ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない

ストレス耐性

人が生きていく上でストレスやイライラは避けることができません。失敗したり馬鹿にされたりすると自己肯定感が低くなって幸せな生き方をしにくくなることがあります。今回はストレスやイライラを上手にコントロールして自己肯定感を下げないような考え方を紹介していきますので悩んでいる方の解決になれば幸いです。

まず高すぎる目標ではなく小さい目標を持つ事が大事です。目標を作ることは自己肯定感を高めるためにとても有効で小さい成功体験を積み重ねていきましょう。また、目標は3段階にすると効果的でいつでも方向転換できるようにします。

また、ストレスと同時に成功体験もあったはずです。最高、最低と二極化せずうまくいった経験を意識して考える順番を入れ替えることを意識しましょう。言い回しを弱めることも効果的です。

ストレスは味方にするいい機会と考えて違う角度からみてみましょう。偏った解釈ではなく客観的にみると自己肯定感があがります。その際は重要なものだけにフォーカスして達成したいことを実現していきましょう。

それでは細かくみていきます

ストレスがあっても折れずに立ち直る力を高める

心に大きなストレスがかかっても、折れない強さを持つためには、考え方を学ぶことが非常に有益です。私たちは、時には嫌な出来事や失敗を経験することがあります。そのような時、自己否定的な考えや落ち込みに陥ってしまうことがあります。これらの感情が蓄積されると、人間の心は脆くなってしまいます。

しかし、逆境や困難な状況に直面することは人生の必然です。そういった状況に対応できる強さを持つことが、自分自身や周りの人々にとっても、大きな意義を持つことになります。

心が折れてしまうと、仕事やプライベートで積極的に行動することができず、精神的な負担が増大し人生が幸せでなくなってしまいます。このような状況を回避するためにも、心を折れないようにすることが非常に重要です。

考え方を変えれば逆境やストレスに対しても、自分自身を守り、前向きに行動することができるようになります。そして、自分自身や周りの人々との関係性を改善し、より良い人生を送ることができるでしょう。

落ち込むばかりで自信がもてない時

高すぎる目標は自己肯定感を下げてしまうので、目標は小さくが大事です。日々の生活でうまくいかないことが続いて、自信を失ってしまった経験はありませんか?それは、あなたが達成することができないほど高い目標を抱いていることが原因かもしれません。心理学では、達成可能な目標を設定することが、自己肯定感を高め、落ち込みにくくする方法としています。

たとえば、アスリートがメダルを獲得することを目標に掲げた場合、それが達成できなかったとしても、「今回は準決勝まで進出する」という目標を設定していれば、その目標を達成することができたことにより、自信を取り戻すことができるでしょう。

高すぎる目標は勇気をくじいてしまいます。例えば、あなたが出版社で働いていて、有名な著者の新作を担当することになったとします。その本が50万部以上売れるような目標を設定してしまうと、自分自身にとって大きなプレッシャーになってしまうことでしょう。

そのため、まずは、その本をどのようにマーケティングするか、どのような読者層にアピールするかといった、小さなステップを踏んで目標を設定していくことが大切です。「自己肯定感を高めるための方法4選」でも解説をしています。

目標設定は、自己肯定感を高めるためにも、自分自身を守るためにも重要な要素です。達成できる目標を設定し、それを実現するためには、小さな成功体験を積み重ねていくことが必要です。そうすることで、イライラせずに自信を持って目標に向かい、うまくいかないことに悩まされずに前に進むことができるようになります。

目標を高く設定することは素晴らしいことですが、あまりに高すぎる目標だけを掲げて何もしなければ、失敗する可能性が高くなりイライラしてしまいます。実際には、その前段階としてやっておくべきことがあるはずです。

目標を短期、中期、長期に分け、細かくしましょう。まずは、低いハードルからチャレンジしていきましょう。短期目標をクリアすることで、より高い長期目標を達成するための自信をつけることができます。

目標を掲げてたとえ失敗したとしても、経験値ができます。その過程で得られるものも見逃さずに、小さな目標から順番にクリアしていくことが重要です。また短期の目標の経過状況から長期的な目標を進路変更していつでも方向転換することもできます

成功したときはもちろん、失敗したときにも、学ぶべきことがたくさんあるのです。目標に向かって前進するプロセスを楽しむことが、自信をつけるための一番の秘訣かもしれません。

落ち込みやすい人は成功体験を忘れている

イライラしたり落ち込みやすい人にとっては、失敗したことが多く、落ち込んでしまうことがあるかもしれません。しかし、これからはその感覚に疑問を持つことにしましょう。自分のなかでの誇張や決めつけがあるかもしれません。

現実には、失敗ばかりでなく成功したことやうまくいったこともあるはずです。生活や仕事をしていると、いろいろなことが起こります。もちろん、失敗して落ち込むこともあるでしょう。

しかし、成功したことを忘れてしまいがちなことがあります。自分が達成したこと、うまくいったことについても、振り返ってみてください。イライラしたり落ち込みやすい人は、うまくいったことを忘れがちになります。

これはネガティブなヒロイン状態といってうまくいかなかったことばかり覚えていて自信を失ってしまうのです。自信がなくなり自己肯定感が低くなると、イライラして行動しない理由にもなってしまいます。ですから、自分が達成したことや、うまくいったことにも目を向けることが大切です。

そこで、自分自身を客観的に見るために日記をつけてみることをおすすめします。日記には、日々取り組んだことを記録し、それに対して自分自身で評価することが大切です。評価の方法は、点数をつけたり、「○」「△」「×」などで評価することができます。

すると、驚くほど多くの「うまくいったこと」が見つかるはずです。小さなことでも、うまくいったことを意識することで、自信がつきます。落ち込みやすい自分から脱却するためには、うまくいったことを意識する機会を増やすことが重要です。

日記をつけることで自分の成長を客観的に見ることができ、自信をつけることができます。ぜひ、日々の挑戦を記録し、自分自身を客観的に見つめ直してみてください。

極端な考えをせずにより良い状況に目を向けて

「最悪だ」と「最高だね」という二極化された考えに縛られることはありません。代わりに、より良い状況を目指してみてはいかがでしょうか。仕事をしていると、人間関係のトラブルや悩みは避けられません。

あなたが好きな仕事でも、人間関係が最悪だと会社に行くのが辛くなってしまうかもしれません。しかし、これは最悪の状況なのではなく仕事の内容が好きというポジティブな状況であることは、救いがあるといえます。

「最悪」「最高」という考えは基本的に間違い

人間関係の悩みや、日常生活でのトラブルなど、私たちは様々な状況に直面することがあります。そんなとき、私たちはその状況を「最悪」とか「最高」とかいう極端な言葉で表現してしまうことがあります。しかし、それは基本的な間違いだといえます。

心理学では、まず最高と最悪(最低)を排除して考えます。なぜなら、最高も最悪も、そう簡単に現実になることはないからです。最高な状態、最低な状態に出来事を位置づけることは基本的な間違いであるといえます。

何でもすぐに「最悪だ」と落ち込んでしまう人はもちろん、状況が最高かどうかで物事を判断してしまう人も、ベストではない現実に苦しめられることになりやすいので気をつけてください。

状況を冷静に分析し、現実的な目線で見ることが大切です。そうすることで、より良い状況を見つけることができるかもしれません。

自己肯定感を高めるには順番を変える

自己肯定感を高めるために、考える順番を入れ替えてみましょう。例えば、ネガティブな事柄とポジティブな事柄を比較する際には、後に来る言葉の方が影響力を持つ傾向があるとされています。

自分が「仕事の内容は好きだけど、人間関係が最悪だ」と考えている場合、それは人間関係の悪さにばかり気を取られていることが原因かもしれません。しかし、同じ状況でも、言葉を入れ替えて「人間関係は悪いけれど、仕事の内容は好きだ」と考えることで、物事のポジティブな面を強調することができます。

また、「最悪」といった強い言葉を使う代わりに、「あまり良くない」という表現を使うなど、言い回しを弱めることで、より穏やかな気持ちで物事を見ることができます

気にするのは、職場の人間関係か、それとも自分が好きな仕事をやっているという事実に意識を向けるべきでしょうか。自分と向き合い、問いかけることで、自己肯定感は高くなります。

細かい上司にイライラ

上司や同僚との人間関係が悩みの種となってしまった時、自分自身の捉え方を見直すと自己肯定感を高めることができます。

よくあるのが「細かい事をいちいち注意をしてくる上司に目をつけられてしまって悩んでいる」という場合です。細かい上司でイライラすることは理解できますが、見方を変えてみると自分の仕事に対して丁寧にチェックしてくれているというポジティブに考えることができます。

自分が抱える悩みやイライラするストレスを「味方にするチャンス」ととらえ、違った角度から見てみることで、気持ちが軽くなることもあります。人間関係には、合う人と合わない人が必ず存在します。それは自然なことであり、誰しもが経験していることです。大切なのは、「性格が合わない」という状況を、どう捉えるかです。

性格には必ず二面性がある

上司がいちいち細かい指摘をしてくるということは、イライラしてしまいますが、その人が物事に真剣に向き合っているということ。そして、その上司があなたの仕事を真剣にチェックしていることで、あなたのミスや誤りを事前に防いでくれる可能性もあります。

人間関係で重要なのは、相手をどう見るか、どう捉えるかです。客観的には同じ事実を見ているはずでも、その見え方は人それぞれなのです。細かくてうるさいイライラする嫌な上司かもしれないけど、細かい事に気がついて問題が起きる前に指摘をしてくれる頼れる上司かもしれません。

自分の考え方を見直すことで、上司や同僚との関係性を改善することができるかもしれません。重要なのは、相手の言葉や行動を自分自身の偏った解釈ではなく、客観的に受け止めること。これによって、誤解やトラブルを避け、自己肯定感を高めることができるかもしれません。

本質的か些細なことか

重要なこととそうでないことを見極めることは、幸せな人生をおくって自己肯定感を高めることにおいてとても重要です。時には、些細なことに思えても、別の角度から見ると本質的なものかもしれません。ですから、常に注意深く観察し、物事の本質と瑣末を区別することが必要です。

上司が指摘した「重箱の隅をつつく些細なもの」が本質的なものか、それとも些細なことかを見極めることが重要です。もし指摘が仕事にとって重要なものであれば、その指摘を受け入れて自分自身を改善しましょう。

一方、取るに足らない些細なことであれば、相手に合わせることができます。自己肯定感が下がってしまいますので自分をケアして不当な扱いを受けた自分をいたわりましょう。詳しくは「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」で解説しています。

大切なのは、自分が達成したいことと、その本質を実現することです。細かいことはそれほど重要ではないので、相手の基準に合わせて対応することができます。そして、自分自身を否定することはありません。むしろ、上司からの指摘は自分自身を成長させるためのチャンスだと捉え、前向きに受け止めてください。

劣等感で人間関係が作れない

人から馬鹿にされていると感じたり、自分に劣等感を持ってしまうことは誰にでも起こりうることです。しかし、その感情にとらわれすぎてしまうと、自己肯定感が下がり自分の思考や行動に支障をきたしてしまいます。

劣等感は自分の行動に影響を与えます。自分に自信がなくなり、自己肯定感の低さから新しく行動を起こすことを避けたり、不安になってしまったりすることがあります。これでは、新しいチャレンジに取り組むことができず、成長も望めません。

また、劣等感があってコミュニケーションがうまくとれないと感じる人は、相手の立場で物を見れない状態になってしまっている場合があります。例えば、話が長すぎたり、要点がまとまっていなかったりすると、相手にとって伝わりにくいことがあります。その結果、相手から理解されないと感じ、さらに自信を失ってしまうことがあります。

そのため、自分自身のコミュニケーション能力を向上させることが必要です。自分の言葉で伝えることができるよう、相手が理解しやすい表現や話し方を学ぶことが大切です。また、自分自身を過剰に評価せず、相手とのコミュニケーションを通じて新たな発見や成長をすることが大切です。

コミュニケーションが成立するためには、相手が理解できるように話すことが重要です。自分の思いや考えを支離滅裂に伝えるだけでは、相手に伝わらず、コミュニケーションがうまくいかないことがあります。

しかし、相手とのコミュニケーションが上手くいけば、「馬鹿にされている」という気持ちを和らげることも可能です。自分の伝え方が良くないことを素直に理解し改善するために小さなステップを踏んで上達していくことが大事です。詳しくは「少しずつ行動して自分時間を作ることで自己肯定感が上がる」で解説しています。

劣等感を感じて話せないなら改善する

コミュニケーションとは、自分が相手に伝えたいことが理解されることで成立します。そのためには、声だけでなく、アイコンタクトも重要な要素となります。相手をしっかり見て話せば、自然と必要な声の大きさも出てきますし、伝えたいことがしっかり届くようになります。

劣等感を感じていて人間関係をうまく構築できないのなら、このようにコミュニケーション能力を高めることで、「自分の気持ちが伝わっている」という実感を得ることができます。すると、自分が馬鹿にされているという劣等コンプレックスも解消されるはずです。

もし本当に自分を馬鹿にしている人がいたとしても、それを気にしすぎることはありません。批判してくる人との付き合い方は「自己肯定感を下げてくる人に振り回されない方法」で解説していますが批判してくる内容を改善するべきものとして受け止めればOKです。

まずは聞く姿勢をもった人に対して正しく伝えることを意識しましょう。自分と相性が悪い人とは、無理に仲良くなる必要はありません。自分と合わない人とは、ケンカする必要もありませんが、無理に仲良くしようとする必要もありません。最低限のことが伝われば、それでいいと考えることが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか。大事なポイントを下記になります

高すぎる目標は自己肯定感を下げてしまうので、目標は小さく。目標設定は、自分自身を守るためにも重要な要素。小さな成功体験を積み重ねていき、目標を短期、中期、長期に分け、細かく。また、いつでも方向転換することもできます。

現実には、失敗ばかりでなく成功したことやうまくいったこともあるはず。うまくいったことを意識する機会を増やす。最高、最低と捉えることは基本的な間違い。自己肯定感を高めるために、考える順番を入れ替え、言い回しを弱めることで、より穏やかな気持ちで物事を見ることができます

自分が抱える悩みやストレスを「味方にするチャンス」ととらえ、違った角度から見てみることで、気持ちが軽くなる。人間関係で重要なのは、相手をどう見るか、どう捉えるか。相手の言葉や行動を自分自身の偏った解釈ではなく、客観的に受け止めること

重要なこととそうでないことを見極めることが自己肯定感を高めます。自分が達成したいことと、その本質だけを実現することが大事。人間関係をよくするためには相手が理解しやすい表現や話し方を学ぶ。相性が悪い人とは、無理に仲良くなる必要はありません

上記ポイントを意識してストレスとうまくつきあっていきましょう。

他にも下記のようにストレスとうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。

「あいつがうらやましい… -嫉妬の正体-」

「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」

「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」

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