自己肯定感を高めるにはまず感じることから

自信

今回は自己肯定感を高めるために大事な考え方について解説します。自信がある人と自己肯定感が高い人は同じなようで違います。今までに様々な成果をだして自分に自信がある人は成果や結果を求める傾向にあり、自信を維持するには走り続けないといけません。そして一度つまづいてしまうと自信が折れてしまいます。

しかし自己肯定感が高い人はつまづいても曲がるだけで軌道修正して元に戻ることができて自信も高いまま保つことができます。自己肯定感とは空気や雰囲気のようなもので折れるものではありません。

大事なことは気持ちのいい自分を意識して完璧さを捨てることです

それでは見ていきましょう

自己肯定感が高い人と自信がある人は違う

自己肯定感とは、自分が大切にする「あり方」についての、漠然としたこれでいいのだという思いや安心感です。この感覚は、他人からの評価や成果に左右されず、しなやかで柔らかい感じです。詳しくは「自己肯定感とは自分が大切にする「あり方」や漠然としたこれでいいんだという思いや安心感」で解説しています

自己肯定感が高いということは、自分の存在やあり方を受け入れ、自分自身を肯定する力が高いことです。これは、自分自身に対して良い評価をすることではなく、単に居心地が良いと感じることを意味します。

例えば、「私は優れた人間だ」という思いは、自己肯定感が高いという意味とは異なります。自己肯定感は、「私は自分のあり方を受け入れ、自分自身を穏やかに思える」という感覚であり、自己イメージを高めて自信がある状態にすることとは異なります。

誰かから評価されなくても自分が大切にしている「あり方」に基づいて、自分自身が安らかに落ち着くことができる感じです。そして、そのような「あり方」を大切にしている自分自身を誇らしく愛おしく感じることができると、ますます心地よい気持ちになれます。

そうすると、誰かと一緒にいるときだけでなく、一人でいても、自分自身が安定した温かい気持ちに包まれることができるのです。

自己肯定感が高い人の例

例えば、公園を一人で散歩しているときに、ポイ捨てされた空き缶を見つけた場合を考えてみましょう。自分が大切にしている「環境をできるだけ大事にする」という「あり方」にてらしてみると、空き缶を拾って、ゴミ箱に捨てることができると、とても気持ちがいいですよね。

誰かに褒められたり、評価されたりするわけではなくても、自分自身が「ありたい」と思ったことを大切にできる自分自身が良い感じとなります。「自分がこれでよいのだ」と感じられる、これこそが自己肯定感や自尊心といったものです。

「誰が捨てたかもわからない空き缶を捨てた私は偉い」のではなくて、「自分の身の回りはいい環境でありたい」という漠然としたあり方です

自分自身について「なんとなく安心している」という感覚のことで、ただの「できる自分」に対する肯定的な評価ではありません。

自己肯定感を言葉にすると、「私は存在する価値がある」「私は自分でいい」といった感じになりますが、それだけで済むほど簡単なものではありません。実際には、それは漠然としている安心感みたいなものであり、なんとも言えないものなのです。

そして、それを感じることができるのは自分だけで、その感覚を他者に伝えることはできません。本当に自信があるときには、「私には自信がある」ということにすら気づかないことがあります。

それは、「なんとなく感じる安心感」や「まあなんとかなるだろう」というおおらかな信頼感があるからで、自分自身の価値について不安になることはありません

そのため、不安を感じることなく目の前のことに集中することができ、何かに感動したり、何かを楽しむことができます。もちろん、結果的に「成果」も出せるようになるでしょう。

「自分はこれでいい」という感覚が、人生を豊かにしてくれるのです。

自己肯定感や自信はつけるものではなく感じるもの

自己肯定感というものは、今ここで感じることができるものです。

「自分に自信がある」というように、自信をつけたり準備したりすることで手に入れることができると思われがちですが、それは誤解です。

自己肯定感とは、今自分がいる場所で感じることができる「空気」や「雰囲気」のようなものです。それはリアルタイムなものであり、あらかじめ持っていたりすることはできません。

自分についてよい感じ方をすることは、今この瞬間にしかできません。何事にも誠実に向き合いたいという「あり方」を大切にする場合、リアルタイムで感じることが大切です。

そうしなければ、「何事にも誠実に向き合うべき」という考えに変わってしまい、自分が本当に誠実に向き合っているかどうかをチェックし始めてしまうことになります。

自信を感じるには、今を生きることが大切です。その瞬間に、自分が何をしたいのか、何を大切にしたいのか、ということを考えてみてください。自分自身に対して誠実でありたい、という気持ちがあれば、自己肯定感が高い状態を感じることができます。

自分の仕事についてどう評価されるか自信がない場合でも、自分にできることを一つ一つ丁寧に行うというあり方をもち、いい感覚を受ければ、「どうせ評価は自分ではどうにもならないことなんだからなるようになる、できることを丁寧にやればいいんだ」と自信を持つことができます。

結果を求めることは成長を妨げる

自分自身を成長させるには、「成果」にとらわれず、「今、ここ」に集中することが必要です。「成果」にこだわることは、かえって自分を縛ってしまいます

自分ができているかどうかを気にしすぎると、疑心暗鬼になり、自己評価にとらわれるようになってしまいます。それでは成長どころか、足踏みすることになってしまいます。

一方で、「今、ここ」に集中することで、自分の力を最大限に発揮し、成長することができます。現在に目を向け、一つ一つの仕事に誠実に向き合い、自分自身の気持ちや感覚に注目することで、心身ともに成長することができます。

結果を求めてうまくいかなかった場合「自分はダメだ」と自虐的になってしまい、そちらに気が散って、集中力が散漫になってしまいます。また、「自分はダメだ」という感覚は、物事を見る目を歪めてしまい、自分の行動に枠をはめてしまいます。このように自分を制限してしまうことで、本来の能力を発揮できず、成長を妨げることになってしまいます。

ですから、「成果」や「結果」にこだわりすぎず、「今」に集中して誠実に取り組んでいくことが大切です。そして、成果が出たら客観的に評価し、改善が必要なところがあれば試みる。自虐的に自分を追い込むことは意味がなく、現実を直視して誠実に取り組んでいくことで、より成長し、自信をつけていくことができます。

自分にとっての「いい感じ」が自己肯定感を高める

「自信をつけよう」と思って、結果的に自信を感じることができた人もいます。しかし、自信は「つけるもの」ではなく「感じるもの」です。

自信を感じるために、自己イメージを高める訓練をしている人もいます。最初は無理やりだったかもしれませんが、続けるうちにそれが本当の自信につながったというケースもあります。

しかし、多くの人は自信を訓練でつけられるわけではありません。自信をつけようとしているうちに、自分についてポジティブな感じ方ができるようになっただけです。

例えば、身体作りを目的にランニングを習慣化した人もいます。ランニングは気持ちのよいことであり、身体も変わってくるでしょう。その結果、「自分も何かやれる気がしてきた!」という感覚になることもあるでしょう。

でも、身体作りうまくいったという成果が直接自信に結びつくわけではありません。ランニング中の気持ちよさや身体の変化によって、自分についての感じ方がよくなった結果自信がでたのです。

自分自身のケアをすることによって「自分についての感じ方」が変わることは珍しくありません。しかし、ただ単に「健康的な生活習慣」を実践するだけで良いというわけではありません。

人によっては、健康のために運動することが義務化されてしまい、体調を崩したときもランニングをして返って体調を崩すようなことはよくあることです。

運動をすることができなくなって、自分自身を非難したり、不安になったりすることがあるかもしれません。また、目標が高すぎると、運動に挫折して自信を失うことがあるかもしれません。

運動することについて「今日はランニングをしたという成果」や「やるべきこと」として捉える限り、このように自己肯定感が下がるということになってしまいます。

気持ちよさや心地よさが自己肯定感を高める

しかし、運動によって感じられる「気持ちよさ」に着目すれば、自己肯定感が高まります。自分の身体を大切にすることによって、自分自身に対して好意的な感情を持つことができるからです。

運動自体を目的にするのではなく、気持ちよさや自分自身を大切にすることを目的にすれば、体調が悪い場合でも、運動を休んで自分自身を大切にすることができます。このような場合でも、自分自身に対して好意的な感情を持ち続けることができるでしょう。運動以外でも、同じことが言えます。

自己啓発本などでよく取り上げられる、「自信をつけよう」というアプローチがありますよね。その中には、「自信のある人のように振る舞うことで自信をつける」というものがあります。例えば、はきはきとした挨拶をする、積極的にコミュニケーションをとるなどを実践することで、自信がつくとされています。

しかし、これらの行動を実践しても、自信を感じることができない人もいることも事実です。ここで大切なのは、「自分自身が気持ちよく感じられること」です。はきはきと話して積極的に人とコミュニケーションをとることが、自分自身を満たし、幸福感を感じられる場合は、いい感じとなり自信がつくでしょう。

逆に「はきはきしなきゃダメなんだ」「積極的にならなきゃ」と感じると自信を損ねてしまうこともあります。「成果をだせない自分」評価をしてしまい、自信を失ってしまうことがあるからです。

つまり、「本当の自信」を手に入れるには、自信をつけるための行動をしたときに、自分自身が気持ちよく感じたり、心地よく感じたりすることが大切なのです。

自信を持つためのなにかしら成果をだすという行動は大切ですが、行動に執着することで、成果が達成できず逆に自信を失ってしまうことがあることに注意しましょう。特に、自信がないと感じている人は、行動にとらわれる傾向があるため注意しましょう。

ランニングが目的なのではなくランニングをして気持ちよさを感じる自分がいいと思えるために行動するのです

意識することは自分が心地いいか、気持ちよさを感じるかどうかです。自信は、「気持ちよさ」を感じたときに自然と芽生えるものなのです。

いつでも軌道修正して自信を取り戻すことができる

また、自己肯定感を高める上で大切なことは、物事を完璧にしなければいけないという考え方を手放すことです。これは、自己肯定感や自信を感じられるようになるという目標を達成するためには大事な考え方です。

自己肯定感を高めるためには、完璧であることや永遠に続けることが必要なのではありません。必要なのは、いつでもやり直せるということです。例えば、風に揺れる柳のように、強い風が吹いてもしなやかに戻ってくることができます。硬い木は一見強そうですが折れてしまいます。

どんなひとも、状況や自分のコンディションによってはうまくいかないときがあります。そんなときに完璧な自分を求めてしまうと、自信を失ってしまいます。それは成果を求める行動の世界で自己肯定感とは異なります

自己肯定感が強い人は、その気になればいつでも立ち直れることを知っています。つまり、うまくできていない自分に気づいたら、態勢を立て直せばいいだけです。

態勢を立て直す方法は、例えば、突然理不尽に怒鳴られてしまいショックを受けてしまったというようなときは、自分をケアしていたわること、時間をおくことなどということを知っておくことも大切です。

詳しくは「自己肯定感とは自分が大切にする「あり方」や漠然としたこれでいいんだという思いや安心感」「イライラして怒っている人の対処法-自己肯定感を下げないための接し方-」で解説しています

ショックを受けることは、人間の生物としての仕組みの一つであるため、「生物としての人間の特徴」を知っておくことで、自己肯定感を高めることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか

知識があり性格も良く仕事もできて自分に自信がある人と自己肯定感が高い人の違いがお分かりになりましたでしょうか

自己肯定感とは自分のあり方がいいと思える感覚であって温かい気持ちになれる状態です。

自己肯定感を高めるには空気や雰囲気ということを理解して「今」この瞬間を大事にして物事に集中できるようになることが大事です。また、自分が気持ちいいと思える感覚を大事にして、つまづいても立ち直れることを理解することが大事です

自己肯定感については下記のリンクで解説しておりますので参考にしてみてください

自己肯定感を下げてくる人に振り回されない方法

自己肯定感を高めるには「自分がどう見られているか」は意識しないこと

自己肯定感を高めるための方法4選

今の自分はこれでいいと感じることで自己肯定感がアップ

自己肯定感を下げる原因3選と対処方法

自己肯定感を高めるにはまず感じることから

なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由

自己肯定感を高めよう 他人から嫉妬をうけずに好きなことをしよう

コメント

タイトルとURLをコピーしました