鈍感になって聞き流せるようになって自己肯定感を上げる-他人を気にする人は傷つきやすい-

ストレス耐性

自己肯定感が下がっている時は他人の言葉や行動で傷つきやすいものです。周りの人がイライラして怒っていたり、愚痴や悪口ばかりのときは自分も批判の的になっているかもしれないと不安になるものです。今回は批判を聞き流すことができる鈍感力をテーマに解説をしていきます。

幸せな生活をおくるためには自己肯定感の高さが必要です。他人からの批判や悪口を聞き流せる人やいい意味で鈍感な人は総じて自己肯定感が高い傾向にあります。まずは聞き流せる鈍感力のある人がなぜ自己肯定感が高いかを解説して、その後なぜわたしたちは他人の言葉や行動で傷つきやすいかを説明しています

それでは細かく見ていきましょう。

聞き流せる人は自己肯定感が高い

自己肯定感が高い人を見ると、「羨ましいな」と思うことがあります。そのような人たちは人からの批判にも気にしないし、ひどいことを言われても動じません。そんな自由に行動できるようになるために必要なことは批判を聞き流して受け流すことができることです。

そして、批判を聞き流せる自己肯定感が高い人は、不要な批判は聞き流すけど必要なアドバイスはちゃんと拾って、どんどんレベルアップしていきます。彼らは他人からの批判を聞いていないので、自由になっていくのです。

他人からの批判を気にするのは、「批判されたくない」という気持ちからですが、気にし過ぎると、ますます酷い批判が飛んでくることがあります。一方、批判を聞き流すことができる自己肯定感が高い人は、不思議と批判されなくなります。

そのため、批判を聞き流しながら自分の道を進み、周囲から尊敬されるようになります。批判を聞き流せる自己肯定感が高い人は、批判に振り回されることがないため、周囲の感情に流されることもありません。

例えば、周囲に怒鳴り散らす人がいても、彼らは聞き流してしまい、それに対して何の反応も示しません。周囲の人を無視しているのか、それとも自然に気づかないだけなのかはわかりませんが、人の感情を自然と聞き流すことができる能力にうらやましさを感じます。

聞き流すことができる人というのは、周囲の人たちが不安やイライラ、困難に直面しても、そんな感情に振り回されず、自分がやりたいことに集中し続ける人たちのことを指します。彼らは、不安やイライラ、困難に対して無頓着なので、淡々と自分の道を進み、自由で楽しそうに生きているように見えます。

普通の人は周囲の人たちが引き起こす感情に振り回され、苦しみに陥っていくことが多いです。それに比べ、物事を聞き流せる人は、周囲の感情に左右されずに自分の道を進むので、最初は「あれ?」と思うこともあるでしょう。しかし、その人たちの無頓着さや自由さが、不思議な力を発揮し、周囲の人たちもその影響を受け、自然と困難から解放されていくのです。

私たちは、批判を聞き流せる自己肯定感が高い人たちを見て、「あんな風に聞き流せるようになれば、自分の人生はもっと楽になっていたのに」と思うことがあります。しかし、批判を聞き流せる自己肯定感が高い人たちがそうなれた理由は、周囲の感情に流されず、自分の道を進み続ける強さがあるからです。

彼らは、周りの人たちの感情に左右されることなく、自分自身を大切にしています。そのため、周りから尊敬されるようになり、自分自身を聞き流しながらも、人生を楽しんでいるように見えます。

鈍感な人も自己肯定感がたかい

批判を聞き流せる自己肯定感が高い人は、もう一つ素晴らしい特徴があります。それは、自然と「鈍感」になっていることです。このため、「やらなくてもいいこと」をわざわざ行って、時間を浪費することがありません。さらに、その行動が意識的であるように見えず、自然に聞き流しすることができます。

いろいろなことに敏感な人はちょっとしたことが気になるため、「気になることが多すぎて仕事が手につかない!」とか、「自分の好きなことをする時間がない」ということがよくあります。しかし、聞き流せる人のように鈍感になれば、自分がやりたいことに集中できるため、非常に効率的に事を運ぶことができます。また、不快なことも聞き流してしまうため、自然と問題を解決することができます。

批判を聞き流せる自己肯定感が高い人は、自然に、気にすることなく「しなくていいこと」を聞き流すすることができます。その姿勢には、本当に感心させられます。鈍感になるのは努力をしてもなかなかうまくいかないものです。なぜなら聞き流せる人は、意識して聞き流しているわけではなく、自然に聞き流しているんです。それが彼らの生き方の一部であって、彼ら自身はそれを特別なことだとは思っていないのです。

しかし、その聞き流す姿勢が、彼らにとっても周りの人にとっても、大きなメリットをもたらしていることは間違いありません。彼らが、不安や怒り、困難から自由になっているのは、まさにその聞き流す力、鈍感力のおかげなのです。

自然体で聞き流せるようになれば、自分のやりたいことに集中できるだけでなく、時間も効率的に使えるようになり、人生がもっと豊かになるはずです。敏感すぎる人たちが鈍感になって聞き流せるようになったら人生がこれまでと違ったものになります。今回は聞き流すことができない理由や仕組みについて解説し、どんどん鈍感になって幸せな人生を歩むための方法をお話ししていきます。また違った角度から聞き流す方法について「自己肯定感を高めるには「自分がどう見られているか」は意識しないこと」で解説しています。

人の気持ちを考えすぎると自己肯定感が上がらない

プライベートの時間に、やりたいことを思い切ってやってみようと決意しても、突然やってくる同僚からのメールや電話によって思いがけない妨げが生じることがあります。たとえば、家の片付けをするつもりでいたのに、同僚からのメールに気をとられてしまったとします。そのメールを読むと、急なトラブルが発生していることがわかります。

一瞬で、気分が沈んでしまいます。せっかくやる気を出して始めた片付けや勉強も台無しになってしまい、同僚のメールにイライラしたり、落ち込んだりするかもしれません。「休みなんだから、メールに悩まないで片付けをしよう」と自分に言い聞かせても、気持ちは晴れず、同僚の行動に不快感を覚えてしまいます。

頭の中で「休みなのになんであんなメールを送ってくるんだろう?」と考え込んでしまい、同僚の真意や動機について推測してしまったり、心配や不安が募ってしまいます。その結果、片付けや勉強の手を止めてしまい、時間だけが過ぎ去ってしまいます。気が付けば、一日が終わってしまい、「何もできなかった」と自己嫌悪に陥ることもあります。

人のことがきになって自己肯定感が下がる

職場で仕事を始めようとしたとき、同僚がイライラしていて「もしかしたら私が原因?」と敏感に反応してしまうことはよくあることです。他にも気分が乗ってきそうな時に限って、同僚の暗い表情が目に入ってしまうと、「私に何か不満があるのかな?」と不安になってしまうこともあります。

面倒くさいことこの上ないですが、自分はというと「なにか私嫌なことをしちゃってる??」と考え始めてしまったり、不安や怒り、イライラが起こったりして、その感情に振り回されることになります。これでは、やる気が出てこないのは当たり前です。

新しいことを始めたいとか、仕事に集中したいといった前向きな気持ちで動こうとするとき、いつも邪魔が入ってうまく進まなくなってしまうことがあります。その結果、やりたいことが手つかずのまま嫌なことばかりでイライラして自己肯定感も下がってしまいます。しかし、このような状況に陥ると、「私は自分がやらないのを棚に上げて、他人のせいにしているだけではないか?」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

自分が原因でないにもかかわらず、やりたいことを取り組まない言い訳をしている自分に気づいて、他人のせいにするのをやめて、「自分は自分のやりたいことをやろう」と決めます。でもやはりモヤモヤして邪魔が入って、頭の中で嫌なことをぐるぐる考えるようになってしまい、結局、やりたいことができずにいる状態が続くことがあります。

他人からの言葉で傷ついてしまう

やりたいことを邪魔されがちな人は他人の言葉が自分のこころに刺さってしまうという特徴があります。ちょっとした言動や仕草で他人が自分を邪魔していると思い込んでしまい、悪い想像がどんどん膨らんでしまうのです。

たとえば、「あの人は自分を敵視しているのでは?」、「自分に対して不快感を持っているのでは?」といったように、相手の悪意を勝手に想像してしまいます。こうした悪夢にとらわれてしまうと、どんどん自分自身がストレスを感じるようになり、やりたいことを実現することができなくなってしまうのです。

この問題を解決する方法の一つは「相手の気持ちを考えすぎないこと」です。私達はみんな子供のころから相手の気持ちを考えるように教えられてきたはず、でもそれがすぎると自己肯定感は下がってしまいます。相手の気持を考えすぎないことで他の人の言動を聞き流すことができ、やりたいことを邪魔されなくなるはずです。

他人からの言葉で傷ついてしまう人は「他人からの批判との付き合い方」も合わせて読むと自己肯定感を下げずにすみます。

劣等感から謙虚になっても傷つけられる

劣等感があったり自分を過小評価しすぎていると、周りの人から好かれたいという気持ちや、自分自身の自信を損なうことにもつながりかねません。自己肯定感が下がっていると他人の気持ちを想像して、周りの人がみんな自分勝手な人に見えてしまいます。これは、自分自身が悪夢に囚われているために、周りの人の言動や行動に対して過剰に反応し、否定的な見方をしてしまうためです。

劣等感をもっていたり、自分を過小評価しやすい人は「自己肯定感を高めるには「自分がどう見られているか」は意識しないこと」も見ておくと自己肯定感を高めることができます。

自分を優先できないと我慢してしまう

劣等感や自己肯定感の低さは周りの人を自己中心的な人にてしまいがちです。周りが自己中心的な人ばかりの(にみえる)世界に生きていると、自分は自己中心的な人ではなく謙虚にいきるべきと思うようになります。

自分自身の場の空気で、自己中心的とは反対に謙虚に振る舞わなければならないと考えるようになります。周りの人に不安を抱いたりイライラしたりしてしまうので、自分は謙虚さが必要だという結論に至るわけです。しかしそれは間違った認識です。

人の悪口は言わず、自分の話はしないように心掛けたり、人のせいにしないようにしたり、すぐに謙虚に非を認めて謝るようにしたりします。他人を優先することになり、どんなに酷いことをされても我慢をするようになっていくのです。

謙虚になりすぎると不安やイライラ、怒りが増大する

謙虚さを大切にすることは、社会において必要不可欠なことです。しかし、過剰に謙虚に振る舞うことで弱さをみせることになりさらなる攻撃が始まることも忘れてはいけない問題です。相手の気持ちを考えることは大切ですが、過剰なまでに想像しすぎてしまうと、不安が現実化してしまう場合があります。

例えば、「自分は人の悪口を言わないのに、私は陰口を言われている!」と不安に思ってしまうと、不思議なことにそれが現実になってしまいます。同様に、「自分の話をしないようにしているのに詮索されて、勝手にひどい噂話を作られている!」と想像すれば、その通りになってしまうことがあります。このように、想像力が過剰になることで自分を陥れることになってしまうのです。

自分が謙虚で目立たないように生きようとするほど、イライラや怒りを振りまいてくる自己中心的な人たちは嫌なことを押し付けてきます。謙虚な自分はそれを我慢しながら引き受けてしまうのです。

そして、「私が何か悪いことをしたからこんなことを言われるの?」と自分を責めてしまい、相手の意図を探ってしまいます。このように、謙虚になればなるほど自分自身が傷つけられてしまうのです。

謙虚さを大切にすることは素晴らしいことですが、自分自身を守り自己肯定感を下げないためには、過剰なまでに相手の気持ちを想像しすぎないようにする必要があります。

自己肯定感を高くするには他人の言動を聞き流せるように

謙虚でいる理由の一つに、あんなひどい自己中心的な人にはなりたくないという気持ちがあるからでしょう。謙虚にしているのに、自己中心的な人たちは不快なことを押し付けて私に損をさせ、さらに傷つくような言動で攻撃してきます。このような状況に陥ると、攻撃されたくないばかりにさらに自己中心的な人の気持ちを考えてしまい、ますます悪循環に陥ってしまいます。

そこで、過剰な謙虚さを捨てて、人の気持ちをあえて考えず自分のことだけを考えると世界が変わります。すると、そんなに自己中心的な人たちがいないということに気が付くはずです。

謙虚さを捨てて下がった自己肯定感が回復してくると、「人ってみんな自分と同じなんだ!」と感じられるようになり、他人の言葉や行動にはそれほど深い意味がないことがわかってきます。さらに、人の言動をいい意味で聞き流せるようになります。

つまり、他人の言動に深い意味があると考えず、自分自身を大切にすることが生きるための第一歩であり、自信を持って自分自身を表現することが重要だということです。そうすれば、他人からの攻撃や嫌がらせに対しても、冷静に対処することができます。

普通の人は、たとえ些細な言動でも、相手の気持ちを考えてしまうもの。しかし自己肯定感が下がっていると、謙虚になりすぎて攻撃されてしまう悪夢のような世界を作り出してしまいます。この醜い悪夢の中では、さらに「自分だけは謙虚に生きなければ」という気持ちに駆られ、ますます傷ついていきます。

嫌われたくなくて下手にでても自己肯定感が下がる

人から嫌われたくなくてよく下手に出てしまう人は、自分の感情や要求をあまり表に出さず、相手に合わせるような言動をとることが多いです。しかし、そのような態度をとると、相手からは甘えやすい、利用しやすい、優柔不断だと思われることがあります。

下手に出る人は、相手の気持ちを考え過ぎることにあります。相手のことを常に気にかけ、相手が不快に思わないように自分の感情や要求を抑え込む傾向があります。しかし、相手からすれば、謙虚な人と同じで攻撃しやすい人といえます。

相手からは利用されることが多く、自分自身の要求や感情が抑え込まれ自己肯定感がどんどん下がっていきます。

下手にでてばかりいると劣等感、不安、怒り、イライラが積もる

「なんで、他の人には嫌なことを頼まないのに、私には平気な顔をして言ってくるんだろう?」と疑問に思うことがあります。自分と対等な関係でも、相手の気持ちを考え、相手を優先させることが自分の癖になっていて、それをやめられない自分に戸惑いを感じます。

本当は自信を持って、素の自分を出せば良いのかもしれませんが、下手に出ることをやめたら嫌われてしまうのではないかと不安になったりイライラしたりすることもあるかもしれません。

その不安は、自分自身に自信が持てないから起こるものかもしれません。「下手に出ていないと相手からバカにされて捨てられてしまう」という不安が常に背中を押しているのかもしれません。

でもいつも自分が下手になっていたら、謙虚にしているときと同じように相手はいつの間にか自己中心的な人に変身して、私が傷つくようなことを平気な顔で言ってくるようになります。他の人には頼まないような嫌なことを頼んできたり嫌味やイライラするような暴言を吐いてくることもあります。

自己肯定感も低く他人の声を真に受けてしまい聞き流すことができず、「なんで私だけこんな嫌なことを言われたり、されたりするんだろう?」と悩んでしまいまい自分を責めてしまいます。

自己肯定感の低さが自分を下にしてしまう

自分に自信が持てない原因は、下手に出てしまうことで、自己中心的な人からの攻撃に抵抗できないからです。下手に出ることをやめればいいのは分かっていても、嫌われたり孤立したりすることが怖くて下手に出ることをやめられない恐怖に陥っています。

自己肯定感が低く自信もなく、「本当の自分を知られたら、誰からも相手にされない」という不安感が生まれ、下手に出ることをやめられないのです。下手に出ていると、自己中心的な人はわたしのことを下の存在と認識し、嫌なことをしてくるようになります。酷い言葉を投げかけることもあるでしょう。

ここで大事なことは私が下手にでるから相手が自己中心的な人に変身しているかもしれないということ。また自己肯定感の低さから常に相手を攻撃してくる人と認識してしまう傾向にあって相手と対等な関係を築くことが難しいのです。

横の対等な関係を意識することで自己肯定感が上がる

相手を「自分を傷つけてくる怖い存在」だったり「いい顔をしていてもいつか自分を裏切る酷い存在」と心のどこかで思ってしまっているから嫌われまいと下手にでなければと思いがちです。

でも過剰に下手にでると相手が自己中心的な人に変わってしまって不安やイライラが出現することになります。下手にでず普通にしていれば自己中心的な人にならないのに自分自身の悪い癖が悪夢のような関係を生み出してしまっているのです。

話す相手が社長や上司のような上の立場であってもそれは仕事の役割の違いなだけで横の関係を築くように話をすることで自己肯定感があがります。このあたりは「周りを気にしてばかりいては自己肯定感が下がる」で解説をしています。

相手から理不尽に攻撃されるような悪夢から覚めてみると、みんな自分と同じということがわかり、以前のように相手が不快なことを言ってきたり、嫌なことを押し付けてくることはなくなるはずです。

自分と他の人とが同じであることを知り、自分も他の人と同じように楽に生きられるようになり自己肯定感がとても高いものになるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。鈍感になって聞き流せるようになって自己肯定感を上げることについて解説をいたしました。大事なことは下記にまとめてみましたので参考にしてみてください。

聞き流すことができる人というのは、周囲の人たちが不安やイライラ、困難に直面しても、そんな感情に振り回されず、自分がやりたいことに集中し続ける人
聞き流せる人は不要な批判は聞き流すけど必要なアドバイスは拾えて自己肯定感が高い
鈍感な人も自己肯定感がたかい。行動が意識的であるように見えず、自然
不安や怒り、困難から自由になるには聞き流す力が大事
人の気持ちを考えすぎると、人のことがきになって自己肯定感が上がらない
人の気持ちを考えすぎると相手の感情に振り回され相手の言葉で傷ついてしまう
劣等感から下手にでても謙虚になっても相手から傷つけられる
謙虚になると不安やイライラ、怒りが増大
過剰に謙虚に振る舞うと弱さをみせることになりさらなる攻撃が始まる
嫌われたくなくて下手にでても自己肯定感が下がる
横の対等な関係を意識することで自己肯定感が上がる

他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」

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