仕事場や日常のあらゆる場面ではたまにイライラして怒っている人っていますよね
怒鳴り声をあげたりモノに八つ当たりをしてみていていい気がしないものです
今回は他人からの怒りに対する対処法についての解説です。身近な人で常にイライラしている人は困ったものですが対処方法を知っておけばある程度は扱いが楽になります
その人のイライラが伝染してしまうと自己肯定感が下がってしまいますので以下のポイントに注意してみてください
いつも怒ってイライラしている人は困っている人なんだと受け止める
人から怒られてしまったときは助けてと叫んでいると受け止める
イライラに巻き込まれないように直接会わずメールなどやりとりの工夫をする
何がきにくわないのかを具体的に教えてもらう
理不尽な人は一歩引いて追い込まないようにする
それでは見ていきましょう
いつもイライラして怒っている人の正体
実は怒りという感情は周りに対する攻撃でもあるのですが、誰か助けてくれという悲しい叫びでもあります。
人間は、他人の怒りには恐怖を感じるものです。
怒っている人は危険な行動に出る可能性があるとわかっているから本能的に逃げようとします。
自分の安全を最優先して、適切な距離をとることが必要です。
ただ、相手の怒りに対する自分の捉え方、考え方は別です。
相手が怒っている場合の対処方法として、その人はなにかで困っていると考えてみましょう。
特に相手の怒りが激しい場合は、相手がパニックに陥っていることがあります。
その人に当たり散らされて自分が攻撃されてしまうと、こちらが傷ついたり反撃したりして、さらなるストレスを引き起こす可能性があります。
そこで、相手が困っていると考えると自分の心を冷静に保つことができます。
例えば、上司からちょっとしたミスを大勢の前で叱責された場合、傷つくかもしれません。
大勢が見ている中で叱られるのは海外では公開処刑に近い行為でプライドがとても傷つきます
上司はなぜわざわざプライドを傷つけるという行動をとったのかを考えてみると、上司はその人のミスによって何か困っている状況に置かれてしまったからです。
感情的な怒りなら助けてという叫びと考える
考え方を変えて、相手が何に苦しんでいるかを思いやってみましょう。
相手が困っていないと思うのはこちらの自分勝手な考えかもしれません。
上司からすると、部下を指導できない自分自身のプライドや苦手な部分を含めて、何かしらの問題に直面している可能性があります。
なにか嫌なことがあって皆の前で叱責することで上司のうっぷんを晴らしたかったのかもしれません
上司の勝手な都合かもしれませんが、なにかしらの理由があって皆の前で叱ったのです
ここから分かることは自分が叱られた理由が、自分だけの問題ではないことがわかります。
「あぁ、ただの憂さ晴らしであたっているのか」とか「期待に答えられなかったからかなぁ」と怒っている事情について理解できて気持ちが楽になります。
普段、人は余裕があると感情的に怒ったりしないものです。
感情的な怒りの表現であれば、それは助けてという心の叫びと同じです。
上司は助けを求めて喚き散らしていると思えれば楽になるでしょう
いつもイライラしている人の対処方法
いつも怒ってばかりでイライラしている人は病気だからと考えよう
常にイライラしている人には、直接的にガツンと怒ってくることはなくても、そのイライラがこちらにも伝わってくることがあります。
そんな人と接する際には先程と同じようにその人が何らかの理由で困っていることを推測することが大切です。
人間がイライラしているということは何らかのストレスや不安があることを示しています。
また、常にイライラしている人は健康上の問題を抱えている場合もあります。
いつも不機嫌だと、こちらも不快な気持ちになるかもしれませんが、相手がなにかの症状を抱えていると考えれば、同情の念も湧くことでしょう。
そう考えると、相手のイライラを可哀想な目でみることができるようになってこちらに伝染してくる感じも少なくなるでしょう。
人をバカにする人は一歩引いて哀れみの気持ちで対処する
イライラする人の中には、周りの人をバカにする人も多いです
しかし人の悪口をいって自己評価を高めることは、健康的な生き方ではありませんよね。
悪口をいう人がイライラしがちなことには理由があります。人をばかにすることで相手を決めつけたり評価をしたりすることになってイライラの連鎖になるので人を馬鹿にすることで自分のイライラを起こしているのです
詳しくは「イライラしない、させない、話し方 自己肯定感を高めるコミュニケーション術」を見てみてください
イライラした相手には、一歩引いてゆったりとした気持ちで接することが大切です。
相手に対して気の毒な生き方をしているなぁと思うことで哀れみの気持ちをもつと良いでしょう
なにかいわれたとしても「はい、わかりました」と優しく受け流して対応するだけでいいです。
ここでイライラした人に対して同じ土俵にたってしまうと相手をますますイライラさせることになるので、慎重にコミュニケーションをすることが必要です。
イライラして怒っている人とは距離を置くことが大事
相手が怒り狂っているときは、いくらそれが助けてという叫びでも付き合う必要はありません。
相手が怒っていて自分を見失っているのであれば自分自身を守るために、考え方を変えればいいのです。
例えば、相手がすぐにカッとしてしまうけれど、落ち着けば話せるという場合には、「落ち着いたら話してほしい」と時間を置くことができます
怒っている間は話ができない状態ですから距離を置いても構わないということも覚えておくとよいでしょう。
自分の土俵でやりとりをする
可能な限りメールや手紙を活用して物理的な距離を離して、自分のペースでやりとりすることも有効です。
文字でやりとりをすることで、相手のペースに巻き込まれることを防ぐことができます。
過去に相手から怒られたことがトラウマになっている場合には、直接会うことが怖いかもしれません。
そのような場合には、文字でやりとりすることで安心感を得ることができます。
協力者を見つけることも大事
自分だけでイライラしている人の対処をするのが難しい場合は、協力者を探すことも有効な手段です。
上司なんかで相手の力関係が強く、話し合いが成立しない場合や、上司との相性が悪い場合には特に協力してくれる人を立てることがうまくいくこともあります。
その人は、相手が信頼していたり仲が良かったりして耳を聞きやすい人が適しています。
つまり、相手の怒りを引き起こしにくく、安心感を与える人が望ましいです。
ただし、怒りっぽい人は、不安が強く小心者と見られることもあるため、無闇に協力者を立てることは避けた方が良いでしょう。
協力してくれる人を立てる場合でも、状況に応じて慎重に選びましょう。
人格批判をしてくる人の対処方法
あいまいな批判である人格を否定してくる行為は私たちの心を傷つけます。
人格批判は、批判の中でも特に深刻なものです。
例えば「お前はいつも馬鹿だ」「なにもできない」等性格を否定し、なかにはプライベートまで否定してくる始末です
なにかこちらがミスをして馬鹿にされるならまだしも、何が問題なのかが明確でない状況で、人格を否定する言葉をいわれると心に深い傷を負ってしまいます。
このような場合、相手がイライラしていないときを見計らって、批判を明確化するように相手に頼んでみましょう。
お前はダメだという批判を放置するのではなく、「申し訳ありませんが、私がどのような点でダメだと思われるのか教えていただけませんか?」と相手に聞いてみることが重要です。
「お前は時間にルーズなんだよ」と言われた場合も、漠然としているので、「申し訳ありませんが、どのような点でルーズだと感じられるのでしょうか?」と具体的に尋ねることが必要です。
批判に理由があってのことであれば具体的に会議に遅刻しないようにと自分の役割を期待されることがあります。
会議に遅刻しないことは実現可能であり、過去の遅刻について謝罪することで、相手との関係を改善することができます。
自分で考えろといってくる人の対処方法
たとえば上司から「お前は社会人失格だ」と馬鹿にされてしまったとします
どういったところが失格なのか批判の焦点を絞ろうとしても、「自分で考えろ」と言われることもよくあります。
社会人失格と言われさらに「こんなこともわからないのか」というニュアンスを含むので、ますます傷つくことになります。
しかし、よく考えてみれば、この状態はよくないと感じたのは当の本人であり、相手は無責任です。
例えば、映画を感動したと言っている人にどこがよかったか聞いたら、そんなことくらい自分で考えなさいと言われるくらいナンセンスです。
相手の頭の中で起こっている感情ですから、教えてもらわなければわからないことです。
ですから、堂々と相手に教えてもらうことをお願いするのが適切です。
相手に自分で考えることを要求されたときは、「すみません、私にはわからないのです。どうぞ教えてください」という姿勢を貫くことが大切です。
いいがかりかどうか確かめる
さきほどのように社会人失格だと人格否定されてしまい、どこらへんがダメですか?と質問をしたときに答えられない場合は冷静に接することが大切です。
これは人格否定をすることで相手が不快な気分を表したものにすぎません
どのように改善すればいいですかと冷静に問いかけても、答えはないのですから相手を追い込んでさらに不適切な言動を引き起こすことになります。
そんなときは、相手が困っていて助けてくれと心の叫びを上げていることを理解し「自分でも考えてみます」という言葉で一歩引くことが大切です。
どのようなところを改善すればいいかを問いかけて答えられない場合は単なる「言いがかり」と判断して一歩引くことで、自分自身を守ることができるだけでなく、相手との関係を改善する可能性があります。
こういった方法をとることで自分が相手をコントロールしやすい状況を作ることで、ストレスを軽減し、より良い関係を築くことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか
イライラして八つ当たりするような人とは関わり合いたくはないものですが、付き合わなければならないこともあります
そのときは次のポイントに注意してみてください
いつも怒っている人はいつも助けてくれと心の叫びを発している
イライラに巻き込まれないように直接会わずになるべく距離を置く
何が気に食わないかを具体的に教えてもらう
理不尽な人は一歩引いて追い込まず哀れみの目で見る
こういったことができれば怒る人のコントロールができ自己肯定感の高い生き方ができます
下記の記事も参考にしてみてください
イライラしない自分らしく素敵な生活をしよう-自己肯定感をあげる方法-
自己肯定感を下げないためにイライラをなくそう-イライラ、ムカつきの対処法-
イライラしない、させない、話し方 自己肯定感を高めるコミュニケーション術
その怒り履きたいと違うから 怒らないようにして自己肯定感をあげよう
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
自分という存在を解放して自分が好きになれたら人生が楽しくなります。
そんな手助けがこのサイトでできたら嬉しいです。
Twitterでも発信をしているのでフォロー等をいただけると嬉しいです
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