他人は変えられない 自分を磨いて怒らないように

怒り

今回は自己肯定感を上げるために理解しておきたい知識について解説します

イライラや怒り、ムカつきがすーっと消えていく具体的な考え方を紹介しています

職場や家庭、友達関係でよくあるモヤモヤを取り上げておりますので参考にしてみてください

ポイントは

他人は変えられないことを理解することで自己肯定感があがる

得策なのは相手がいまできることをしてもらう

相手が自発的に変わる環境づくりを整える

叱るのはやめる

何も言わずに返してよではなく、こちらから事情をうまく作りつつ要求をする

理不尽な相手との関係は自分で決めることができる

いらいらする相手はいままでベストを尽くした結果が今の姿と理解する

重要な身近な人との価値観のズレは積極的になおす

人間関係は割り切ることも大事

少し多いですがイライラしないように幸せにいきるために一つひとつみていきましょう

他人はかえられない

相手をかえることは無理と理解してください

自己肯定感を高めるためには相手を変えようとするのは無駄だという意識をもつことが重要です。

相手への期待をする際には、相手が現在の状況で「無理をしなくてもできること」に留めておくとよいでしょう

例えば、部下の態度にイライラする上司がいたとします

部下の態度を変えようとする上司の頑張りは残念ながら無駄な努力に終わってしまいがちです。

人は変えることができない

人を変えさせる努力は怒りを増幅させるだけであり、幸せな人生を送ることはできません。

「こんなにあなたのことを思ってやっているのになんで変わらないの?」

こんなときもイライラします。

しかし、「自分が誠心誠意取り組むことで相手が変わるんだ」という思い込みがあなたの自己肯定感を下げてしまうのです

人はそれぞれのタイミングでしか変わらない

人は「自分で」変わることができますが、他人を「変える」ことはできません。

人々はそれぞれ自分自身のプロセスを持っており、自己変革にはタイミングが必要です。

何かしらのきっかけで変わることはあるかもしれませんが、そのタイミングが合わなければ何も変わりません。

例えば、知識不足による不適切な言動があった場合は指摘することで改善されることもありますが、それはその人が誤りに気づいたからであり、自発的な変化とはすこし異なります。

ただし、指摘しても改善されない人がいることも事実です。

その場合は、その人が現時点では変わることができないということになります。

そのような人に対して、望みを持ち続けていると思い通りにならないことで自己肯定感が下がります

相手が変わらなくてもできる役割を期待する

だからイライラする人に対しては今の相手にもできることをしてもらったほうが得策です。

相手の能力や状況を考慮することもコミュニケーションの上では大事です

例えば、報告を毎日上げることは必須なのに報告してこない部下に対して自発的に報告してくれることを期待することは無駄です

これを期待すると毎日毎日裏切られ自己肯定感が下がるので、その部下とどういったことならできるのか打ち合わせをして部下に合わせた指示を出すと良いでしょう

普通の社会人ならなにもいわないでも報告してくるものだという考えは自己肯定感を下げてしまいます

一定の時間になったらミーティングを設けるとか毎日こちらからヒアリングするとかして部下のレベルに合わせた指示が良いでしょう

叱るのを辞めるだけでも効果あり

単に怒りをぶつけて相手を変えようとするのではなく、相手が変わるための環境を整えることが重要です。

人は環境によって影響を受けるため、その環境を良いものに整えることで変化が生じます

つまり、相手の変化を妨げる要因を調べ、その障害を取り除くことが大切です。

この点についても、相手との話し合いで解決策を見つけることができます。

ただ、イライラして叱ることをやめるだけでも効果があるかもしれません。

人は自分への批判という攻撃に対してはとっさに防御の態勢をとりますからイライラした環境のなかで叱られても変化は期待できません

そのため、イライラや怒りをぶつけるのではなく、相手と共に解決策を模索し、前向きに取り組めるような環境を整えることが求められます。

言いにくいことを伝える方法

いいにくい…

お金や貸した本を返してもらえないと腹が立ちますよね

しかし本の返し方には人によって個人差があり、こちらの期待と相手の思いがずれることがあります。

貸したものは言われなくても返してほしいですが、相手の常識にはあてはまらない場合があります

このとき「普通はなにもいわなくても返すよねぇ」と思っていたらイライラして自己肯定感が下がります

そのため、相手の状態に合わせてこちらの要求を調整する必要があります。

ここは自分磨きとして次のように考えてみてください

具体的には、相手が返せる状態になってから、こちらから返してほしい旨を伝えることが重要です。

しかし、人に返してというのはなかなか口に出しにくいものです。

特に、お金の場合には、ケチな印象を与えたり、相手との関係を悪化させたりすることがあるため、適切な方法を選ぶ必要があります。

期待していることを正確に伝えてみよう

言いにくいことを伝える際には、自分が期待していることを正確に伝えることが大切です。

例えば、お金や貸した本を返してもらいたい場合には、その要望だけでなく、ケチだと思わないでほしいという心配も同時に伝えましょう。

そこで、自分が抱えている事情をうまく伝えることがポイントです。

例えば

今月はお金がピンチだから、この前のお金を返してもらえる?

小銭を忘れたから、この前のお金を返してもらえる?

あの本を別の友だちに貸す予定があるから、それまでに返してもらえる?

など、「ケチ」だからではなく「事情」があるから返してほしいと伝えます

理由があるから返してほしいということで仕方ないなという印象をあたえる上に状況をうまくコントロールできているということで自己肯定感もあがります

単にイライラしながら返せといっても相手は防御の姿勢になってしまいうまくいきません

嘘も方便ですから相手にも配慮したやり取りを心がけましょう。

このように、相手の状況や立場に合わせて要望を伝えることで、相手も自分もメンツを傷つけずに済むし、状況をコントロールできるという感覚を得ることができます。

そして、自分が本を貸した上にイライラされるという被害者意識から脱却し、怒りを手放すことができるでしょう。

どんな関係を持つかは自分で決められる

自分がどのような関係を望むかは自分で決められます。

例えば、酒豪の友人と飲むことが苦手な自分の場合、いつも割り勘にされると不公平な状況が続き、怒りや不満がたまってしまうことがあります。

このような場合、最初に指摘することが理想的ですが、なかなか言い出せないという場合もあるでしょう。

しかしそのまま我慢していたら飲んでもいないのにお金だけ払わされるという怒りがわいてきます

これでは自己肯定感が下がってしまって面白くありません

そんなときは、自分が払うべきお金だけを払いたいという意思を相手に伝えることが必要です

また、先程のように嘘も方便で何か事情をつくって伝えると良いでしょう

例えば、今月はお金がピンチだから、自分が飲んだ分だけでいい?と相談してみてください。

もしかしたら相手は無頓着で状況の理不尽さに気づいていないだけかもしれません。

指摘されると気づくことができるかもしれませんし、習慣が変わることもあるでしょう。

万が一相手がムッとしてしまって空気が変わったら価値観が合わないのでしょう

それでも友人として付き合いを続けるか、お酒とは関係のないところだけで付き合うかを自分で決めることができます。

自分がどのような関係を持ちたいかは自分で決められるので、被害者であることから抜け出すことができます。

あの人と一緒だとお金が飛んでいってしまうという被害者意識ではなく、相手を立てながら理不尽さを指摘してあげることでこれからどう付き合うかを決めましょう

相手には相手の事情がある

みんなそれぞれ事情があることを理解しよう。

その人の持って生まれた環境、育った環境、いまの生活や仕事の問題など、本人にしか事情はわかりません。

周りから見て努力が足りないと思うような場合でも、本人は最大限の努力をしているとおもっているのです。

人を変えることができないのは、この理由によるものです。

人はすでに頑張っているから、人から言われて変われるほどの簡単じゃないのです。

だから人になにか変わってほしいときは、相手にしかわからない事情があって、その中でベストを尽くしている姿が現状なのだなという目を持つようにしましょう。

そのような目を持っていると、相手に対するストレスが軽減して自己肯定感があがります。

後輩の生意気な態度が鼻につく

後輩が生意気な態度だとするとイライラして、職場で毎日顔を合わせることがストレスになって幸福度はさがります。

仕事そのものは好きでも、そのような人がいることで空気が悪くなり仕事に行くのが嫌になってしまうこともあります。

後輩の生意気な態度が鼻につくのはなぜでしょうか?

自分が先輩として尊敬されてないと感じるため心が傷ついているのでしょうか?

自分は目上を尊重して、生意気な態度をとらないように我慢しているのに、なんで後輩はそのような 態度をとるの?

と不快感を覚えることもあるでしょう。

しかし、後輩が生意気な態度をとる理由には、後輩なりの事情があるはずです。

彼らも育った環境や経験、職場でのストレスなど、自分たちなりの事情があるかもしれません。

それぞれの人が抱える事情は本人にしかわからないため、周りから見た努力が足りないと思われる場合でも、本人は自分の事情の中で最大限の努力をしているものです。

相手を変えることはできませんので相手の事情を考慮してストレスを減らしましょう。

その行動の裏には事情があると考える

考え方を変えて、後輩の生意気な行動にはどんな背景があるのかと考えてみるといいでしょう。

例えば、部活など弱肉強食の環境で育った人は、少しでも弱い態度を見せると蹴落とされたり攻撃されたりしてしまうと思っているかもしれません。

また、いわゆるコミュ障で、相手との交流に目を向ける余裕がないため、自己中心的なスタイルでしか人と関われない人もいます。

さらに、相手には知られていない何らかの病気がある場合もあります。

しかし、現在の状況は必ずしも将来も続くわけではありません。

環境に適応するにつれ、人との付き合い方も変わっていきます

病気がある場合も、自分が苦手なことを知り、他者に失礼にならないようにするようになるかもしれません。

相手を単に生意気なやつだと見てしまうと、毎日イライラして自己肯定感がさがり、ますます生意気に見えてしまいます。

しかし、何らかの不適切な行動の裏には必ず事情があることを理解することで、自分自身の気持ちを楽にすることができます。

ずれをなくすべき人、なくさなくていい人

本記事と「その怒りは期待と違うから怒らないようにして自己肯定感をあげよう」でも期待されている役目と現実のズレですが、関係のある人全員にこういった怒りの原因を考えていては身が持ちません

人との関係には以下の3つがあります

重要な身近な人、家族や親しい友人

ある程度親しいがそこまで深くない親戚や友人

仕事上の人間関係

重要な人との関係では、できるだけズレをなくしましょう。

いつも一緒にいる人と価値観があわずイライラしていたら幸せではなく自己肯定感も下がります

たとえば価値観があわない夫とずっといっしょにいたら、絶望感や無力感でいっぱいになり、生活全般に影響を与えてしまいます。

毎日顔を合わせるたびにズレを直面するストレスは大きいため、重要な身近な人との関係では積極的に価値観のズレを修正することが大切です。

2番めの親戚やほどほどに親しい友人との関係はあまり深くないため、ある程度は仕方がありません。

自分が譲れないラインは守りつつ、時々会ったときに相手から文句を言われることもあるかもしれませんが、それは相手の悪気がないことであり、妥協することができます。

自分が譲れないところだけは相手に尊重してもらうように考えることが大切です。

3番目の仕事上の人間関係においては、必要な範囲で期待されている自分(相手)の役割を考えることが重要です。

仕事に直接関係のないことについては、見逃すことができるでしょう。

その人とは友達でもないので仕事から離れてしまえばあなたの人生にはなんの関係もない人ですからほっておきましょう

同僚がスーツにスニーカーを履いてきたとして適切ではないと感じたとしても、その服装が業務に直接的な支障をきたしていない場合には、無視することができます。

同僚に対してイライラして「服装はこうあるべきだ」といってもその同僚にはなにかしらの事情があってスニーカーを履いているのかもしれません

人を変えることはできないのですから割り切りましょう

ただしその服装が業績に悪影響を及ぼす場合には、話し合いが必要になるでしょう。

私の悪口を言う人にイライラ

「私の陰口を言う同僚が許せない」という状況について考えてみましょう。

まず、その同僚の行為が仕事をする上での実害がなければ、友達でもない自分には関係のないこととして放っておきましょう。

陰口が単なるお話だけで、実際には何も問題が生じていないのであれば、関係のないことになります。

もちろん、陰口が原因で職場の雰囲気が悪化し、業務に支障をきたすような状況になることもありますので、その場合は対処する必要があります。

また陰口を言う人は、その行為が本人にとってもリスクが高いことがあります。

そのため、そういう人は自らの悪口で自分の評価を下げてしまいます

さらに悪口を言う人は自分に自信がなく嫉妬している自己肯定感の低い人です

人を下げて自分をあげるような、性格の悪い人だと理解して付き合う必要はないでしょう。

なんども言いますが、そんな人とは良好な人間関係を築く必要がないということです。

もし実害がある場合は対処する必要がありますが、その際にも相手を矯正することは目的ではありません。

自分が相手の上司でもなく、家族でもないので、矯正する権限や責任はありません。

ただ単に、自分の仕事に支障をきたさないように注意する必要があるだけです

陰口を言う本人にはそれなりの事情があるのでその事情を把握しない限り、相手を変えることはできません。

また、悪口をやめてといった要求を攻撃的なものと感じることもあり、さらに陰口を言われる可能性があるため、冷静に対処することが必要です。

面と向かって悪口を辞めてといったところで意味がないので、相手を変えることに固執するのではなく、他の人の協力を得て解決策を見つける方が効果的です。

まとめ

いかがだったでしょうか

自己肯定感をあげてイライラせずに幸せにいきるための考え方を紹介しました

人を変えることはできず、自分でかわってもらうしかないので、叱るのをやめる等環境づくりを整える

相手になにか要求するときは「普通ならこうだろう」という思い込みをやめて、なにかうまく事情を作って相手を立てながらこちらの要求をすることが大事です

重要な身近な人との価値観のズレはまっさきに修正し、親戚等はほどほど、職場は限定的にする

人の悪口をいう人は実害がなければ放っておけば自滅するのを理解して周りの理解を得る

イライラや怒りについては下記の記事も参考になりますのでよかったら読んでみてください

その怒りは期待と違うから 怒らないようにして自己肯定感をあげよう

怒りに対する正しい理解 その対処法

怒りという感情をしって自己肯定感をあげよう

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