今回は自己肯定感が高い自分になるための方法を4つにしぼって紹介します。成果をだすことによって手に入れる自信ではなくて、ありたい自分でいるという自己肯定感を得るための4つのヒントです。
例えば、「まぁ自分はこれでいいだろう」「自分なら多分なんとかなるだろう」そのような感覚になるための方法です。「私はあいつよりも優秀だ」「私は~ができるからすごいんだ」そのような行動の成果によって得る自信とは違うものです。
できるだけ~したいという感覚なので自信が折れることはなく、曲がったとしてもすぐ元通りになる本当の自己肯定感です。それは自分に対するそこはかとない肯定感や安心感で~を大切にしている自分を大切に思える無条件に自己肯定をする感覚です。
1.今の自分だけを考えて集中すると自己肯定感があがる
2.完璧を目指さない
3.ありたい自分を具体的にする
4.目標は小さく設定する
それでは見ていきましょう
今の自分だけを考えて集中すると自己肯定感があがる
時が経つのを忘れてしまうくらい心を込めて取り組んだ経験はいままでありましたか?物事に集中しているときは、頭も心もクリアになり、無駄な思考もなく、最も生産性が高まると言われています。それは、今に集中しているからです。
今に取り組んでいることだけに心を注いでいるからこそ、このように集中できるのです。そして、今に集中しているときは、過去のことをクヨクヨ考えたり、未来のことを思い悩んだりすることがありません。自己否定的な考えも浮かばず、自分を責めたりすることもありません。今に集中しているときは、自分自身の能力を最大限に発揮できるのです。
そうすると全体的に、自分に対する感じ方もよくなるのです。このように、「今」に集中することは、ただ「成果をだすために行動する」ことではなく、「ありたい自分でいる」ことなのです。
重要なのは、集中できたかどうかの「行動した結果」ではなく、「今の自分」を大切にする気持ちです。結果を気にしすぎると、集中が妨げられてしまいます。自信がなくなると、集中できずに気が散ってしまいます。気が散れば当然「成果」も悪くなってしまいます。
そうなると、ますます自信を失ってしまい、「自分はダメだ」と思ってしまう悪循環に陥ってしまいます。過去や未来を考えずに、「今」に集中することで、自信を持って困難に取り組むことができるようになるのです。
完璧を捨てると自信がつく
上司から書類の作成を頼まれたけど、自信がなくて焦って余計にミスをしてしまうことがある。
こんな経験はありませんか?「自己肯定感を高めるにはまず感じることから」で解説しておりますが、「完璧」を目指すことは、自信を感じることを妨げる原因になります。それは、完璧な人間など存在しないからです。私たちは、限界を持った人間なのですから、「完璧」を目指すことは、不適切な目標といえます。
また、自分に対して常に批判的な目を向けなければならないというプレッシャーもあります。自分に足りないところがあるのではないかと考えたり、ミスを犯した場合にはどうしようと不安になることもあるでしょう。これは自分に対してよい感じ方をすることができず、自信を感じることができない原因にもなるし自己肯定感もあがりません。
また、焦ったり不安になったりして余計にミスをすることもあります。なぜなら、「完璧」を目指すことで、不安や焦りを生み出し集中力を散漫にしてしまうからです。ですから、「完璧」を手放し、自分の限界を認めながら、できるだけ最善を尽くすことを目指しましょう。そうすることで、自信を持って物事に取り組むことができ、より良い結果を生み出すことができるようになるでしょう。
完璧を目指すと「ミスをしたらどうしよう」という不安や焦りで頭を占めてしまい、「今」に集中することがますます難しくなります。このような状況になると、「自信がない」と感じることが増え、自己肯定感が下がり、悪循環に陥る可能性もあります。
「いつもコンスタントによい結果を出す」というのは、「完璧」を目指す一種の形です。
行動した結果というのは状況によって左右されるものであり、様々な事情もあるなど変化するものです。いつもコンスタントに結果を出すという目標は「自分のあり方をよくする」ものではありなく「行動したことの結果自信がつくもの」です。
行動したことの結果を求めていくと自分にとってどんどんつらい状況になっていきがちです。ですから自分にできる最善を尽くすことが大切です。それを意識して取り組んでいれば、自信を感じることができます。
「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」でお話しましたが、「自己肯定感」に支えられない「人より優れている自信」は、「もっと、もっと」とどんどん不安にからめ取られてしまいます。
だからこそ、「完璧」を手放して、「今」に集中することが大切なのです。「ミスしたらどうしよう」という不安にとらわれるよりも、現在の仕事に集中して取り組むことで、自信がついて自己肯定感もあがります。
ありたい自分を具体的にする
「人より優れているという成果からでる自信」を積み上げても、心配や不安にかられてしまいます。大切なのは、「いまの自分でいいという自己肯定感」があることです。
いまの自分を肯定せずに「行動した結果つく自信」を追い求めていくと、上には上がいてどんどん不安になります。このつらさから抜け出すためには、自分自身がどうありたいかを考えることが必要です。
「ありたい自分」をイメージし、自分自身の心の姿勢を見つめ直してみましょう。「仕事は誠実にがんばりたい」とか、「心をこめて子育てをして日々の暮らしを送りたい」といった自分自身の理想像を思い描くことで、誇らしく自分のことが大事だという気持ちになることができます。
「自己肯定感がある」という状態は、自分自身の心の姿勢の話であり、評価を得たいという欲求ではありません。自分が大切にしたい「自分のあり方」は、日々発見していくものです。結果よりも、「ありたい自分」を決め自分を大切に感じましょう。そうすることで、「成果」がどうであろうとも、自信を持って前に進むことができます。
もちろん、誠実にがんばっても、状況によっては成果が上がらないこともあります。そんなときでも、自分自身が大切にしていることを貫き通すことが重要です。日頃から誠実な仕事をしていれば失敗をしたからといって責められることは少なく、多くの人に理解してもらえるでしょう。
もしそんな自分に批判的な意見を持つ人がいても、それは相手の事情です。あなたがありたい自分を決め、自分のことを大切に思うことで、自己肯定感を高め、穏やかに日々を過ごすことができるようになるでしょう。
目標を小さく設定する
「完璧主義」になってしまって、いつも仕事を先延ばしにしてしまい、納期に間に合わなくなってしまう。そんな状況になりがちな人は小さな目標を設定することをおすすめします。
もちろん、仕事を完璧に仕上げたいという気持ちは大切です。しかし、その気持ちが逆に自分を追い詰め、結果的に仕事の質を下げてしまうこともあるのです。
そこで、少しずつ目標を設定し、その都度コツコツと仕事を進めていくことで、自信をつけていくことができます。「仕事を完璧に仕上げる自信がない」という感情は、自分が不安になってしまって自信がなくなっている偽りの自信のなさがあることを示しています。詳しくは「自己肯定感を下げる原因3選と対処方法」をご覧ください。
仕事ができたという成果は常に未知の要素があるため、仕事の仕上がりに不安を感じることは自然なことです。不安とうまく付き合う一つの秘訣があります、それは小さな目標を設定して、その都度コツコツ進めることで今を感じることです。
つまり、「未来」に対する不安を持つのではなく、小さくした目標を達成するという現在の状況に集中することです。未来の結果を考えていると、不安がつきまとうものです。つい「もしも間に合わなかったら…」といった不安な考えにとらわれてしまいがちですが、そうすることで自分自身を責めることになってしまいます。
「未来のことを考えなかったら、今、何をやっていいかわからない」と思う方もいるかもしれませんが、もちろん全体像を把握することは大切です。しかしその際、重要なのは「未来はどうなるだろう」という結果に固執することではなく、現在なにをしなければいけないのかという状況に集中することです。
目標を小さく設定し、だいたいの計画を立てたら、一歩踏み出して「今、手をつけること」を決めましょう。大きな目標や納期にとらわれず、小さな目標に向かって進んでいくことで、「今」に集中できます。また、目標を細分化することで、手をつけやすくなります。
細かい目標を設定し、それを達成するための手順を明確にすることで、今やるべきことを見つけ、今に集中することができます。そうすることで、自信を持って仕事に取り組み、納期に間に合わないという状況を避けることができるでしょう
まとめ
いかがだったでしょうか?
「自分はこれでいいんだ」「自分だったらなんとかなるよ」という無条件で自分を肯定する力を上げる方法を4つ紹介しました。
「今の自分を考え集中」「完璧はNG」「ありたい自分を具体化」「目標は小さく」この4つを意識することで本当の自信を手に入れることができるようになります。その自信は誰かと比較して優れているといったものやなにか重要なことができるといった成果から得るものではなく無条件で自分を肯定する安心感や愛おしく思う気持ちです。
本当の自己肯定感があると満ちたりた気分になり、自信を得た結果、「行動することで得る自信」も手に入れることができるようになります。達成感もあり人生がどんどん楽しくなっていきます。
自己肯定感については下記のリンクで解説しておりますので参考にしてみてください
自己肯定感を高めるには「自分がどう見られているか」は意識しないこと
自己肯定感を高めよう 他人から嫉妬をうけずに好きなことをしよう
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
自分という存在を解放して自分が好きになれたら人生が楽しくなります。
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