職場や家庭で小言や嫌味を言ってくる人はどういった心境なのでしょう。また面倒くさいこと言ってきたと思ってしまうと無意識に顔にでるし自己肯定感が下がってしまいます。今回は職場の上司、夫、妻にフォーカスしてよくあるお小言から自己肯定感を下げないための対処法を紹介します。
人に対して攻撃するのは大抵が嫉妬心によるものです。上司も妻も夫も自分に対して嫉妬しているから攻撃的になり相手を傷つける言葉をいうのです。嫉妬は人を攻撃的で破壊的に変身させコントロールできなくさせますので「あ、嫉妬している、仕方ないな」と捉えることで自己肯定感が保たれます。
夫は妻に、妻は夫にそれぞれ無意識に嫉妬しがちです。お互いがお互いを尊重して理解すれば良いのですが嫉妬に変わってしまうと小言となって攻撃をしてしまいます。夫は妻の繊細さを尊重すべきですし、妻は夫のストレスをいたわることも必要です。まともに小言につきあっていては自己肯定感が下がります。
それでは細かく見ていきましょう。
いつもうるさい細かい上司から自己肯定感を下げないための対処方法
自分ではきちんとやったつもりでも上司から「報告書がきちんと書けていないよ」と指摘されてしまうことがあるでしょう。こんなときは「本当にうちの上司は細かいな」と感じるものですが、よくよくチェックしてみると、確かにミスをしていて、自分では丁寧に書いたつもりでも、見落としてしまった部分があるのです。
このような場合、「こんなに厳しくていつも細かいからうまく仕事ができないんだよ」と思ってしまうことがあるでしょう。また、「理想的な上司の下で働いていたら、もっと自由に仕事ができて、このような小さなミスを犯すことはなかったかもしれない」と考えることもあるかもしれません。
人間関係に嫉妬はつきもの、若い、仲がいいだけでも嫉妬される
その考えは多くの場合その通りなんです。ミスが多くなってしまうのは実は上司があなたに対して嫉妬を感じているためなのです。本心から上司が自分のことを思って注意してくれているときには、私達は嫌な感情がおきずに受け入れられるものです。
なぜ上司は部下に対して嫉妬してしまうのでしょうか。上司に比べて下の立場の人は能力も低いし特別なスキルも持っていないのに、どうして嫉妬されるんだろうと思ってしまうでしょう。嫉妬の感情は「自分よりも相手が下の立場でありながら、自分にはないものを持っている」という条件で起こります。
「部下」という立場にある私は、「上司よりも下の立場」にあります。また、「上司よりも若い」ということであれば、「若さ」が上司に持っていないものとなります。このように、「自分にはないものを持っている」という条件が揃うことで、上司は無意識に嫉妬の感情がおこり、攻撃的で破壊的な行動に出ることがあります。例えば、周りの同僚と楽しそうに話をしていただけでも、あいつは周りとうまくコミュニケーション取りやがってと嫉妬し、攻撃的な注意をしてくることがあります。
また嫉妬で破壊的な人格に変身すると、自分自身を正義の味方だと思い込み、「友達感覚で仕事をしているから注意しないと」「へらへらくっちゃべってるから集中できていないんだ」と思われてしまいます。そして指摘したり説教したりする口実を見つけたいため細かくチェックして間違いを指摘してやるという気持ちになってしまいます。そして、上司によっていつもチェックされ攻撃され自己肯定感が低くなり自信がなくなっていってしまいます。
嫌味で細かい上司に対しても頭に来るのですが、ミスをしてしまった自分に対しても責めてしまい自信がなくなっていってしまいます。
周りから影響されてミスをする
人間は、周囲にいる人の行動や感情に影響を受けるという特性があります。これは、社会的な生物である人間が他者との関係を築くために必要な能力でもあります。しかし、この特性が原因でこちらにまで被害が起きることも多いです。
例えば、上司に嫉妬心が起きてしまうと「あいつはいつもヘラヘラしやがって」と気になり集中力が途切れます、すると無意識の内に部下である私達や周りの人たちにも影響が及び、私達まで集中力が途切れたり、ミスを犯したりしてしまいます。
社会をつくる私達は、周囲にいる人の空気を知らず知らず読むことで、相手との関係を築き、生き残るために必要な能力を持っています。しかし、この特性が悪影響を及ぼす場合もあるのです。
周囲からの嫉妬で攻撃されたら「嫉妬してるなぁ」と捉えて聞き流す
仕事や人間関係で誰かを攻撃したり小言をいったりしているときは大抵が嫉妬によるものです。そのほとんどは無意識に嫉妬をしてしまって攻撃的で破壊的な人間に変身することで攻撃したり小言、お説教をしてしまうのです。
嫉妬の攻撃を受けてしまうと自己肯定感が下がり集中力が途切れ仕事にも人間関係にも良い影響はありません。それに対処する方法は簡単で不快な言葉をいわれたら「嫉妬してるんだな、この人」と思うだけでOKです。相手が嫉妬しているから攻撃的な人間になって攻撃をしてくるのだから仕方ないなと聞き流すことができます。
上司からの小言によって不快な思いをした場合、自分が嫉妬されていると考えるだけで、上司の小言を自然に聞き流せるようになります。こうやって聞き流すスキルを身につけることで自己肯定感が上がり仕事や人間関係も良いものに変わるはずです。
職場での嫉妬に困っている人は「職場での嫉妬のケース」を合わせて読んでいただけると嫉妬の理解が深まります。
奥さんからの小言やお説教は繊細だから女子力が高いと捉えて自己肯定感を保つ
「いつもあなたは私の話を聞いてくれない」と妻からお小言を言われ、そのストレスがたまっている人は多いのではないでしょうか。「仕事で疲れて帰ってきたんだから一人にさせてくれよ」と反論してしまうと、さぁ大変。その言葉は二人の間に溝を作りケンカになることは理解できるでしょう。
妻は「あなたは仕事ばかりで、家事を私に押し付け、少しは私に気を使ってよ」。夫は「お前も家であそんでるじゃないか。稼いできているのは俺なんだぞ」と言い返してしまい、内心では「しまった、言ってはいけないことを言ってしまった」と後悔することになります。しかし、言い合いがヒートアップしてしまい、引くに引けなくなってしまいます。
男は繊細な女子力は専門外、できないのは当然と理解し自己肯定感を下げない
最近よく聞く男性と女性の脳の構造の違いがこのケンカの原因の一つです。一般的には男性は物事を解決することに向いており、女性は、人の気持ちを理解することに長けているとされています。もちろん男性でも女性でも、両方の能力を持っている場合があるし、性差以外にも個人差があります。
夫婦間のコミュニケーションについてですが、一般的に男性が奥さんの小言を聞くのが苦手な理由は、エスカレートすることを恐れているからです。奥さんの不満や不安を理解しようとすると、どんどん要求が高くなっていくのではないかと心配するのです。
奥さんの中の不満や不安を理解することが重要であることは言うまでもありませんが、実は奥さん自身も自分の不満がわからないこともよくあります。奥さんはなんとなく不満があるけどよくわからないから話をちゃんと聞いてくれないといっているだけかもしれません。奥さんが「話を聞いてほしい」と言っていても話をきいているうちに別の不満がでてくることを恐れていることも多いです。
男性は、奥さんの不満を解消したいとは思っていても、昼間は仕事で疲れて帰ってきたり、職場での人間関係に気を遣っていたりする場合があります。そのような状況下で、奥さんの不満や不安に向き合うことは容易ではありません。また人の気持ちを理解できる能力が女性に比べ低く自信もないことを男性はなんとなく理解しています
男性が「女性の気持ちを察するような繊細さは自分にはない」と思っていることはよくあることです。彼らは、もし繊細さがあれば、もっと会社で成功しているはずだと感じています。また、この繊細さがあれば、奥さんの不満や不安を解消してあげることができるということも分かっているのです。
この繊細さというのは、いわば女子力です。男性は職場で仕事しているときは、もともともっている物事を理解する能力を発揮していると考えています。職場で力を発揮し、疲れ果てて家に帰ってくると、奥さんから自分の専門外である女子力を発揮しろと言われたとしても無理だと感じてしまうのです。
男性は毎日会社で働いて、疲れて帰ってくることを繰り返しています。そして、奥さんの話を聞くことで女子力が上がってしまい自分の本来の力が発揮できなくなることを無意識に恐れています。自分は働く気力がなくなってしまうかもしれないという不安が生じ、奥さんの話を聞き流せないという現象が起こるのです。
このように、男性は自分の力で仕事をこなし、会社で成功するために自分本来の力を発揮することが重要だと考えています。しかし、家庭では女子力が必要であり、この違いが男性のストレスの原因になっているのです。
男性が繊細さを吸収したら人としてレベルアップして自己肯定感が上がる
上記のように夫婦関係では、奥さんからの小言や不満を聞くことは男性にとって、ストレスや苦痛をもたらします。しかし、奥さんの話から繊細できめ細かい能力を吸収できれば、自分自身の仕事の能力を向上させることができるでしょう。男性は「女性の気持ちを察するような繊細さは自分にはない」と考えていますが、もし自分にその繊細さがあったら、会社での成功ももっとできるはずであると感じています。そのため、奥さんからの言葉は、繊細さを勉強できる言葉として聞き流してしまいましょう。
奥さんから何を言われても「この繊細さが大事なんだ」と自分の中に取り込むことで、仕事での成功に繋がる可能性があると思うようになると、奥さんの話に対して興味を持つようになります。それによって、仕事から帰ってきても疲れなくなるという良い結果が得られるかもしれません。
奥さんの小言は、男性にとって女性の考え方を理解するいい機会であり、その言葉を聞くことで、男性の仕事の能力を向上させることができ、会社での成功をもたらすことができると考えることで、奥さんの話を興味深く聞くことができるようになるかもしれません。
奥さんの小言は、単なる愚痴ではなく、仕事の能力にも関わることを教えてくれる重要なアドバイスかもしれないと捉えましょう。そうやって小言を聞き流すことで、自分自身の成長につながり自己肯定感を高めることに繋がります。
夫の小言、モラハラは嫉妬のせい。理由を理解して自己肯定感を下げないように
夫から「まいにち部屋が汚いのはなんで?」、「せっかく買ってきた食材を腐らせて無駄にするなよ」という口うるさい言葉を言われると、多くの女性は不快な気分になるでしょう。「子供がいるとすぐちらかるのよ」、「あんたが好きなものを買っているのに、食べないのはあんたでしょ」などと考えながら、怒りが湧いてきます。
さきほどの例と同じように売り言葉に買い言葉で「あんただって無駄づかいばかり」とか、「ぐーたらしてばかり」と言ってしまうと、夫はますます不機嫌になってしまい、面倒くささが増すことになるでしょう。
妻は夫から嫉妬されがちなので嫉妬の攻撃と理解して自己肯定感を保つ
このように夫婦関係は、些細なことから壊れてしまうことがあります。夫からの小言は面倒くさいものだしイライラしますが、多くの場合夫が妻に嫉妬をしていることで攻撃をしてくることが多いのです。
嫉妬の感情は、自分が上の立場で自分にはないものを他人が持っているとき生じることがあります。奥さんからしたら「仕事もしてないし嫉妬されることなんかない」という感情が湧くかもしれませんが、例えば、「会社に行かなくていい」とか「面倒な会議がない」といった些細なことで、嫉妬が起こり攻撃的で破壊的な行動が起こってしまうこともあるのです。
夫は嫉妬によって攻撃的になっているのでまともに応対するだけ無駄です。面倒くさいと感じる夫の小言は聞き流して真に受けてしまわないようにしましょう。夫が嫉妬に駆られて破壊的人格に変身している時にその言動を直したとしても、「お金遣いが荒い」とか「食事を丁寧に作れ」などの面倒なことを言ってきます。嫉妬が起こす攻撃的な感情はコントロールできないので聞き流さないとお互いに傷つけあって関係がわるくなってしまいます。
夫が嫉妬していると理解し憐れむことで絆が深まる。うまく操って自己肯定感を高める
夫がストレスや不安を抱え小言を言い出した時に、「あぁ夫はいま嫉妬しているのかも」と気づくことができれば、嫉妬が攻撃的にしているだけで仕方ないなとその小言を聞き流すことができます。夫は「妻だけがいい思いをして、自分は不公平だ」と感じているだけであることを理解することができれば、彼の怒りに対する対処法を見つけることができます。
もちろん妻が特別いい思いをして幸せなわけではなく事実ではありませんが、夫は仕事のストレスや疲れから自己肯定感が低くなっていてパッとみで妻のことを嫉妬してしまうのです。すると嫉妬の攻撃が始まってしまい妻に攻撃を始めます。この時に妻が「大変なのはあんただけじゃないんだからいい加減にしてよ」などと反論しても無駄です。嫉妬の攻撃はコントロールできないので一度始まってしまうとどうしようもないんです。「嫉妬をコントロールすることはできない」を一読してみてください。
まだ日本の社会では男女の平等が徐々に進んでいるものの、男性の中には「男尊女卑」といった価値観が根強く残っている場合があります。そのため、女性というだけで立場が下として見なされ、さらにお金を稼ぎ働いている自分は立場が上という感覚があると、夫は妻に対して嫉妬してしまいやすいのです。
このようなとき、夫の小言が始まった際に「嫉妬して攻撃をしてしまっているんだな」と憐れみの目で見てあげることで、奥さんの立場が上として認められることができます。嫉妬は、自分よりも立場が上の人に対しては起こらないため、徐々に夫の嫉妬心が下がっていきます。
夫の心のなかは、嫉妬を引き起こすほどの「不安」や「会社での怒り」「疲れ」からストレスがかかっています。夫の嫉妬に気づくことで、同時に夫のストレスにも気づき、憐みの気持ちが湧くことで立場が逆転し、夫は自分のストレスを奥さんに打ち明けることができるようになるのです。
夫からのパワハラやモラハラは、大抵は嫉妬から生じるものであり、嫉妬しているなぁと理解し憐れむことで、面倒くさい小言から抜け出すことができ、しまいには夫が自分の弱みを打ち明けるようになるまでの変化が起こるのです。そして、夫が自分の弱みを打ち明けた際には、奥さんがそれを聞いてあげることで、二人の絆は自然と深まっていきます。
以上のように、夫の小言は嫉妬が引き起こすもので、嫉妬を理解して憐れみ聞き流すことは非常に大切なことであるといえます。夫とのコミュニケーションがスムーズになり、家庭内の問題が解決することで、二人の関係はより良いものになっていくのです。
嫉妬という感情はだれしも持っているものです、「嫉妬をとめたい!大事な方法4選」で嫉妬を止める方法を解説していますので一読してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。周りの人からの小言や説教は嫉妬しているから、自己肯定感を下げないための対処法について解説しました。重要なポイントを下記に記載しましたのでチェックしてみてください。
いつもうるさい細かい上司は私に嫉妬して攻撃しているから。若い、仲がいいだけでも嫉妬の理由に
嫉妬の感情は「自分よりも相手が下の立場でありながら、自分にはないものを持っている」という条件で起こり攻撃的で破壊的な行動になり、コントロールはできない。
周囲から小言や攻撃されたら「嫉妬しているなぁ、仕方ないな」と捉えて聞き流す
奥さんからの小言やお説教は繊細だから。女子力が高いと捉えて自己肯定感を保つ
男は繊細な女子力は専門外、できないのは当然と理解し自己肯定感を下げない
男性が奥さんの小言を聞くのが苦手な理由は、エスカレートすることを恐れているから
男性が繊細さを吸収したら人としてレベルアップして自己肯定感が上がる
奥さんからの言葉は、繊細さを勉強でき、女性の考え方を理解するいい機会として聞き流す
夫の小言、モラハラは嫉妬のせい。理由を理解して自己肯定感を下げないように
妻は夫から嫉妬されがちなので嫉妬の攻撃と理解して自己肯定感を保つ
夫は嫉妬によって攻撃的になっているのでまともに応対するだけ無駄
嫉妬が起こす攻撃的な感情はコントロールできないので聞き流さないとお互いに傷つけあう
夫が嫉妬していると理解し憐れむことで絆が深まる。うまく操って自己肯定感を高める
他にも下記のようにいやな感情とうまく付き合って自己肯定感を高める記事がありますので参考にしてみてください。
「ストレスやイライラとうまく付き合って自己肯定感を下げない」
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
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