自己肯定感を高めるためにあえてなにかしら苦労をして自信をつける人がいますが、それは誤った方法です。もちろん苦労をして成果をだすことができて自信につながることはありますがみんながみんな成果をだせるわけではありません。
自己肯定感を高めるには苦労することで得たものではなく「人間の限界を知って」「今はこれでいいんだ」と思うことが大事です。自分の現状にダメ出しをしていたらちっとも自己肯定感は高くなりません
「こんな状況ならできないのは当たり前、仕方ないよね」と思うことで自分に対していい感覚をもつことができ、結果自己肯定感は高くなります。
それでは詳しくみていきましょう。
自己肯定感を高めるには限界を知ることが大事
自信というは苦労をしたから持つことができたと思われることがありますが、苦労すれば必ずしも自信が手に入るわけではありません。中には、苦労した末に手に入れた「成果」に対して「人より優れている自信」を持っている人もいます。しかし、それだけでは本当の自信を得られない場合があります。
自分のやり方が正しいんだと思い込むことがある人は、他の人に自分のやり方を押しつけることがあります。彼らは、自分が苦労して手に入れてできたことから得たプライドだけを自信の基盤としているため、他の方法やアプローチを認められないのです。
でも、現実は人それぞれの事情によって、向き不向きがあるのは当然なのです。
努力しても全部はできないことが分かると自信がでる
確かに苦労した結果から生まれる本物の自信もあります。しかし自分ができることとできないことを知り、人間の限界を知っている人は、自信を感じやすくなります。
例えば「自分はなんでこんな些細なことで傷ついてしまうのだろう」と思うよりも、「こんな状況だったら傷つくのは当たり前、仕方ないよね」と思うほうが自分に対して良い感覚のままいられることができます。
人間は、状況や事情によってできることとできないことがありますから、自分に厳しく接するよりも、「これが限界なのだから仕方がない」と受け入れることが大切です。
自分について、否定的な思いや自己批判をすることは、自信を感じる上で邪魔になります。遺伝子や生まれ持った能力によって、できることとできないことが決まっていて、誰もがすべてのことに秀でているわけではなく、できることには限界があります。
だから「もっと努力しないと」と自分に厳しく接するのではなく、自分には限界があることを受け入れ「できること」を理解して、現状に対して「今はこれでよい」と思うことが、自信を感じるために必要なことです。
できたことで得る自信を無理に追求するのではなく、限界を知ってできることを理解しながら、常に自分に対していい感じを持ちながら自信をつけていくと、自分にとって重要なことに挑戦したり、自分を信じて行動することができます。自信を持って、前向きに生きていきましょう。
すると、より広い視野で『成果』をあげることができるようになるでしょう。例えば、自分に合わない仕事を無理に続けるよりも、得意な分野を見つけ、そこで活躍することができるでしょう。
また、睡眠を削って働くよりも、眠ることで体調を整え、仕事に取り組む方が効率的です。「人間は疲れると仕事の効率が落ちる」という限界を認めることで、より良い成果を出すことができます。
限界があることを知っているだけで、より良い感じで自己肯定感を高める事ができます
自己肯定感を高めるには「これでいいんだ」という感覚
「これでよい」という感覚を持つことが自己肯定感を育むうえでとても大切です。自分の現状について、いつも自己評価を低かったり、不満を持っていたりしていては、自信が持てません。たとえ「でもやっぱり今のままではダメなんです。変わりたいんです」という気持ちがあっても、まずは現状を受け入れ、「いまはこれでよい」と思うことが必要です。
この感覚は、衝撃から回復する際にも大切ですが、自信を感じるためにも常に必要なものです。自分自身にとってベストな状態である「今」に集中し、成長することができます。そして、「今はこれでよい」というのは、暗示や掛け声なんかではなくて、自己肯定感を高める究極の考え方なのです。
どんな人でも、できるだけのことはしています。ただ、その人なりの事情があって、できないことはできないのです。例えば「やる気が出ない」ということがありますが、その背景には何らかの事情があるのです。「もっと早い内から、努力しておけば……」と後悔することもありますが、そのときにもっと努力できなかったのは、なにかの事情があったからなのです。
そうでなければやっていたはずですから、「できたはずの努力をしなかった」と後悔するのではなく、「あのときは仕方なかったんだ」、あの時は努力できなかった事情があった、「今はこれでよい」と見ることが大切なのです。
自分の現状に対して、否定的な思いを持ち続けることは、自信をなくす原因になります。「今の自分はダメだ」と思っていると、自分に対する信頼も失われてしまいます。努力をすれば達成できたかはわからないのですから後悔してしまって自信をなくすことは次につながりません。
しかし、そのような否定的な感情から抜け出すためには、自分はあのときはあれば限界だった「これでいまはいいんだ」という感覚を持つことが必要なのです。
自分の限界を知り、それを受け入れることが自己肯定感を高める上で大切なのです。自分にできないことがあるということは、誰にでもあることです。ただ、それを認めることができるかどうかが、自分にとっての大きな分かれ目となります。
すべてのことには事情があるということも忘れないでください。「やる気がでない」など自分にできないことがある場合には、それには必ず理由があります。理由があったのですから自分にできないことに対して、自分を責めたり、後悔したりすることはありません。その時の自分には、それ以上のことができない理由があったんです。
自分が「いまできること」に集中し、現実を受け入れ、自分を信頼することができれば、自信を持って人生を歩んでいくことができるでしょう。自分に優しく、「今」に集中することが、自己肯定感を育むための大切な勇気なのです。
友達や他人に嫉妬して自己肯定感が下がりがちな人
インスタなどのSNSで友達が活躍している記事ばかり見ていると、自己肯定感が低くなってしまうというのは、とてもつらいことです。私たちは、他人と比較して自分が劣っていると感じると、自信をなくしてしまいがちです。
それは「これでいいんだ」とは正反対の「いまのままではダメだ」というメッセージが含まれているからです。SNSでキラキラした投稿は他人の表面的な成功だけを見ています。
SNSは、素晴らしい情報源ですが、他人の成功だけを見て、自分と比較してしまうと、自信をなくしてしまうことがあります。他人と比較すると「いまのままではダメだ」と感じて自己肯定感を下げる要因になります。
まず、その「いまの自分のままではダメだ」というメッセージはSNSでは突然やってくることが多く、私たちは無防備な状態で受け止めることになります。それにより、衝撃を受けてしまい、自信をなくします。
また、そのメッセージを受け取ると、自分自身が未来や過去への意識を向けてしまうことがあります。「自分はいま何をすべきか」ということを見失ってしまい、不安や心配にとらわれることになってしまいます。
SNSや他人から「今のままの自分ではダメだ」というメッセージを受け取ることは、自分自身に対する不安や自信の喪失などの懸念を引き起こします。もちろん、完璧な人などいないし、常に進歩することができます。
「今はこれでいい」と思うことは、自分の現状に甘んじることではありません。もちろん、いい未来に向けて進歩したいと思うことは、健全な考え方です。しかしそれが、「今の自分はダメだから」という感情から生まれるものではなく、自分を素直に受け入れた上で、少しずつ積み重ねられるものでなければ、自信を持つことはできないかもしれません。
自分自身が今の状況でできることは、自分自身が持っているもの、育った環境、そしてこれまでの人生経験など、様々な要素が重なり合ってできたものです。つまり、現在の自分の能力や状況は、なるべくしてなったのです。
そんな良い自分のいまを受け入れつつ、さらに何か新しいことを今の自分の上に積み重ねていくことで、前進していくことができるのです。 そうすると今の自分に対していい感じを持ちつつ自己肯定感を高めていくことができるのです
「もっと自信があれば私は変われるのに…」は自己肯定感を下げる原因
「なんで自分は自信がないんだろう 自己肯定感が低い理由」や「自己肯定感を高めるにはまず感じることから」で取り上げましたが、「自信がない」という感覚が強い人にとって、「自信をつけよう」という行動は、さらに自己肯定感を低くすることがあります。
生きづらさを感じる多くの人たちが、自分の問題の根底に「自己肯定感の低さ」があると感じています。例えば、転職をしたいと思っても、「もっと自信があれば転職できるのに」と自分を責めたり、人からどう思われるか気になってしまうこともあります。
確かに、自信があることは表面上は素晴らしいことです。転職にも、自分らしく振る舞えるようにも、人付き合いも良くなることがあります。 しかし、「もっと自信があれば……」という考え方は、今の自分が足りないことを認識するだけで、良い感じをうけることができません。
表面的な自信をつけることに固執するのではなく、「今の自分は、これでよい」と受け止めることが大切です。自分に優しく、自分自身を許し、自分に自信がなくても、自分らしく生きることができます。自分自身を受け入れ、自分自身を愛することが自信をつける第一歩です。自信を感じるためには、今の自分に対して「今はこれでよい。でも、これから少しずつがんばっていこう」という認識を持つことが大切です。
繰り返しになりますが自己肯定感を高めるには今できることを大切にすることが必要です。もし、「もっと自信があれば……」と思ってしまっている場合、自分の「今」を否定してしまっていることになります。自分が今できることを見落としてしまっているか、「自信のない自分にできるわけがない」と決めつけてしまっているかもしれません。
これは自分の「今」を軽んじていることに他なりません。このように、自信がないという感覚に陥ってしまうと、ますます自信がなくなってしまうことがあります。この負のサイクルに陥ってしまわないように、「今」を大切にして、自分にできることを見つけるようにしましょう。
今の自分は成長している途中と考える
自分のいまの状態があまりにも情けなく思えて「今はこれで良い」と思うことが難しい場合は多いです。こんなときは大きな視野をもって、いまの状況はきっと何かあるのだろうと考えるようにしましょう。この考え方は自己肯定感を高め人生を豊かに、そして深く感じることができる秘訣の一つです。
きちんと苦労した人が持っている「強み」の一つが、大きな視野です。彼らは、自分が今まで経験してきた苦労や困難を、成長のチャンスとして捉えることができます。そうすることで、自分自身の成長や人生の意義を見出すことができます。
大きな視野を持つと「辛い時期が自分を一番成長させた」と思えるようになります。また、日々襲ってくるトラブルや問題も、その中に潜む学びや成長のチャンスを見つけることができるようになります。
これによって、「自分についての感じ方」がよくなり、自信を感じられ自己肯定感を高めることができます。自分自身が生かされてきたことへの感謝の気持ちも芽生えることでしょう。きちんと苦労してきた人たちほど、目に見えないつながりを感じることが多いです。彼らは、人生の中で得た大きな視野を通じて、自分自身や周りの人たちとの繋がりを感じているのかもしれません。
しかし、大きな視野を持つことは、きちんと苦労してきた人たちだけが持てるわけではなく、誰でも、自分自身や周りの人たちとの繋がりを深め、人生の意義を見出すことができます。
ただし、それには、自分自身や周りの人たちとのつながりを大切にする姿勢や、困難な状況に対して前向きな姿勢を持つことが必要です。大きな視野を持ち、自分自身や周りの人たちとのつながりを感じながら、人生を楽しく生きていきましょう。
今、自分自身を情けなく思っているときには、少し立ち止まって、今の状況から何かしら学べているのだろうかと思ってみましょう。そうすることで、「今はこれでよい」と自分に言い聞かせることができるかもしれません。
たとえば、今は自分にとって厳しい試練の時期かもしれません。でも、「きっとこの時期にも何か意味があるのだろう」と考えることで、自分を被害者と感じることが少なくなるでしょう。
その何かが何であるかは、今はわからなくても大丈夫です。でも、きっと何かを学ぶことができるはずです。いまの自分は成長中の人であり、学び続ける人であると自分自身を見つめることで、自分に対して良い感じ方をすることができて自己肯定感が高くなり困難に立ち向かうことができます。
どんな状況でも、「今はこれでよい」と思うことはできるのです。自分自身を責めるのではなく、自分が学ぶことができる何かがあると信じ、前向きに考えることが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか
自己肯定感を高めるには人間の限界を知って今なにができるかを大切にすることが大事ということがお分かりになったでしょうか。
能力が高くいつも成果を出す人は自信が高く自己肯定感も高いものですが、皆が皆そうできるものではありません。誤った方法で表面上の自信をつけるのではなく、今の自分はこれでよいと受け入れてこれから頑張っていこうと今の自分に積み重ねていくことで自己肯定感はアップしていきます
もし今がつらい状況なら、それはなにか厳しい試練の時期なのかもしれません。大きな視野をもってつらい時期でも何かしら成長のチャンスを見つけてみてください。そのように考えることで自己肯定感は上がります。
自己肯定感については下記のリンクで解説しておりますので参考にしてみてください
自己肯定感を高めるには「自分がどう見られているか」は意識しないこと
自己肯定感を高めよう 他人から嫉妬をうけずに好きなことをしよう
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
自分という存在を解放して自分が好きになれたら人生が楽しくなります。
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