう

ストレス耐性

今回はストレスを受けてマイナスの感情にならないようにするための考え方を紹介していきます。

まずは職場でよく見るイライラを撒き散らす上司の対処の仕方です。目立つように叱ったり大声で怒鳴るのは相手を支配したいという歪んだアピールで周囲に自分の力を見せつけているのです。職場の士気も低下しますし悪影響ですから改善が必要です。

次にダイエットなどが長続きしないという悩みに対してのアドバイスです。目標は小さく少しずつ達成することで自己肯定感があがります。感情と理性のバランスが崩れて努力が続かないのですが、コツはサボってもOK。大きな目標をたてず目的を考えて少しずつでも続けることです。

お酒を毎日のみすぎてしまい後悔する人の悩みに関しては「ストレスとの付き合い方」を紹介しています。お酒を飲む目的を明確にして依存する対象を分散させることを勧めています。

また恋人にストレスからあたってしまう悩みに関しては素直な自分の感情を伝えることで後悔せず自己肯定感を保てる方法を紹介しています

では見ていきましょう。

イライラを撒き散らす人の対処法

「職場の上司が同僚を大声で叱り、そのため職場の雰囲気が悪くなってしまっている」という悩みを抱えている方がいらっしゃるかもしれません。上司が目立つように叱るのは歪んだスタンドプレーであり、放置していては問題が解決されることはありません。

同僚が落ち込んだり、悩んでいる姿を目にするのは、自分自身もつらくイライラを感じるもの。自己肯定感も下がります。また、同僚が頻繁に叱られる様子を見ることで、周りの人たちのモチベーションも低下してしまうかもしれません。これが繰り返されると、職場全体の意識も低下し、悪影響を及ぼすことが考えられます。

しかしながら、組織や上司は特定の人を悪者に仕立て上げて攻撃する傾向がよくあります。

相手を支配したいという歪んだアピール

感情はまず「落胆」「不安・心配」「悲しみ」「傷つき」が発生した後に、なにかしらの目的のために「怒り」という感情が起きます。

例えば、飲みすぎを心配して、「いつも飲んでいては駄目!」と怒るのは、まず心配という感情が起こり、その本気度を相手に伝えるために、二次的な「怒り」として表れるのです。

同じように、やたら大声で怒鳴りつける上司にも、その行動の背景には目的があります。大声で部下を叱るような上司が心に抱えている目的は、周囲に自分の力を見せつけることです。相手を驚かせ、立場を利用してコントロールすることで、自分の欲求を満たそうとしているのかもしれません。

また、権力欲が強い上司であれば、怒鳴るのは必ずさらに上の上司がいる時だけという場合もあります。この場合、自分の上司への歪んだアピールが目的なのです。しかし、目的とは逆に大きな声で相手を叱ることは、部下たちの士気を下げることにつながります。

周りにいる人たちにとっては、同僚が上司によって大声で叱られる光景は、ストレスや不安を引き起こします。これは、組織の意識を低下させます。この問題を放置しておくことは避けた方が良いでしょう。上司に対して何らかのアプローチを試みることで、状況を改善することができます。

まず、上司にアプローチする場合は、叱っている最中ではなく、ほかの状況のときにできるだけ相手の信頼を得ることが重要です。もしかしたら上司は部下を叱ることを悪いと思っていないかもしれません。

そのような場合には、駄目だといっても効果はありません。冷静な状況のときに「叱るよりも、こうした方法がいい」と伝えることが効果的です。自分が上司に対して下の立場であれば上司と同格の人やその上の上司を頼ると良いでしょう。

また、上司が部署の評判を上げたいという欲求でおこなっていた場合、部署内外から反対の意見が上がっていることを知れば、叱ることが逆効果であることに気付き、怒鳴ることを避けるかもしれません。他にも「他人は変えられない 自分を磨いて怒らないように」にて上司に対しての対処方法を紹介しています。

叱られ役になってしまった社員に対しては、黙って叱られるだけでは、歪んだ主従関係が生まれ、自分が奴隷であることを受け入れてしまう可能性があります。従っている側が存在するからこそ、主としての立場を維持できるということを理解しておくことが大切です。このような人たちには、自分たちが彼らの味方であることを伝え、勇気づけることが重要です。

目標は小さく少しずつ達成することで自己肯定感アップ

「ダイエットや資格の勉強が長続きしない」という悩みを抱える方は多いですよね。その原因として、「やらなければいけないことはわかっているけ…」「頭では我慢しようと思っているけど…」といった、感情や理性、心と体、意識と無意識のバランスが崩れた結果、努力が続かなくなることが挙げられます。

この考え方は、自分自身が自分自身をコントロールできないという言い訳につながり、行動を続けることが難しくなります。そこで、まずは自分が自分の行動を決めていることを認識することが大切です。

完璧主義や大きな目標を持ちすぎることも、継続が難しくなる原因です。そのため、三日坊主でもいいので、少しずつでも続けることを意識してみましょう。ダイエットや資格の勉強を続けるためには、完璧を目指すのではなく、三日坊主でも続けることを意識しましょう。

ダイエットや資格の勉強など、何かを継続することが難しいと感じている方にとって、一番大切なのは「無理に続かせなくていい」という考え方です。何事も、完全に継続しなければならないと思ってしまうと、モチベーションを維持することが難しくなります。少しでも続けられるように調整することで、継続が可能になることがあります。

例えば、ダイエットに取り組む場合、「夜は食べては駄目」とか「運動しなければ」といった決まりごとを作り、それを完璧にこなさなければならないと思い込んでしまうことがあります。そうすると、たった1日でもその決まりを守れなかった場合、「もうダメだ」と挫折感を味わってしまうことがあります。

これは、「白か黒か」という完璧主義に陥ってしまっているからです。この完璧主義に囚われないためには、「完全にやめなければ、それでいい」という考え方を持つことが大切です。少しでも続けることができれば、それは成功です。

完璧にしなければいけないという考えは捨てましょう。完璧主義的な考え方にとらわれず、少しずつでも続けることが大切です。自分に合った方法で少しずつ継続することを目指し、断念しないように心がけてみてください。

目的を考えることで自己肯定感は上がる

「目標」と「目的」という言葉は似ていますが、実は全く異なるものです。そのため、両者をきちんと区別し、考えることが重要です。「10キロやせる」というのは目標ですが、その目標が実現するための根本的な目的を考えるほうが大切です。

たとえば「夏に、海に行くために水着になっても恥ずかしくない体型になる」ことが目的であれば、実際には「10キロやせたい」という目標よりも、水着を着たときに気になる部分のダイエットを重点的に行う、見栄えの良い水着を選ぶなど、より具体的な手段が考えられます。

また、目標を達成できなかった場合に、自己肯定感が低くなってしまうこともあります。しかし、たとえ目標に到達できなかったとしても、その取り組みによって得られた成果を見逃してはいけません。

「6キロしかやせなかったから失敗だ」という考え方ではなく、「6キロもやせたのだから、体型は以前と比べて改善された」とポジティブにとらえることで自己肯定感があがります。他にも「少しずつ行動して自分時間を作ることで自己肯定感が上がる」で少しづつ行動することの良さを解説しています。

同様に、資格の勉強にしても、だらだらとでも続けていれば、少しずつ知識を身につけることができます。その目標を達成することで、ビジネスに必要な素養を身につけることが目的であり、その目的に近づくためには、資格試験の対策をすることはもちろんのこと、実際にビジネスシーンで役立つ知識を習得することも大切です。

「長続きしない」と感じてしまう人は、目標と目的を混同している場合があります。自分が目的を達成するために何をすべきか、何が必要かを明確にすることで、具体的な行動が見えてきます。

ストレスとつきあう方法

例えば「お酒を毎日飲みすぎてしまい後悔」という悩みがあります。この悩みはお酒を飲む「目的」を明確にすることが大切です。自分自身と向き合い、過去の経験や自分の性格、ストレスに対する対処法などを振り返って考えることです。自分がどのような状況で、どのような理由でお酒を飲むようになったのかを正直に自己分析することが必要です。

仕事のストレス解消にお酒を飲む人はとても多いです。うまくいかないことがあったからお酒に溺れてしまったわけですが、子供の頃にも、うまくいかない経験はたくさんあったはずです。仕事のストレスで酒量が増えてしまう人は、過去にどのようにストレスと向き合ってきたのかを振り返ってみると良いでしょう。

「イライラして怒っている人の対処法-自己肯定感を下げないための接し方- 」ではイライラしてストレスが溜まっている人向けの付き合い方を解説しています。

依存を求めるのはなんの目的があるかを知る

相互依存という「お互いがお互いに協力すること」を指す言葉があります。依存することは、決して悪いものばかりではなく健全な依存は必要不可欠なことです。誰からも何からも助けを得られない孤独な生き方は、どうしても苦しいものになってしまいます。

ただし、大切なのは、何に依存するかと生活習慣です。依存すること自体が悪いわけではなく、お酒のようなものに過剰に頼ってしまい、それを習慣化してしまうことが問題です。

では、なぜお酒に溺れてしまうのでしょうか?重要なのは「WHY」ではなく「WHAT」です。人は、原因によって行動するのではなく、目的のために動きます

依存する対象は分散させよう

この目的論を使って、お酒に溺れてしまう人に対する解決法を考えてみましょう。まず、お酒を飲む目的は「ストレス解消」です。しかし、お酒以外にもストレス解消法はたくさんあります。

例えば、ジョギングをして汗を流すことや、趣味で野球を観戦したりキャンプを楽しむことも良いでしょう。子供の頃には友達とおしゃべりしたり、ペットと遊んだりすることが自然なストレス解消法であったことを思い出すことも大切です。

ただし、何かに集中的に依存することは避けたほうが良いです。お酒を楽しむことは悪いことではありませんが、飲みすぎてしまうと問題が生じます。したがって、依存する対象は分散させることをおすすめします。

また、お酒に逃げやすい人は、協調性を持とうとする意識が低く、孤独な考え方に偏っている可能性があります。そこで、もっと社会に興味をもって、信頼や共感、貢献を大切にすることで、良い意味での依存もしやすくなります。

家庭や仕事などに属しているという感覚を養うことで、仕事がスムーズに進み、悩みも減るでしょう。その結果、お酒に溺れる原因そのものもなくなることにつながります。つまり、健全な依存は必要であり、良い意味での依存を促進するためには、依存する対象を分散させ、社会的関心を高めることが重要です。

ストレスをぶつけるのではなく素直な気持ちを伝えることで自己肯定感が上がる

「疲れからつい恋人にストレスをぶつけてしまって後悔」という悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、イライラしてストレスをぶつけるという行動に隠れている素直な気持ちを伝えることで、より良好な関係を築くことができます。

「目的論」で考えると、この問題の原因は「疲れ」にありますが、目的は「恋人にかまってほしい」ということになります。ストレスをぶつけることで「わかって欲しい」といったことや「相手の行動や反応」を手に入れたいのです。「疲れ」という言い訳をつくって「ストレスをぶつける」という行動に出てしまうのです。

恋人にどうしてほしいのか、自分の素直な気持ちに気づくことで、建設的な行動を選ぶことができるはずです。ストレスをぶつけることでなく、言葉にするなど適切なコミュニケーションを通じて、お互いが理解し合えるように努めましょう。そうすることで、より良好な関係を築くことができます。

相手に対してイライラやストレスをぶつけたとしても事態は悪くなるだけで何も解決はしません。相手には素直に~して欲しいと伝えることが関係がよくなる方法です。またストレスやイライラとの付き合い方に関しては「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」でも紹介しています。

求めるだけではなく相手にも何かしてあげる

パートナーに対して、常に「構ってほしい」「癒やしてほしい」といった要望を抱えていると、健全な関係を築くことができません。自分勝手な行動ばかりを求めることで、相手にとってはストレスになってしまい、相手から避けられる存在となってしまいます。

また、このような行動は、自分の都合だけを優先して相手を支配しようとしていることにもなります。まるで幼児が親に求めるような、保護者的な役割を期待しているようなものです。実際に、恋愛の相手に対してお母さんの役割を期待する人は少なくありません。

相手に求めすぎることは、関係を損なうことになりかねません。ただでさえ忙しい生活の中で、相手に負担をかけてしまうのは避けたいところです。もし仕事などで疲れている場合は、パートナーだけに頼らず、自分自身で適切な方法でリフレッシュすることも必要です。

相手に求めるばかりではなく、自分が相手に何をしてあげられるかも考えましょう。また相手に何を求めるかは素直に伝えることが大切です。イライラしてストレスをぶつけるのではなく、素直な気持ちを伝えることで、建設的な行動を取ることができます。自分自身と相手を尊重し、より健全な関係を築いていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。ストレスに負けない心をもって自己肯定感をあげる方法を紹介しました。重要な点を下記にまとめてみましたのでチェックしてみてください。

イライラを撒き散らす人の対処法は冷静なときに周りの協力を得て改善策を伝えること

目立つように叱るのは相手を支配してコントロールしたいという目的ということを理解

ダイエットなどの長続きは小さい目標を作って少しづつでいいから続けること

完璧主義にならず自分で自分の行動を決め目的を考えること

お酒をのむ(なにかに依存している)目的を考えることでなぜ依存しているかを理解する

協調性を持とうとする意識が弱いケースが多いので仕事や家族にいい意味で依存できるように

相手にストレスをぶつけてしまう人はストレスではなく素直な気持ちをぶつけること

他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

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