その怒りは期待と違うから 怒らないようにして自己肯定感をあげよう

怒り

怒りという感情は自己肯定感を下げる要因の一つです

怒る人はまちがいなく人生を損して生きています

怒りという感情は時間やエネルギーの無駄だし、自分だけでなく周りの人をも不快な感情に追い込みます

怒りという感情がなぜ起こるかを理解して感情をコントロールすることで自己肯定感は上がり幸せな生き方ができます

今回は怒りっぽい人、怒りを抑えたい人、上司や夫、妻、子供に対してイライラする人を対象に怒りという感情を制御して自己肯定感をあげるための解決策を解説していきます

ポイントになることは4つです

相手に期待している(自分が期待されている)役目と実際がずれているから

自分が望むことを相手に適切に伝えること

相手のタイプを見極めて対応すること

相手が私に何を期待しているかを理解すること

期待されている役目と実際のズレが自己肯定感を下げる原因

人間は、相手に対して役目を期待する習性があります。

例えば、知らない人でも駅ですれ違う際には、その人が「知らない人」という役目を持っていると思われます。

そのため、身近でない人が親しげに接してきたり、くだけた話し方をしたりすると、知らない人なんだから親しげにしないでよ‥と不快な気持ちになることがあります。

もし相手が自分の期待した役目を果たしてくれたり、自分が引き受けたい役目を期待してくれたりした場合、ストレスを感じることはありません。

しかし、相手が期待通りに行動しなかったり、自分ができないことを求められたりした場合には、ストレスが生じ自己肯定感下がってしまう可能性があります。

相手との関係で怒りを感じたり、不快な気持ちになったりした場合には、期待されている役目のずれが原因であることが多いと言えます。

期待されている役目ってなに?

期待されている役目が適切であるかを確認することは、お互いの関係を改善するための重要な手段です。

もし誰かに怒りを感じる場合は、期待されている役目がずれている可能性があるため、その点を考えてみることが大切です。

考える際には、以下の点を確認しましょう。ちょっと多いので飛ばしてみてもかまいません

自分が相手に期待していることは何かを明確にする。

自分が期待することが相手にとって現実的であるかどうかを確認する。

自分が期待することが相手に正しく伝わっているかを確認する。

相手が自分に期待していることは何かを理解する。

相手が本当にそのような期待を抱いているかどうかを確認する。

相手からの期待が自分にとって受け入れられるものかどうかを確認する。

受け入れられない期待がある場合は、どのように改善すればよいかを検討する。

ちょっと多いですがこういった点を丁寧に確認し、期待されている役目が適切であるかどうかを検証することで、お互いの関係を改善することができます。

詳しく見ていきましょう

相手が期待することを把握しよう

もし自分が上司から急ぎの仕事をふられたとき、怒りを感じる場合には、期待されている役目のずれが生じている可能性があります

そのためには、次の例をもとに考えてみましょう。

自分が忙しいときに上司が突然急ぎの仕事を割り当ててきた場合、自分は上司に対してどのように怒りを抑えればいいでしょうか?

このような状況では、自分自身がどのようなことを望んでいるのかを明確にする必要があります

一般的に、仕事を依頼する場合は、こちらの都合に合わせてほしいと期待するか、または仕事を突然依頼する場合は、相手にもっと気遣いをしてほしいと期待することがあるでしょう。

しかしながら、これらの期待が相手にとって現実的なものであるかどうかはわかりません。

上司は自分が忙しいことを知らずに仕事を割り当てたかもしれません

上司はそんなに気遣いをする人ではない場合もあります。

自分が望んでいることが相手に伝わっているかどうかは不透明なままであるかもしれません。

もし自分が忙しいから仕事を割り当てないでほしいと上司にはっきりと伝えていない場合、上司がそのことを知っているわけではありません

一方で、上司は自分に対して何を期待しているのでしょうか?

依頼された仕事を即座に処理することを期待されている場合があるかもしれません。

このような期待があると思われると、怒りが湧いてくるかもしれませんが、実際に上司がそう期待しているかどうかは確認する必要があります。

自分が忙しいということを伝え、有無を言わさずに仕事を引き受け、すぐに仕上げる必要があるのかどうかを尋ねることが重要です。

相手の期待を完璧に確認することは難しいことです。

相手からの期待が明確になっても、自分にとって受け入れられるかどうかは別の問題です。

もし怒りが反射的なものではなく、長引いている場合は、受け入れるのがさらに難しいでしょう。

受け入れられない期待であれば、どのように変えてもらえばよいのでしょうか。

たとえば、上司からの仕事の期限を延ばす相談をすることや、今の仕事との優先順位を相談した上で適切に働いてほしいということに変えてもらうことができるかもしれません。

相手との関係改善のためには、お互いが期待することがどのようなものかを明確にすることが大切です。

また、自分だけでなく相手の視点も理解することで、より建設的な解決策を見つけることができます。

もしまとまらなければ紙に書き出すことが良いと思います。

自分が抱えているストレスを理解できるだけでなく、細かく検証することで解決に向けて進めることができます。

自分が被害者で何もできないという無力感から抜け出し、相手との関係を自分で操ることができることに気づくことができ自己肯定感もアップします

自分が望むことを適切に伝えることが大切

期待されている役目のズレは、日常生活の様々な場面で起こるものです。

例えば、「仕事の愚痴を話しても、相手が共感してくれないことに不満がある」というケースがあります。

こうした場合、自分がどのような形で相手に共感してほしいのか、そしてその気持ちは相手に伝わっているのかを確認する必要があります。

実際には、自分の気持ちが相手に伝わっていない場合がほとんどです。

聞いてほしい、解決したいという違い

男性は、仕事に不満を持っている人に対して解決策を提供したがる傾向がある一方で、恋人からの愚痴に対する共感を示すことが難しい場合もあるようです。

男性は、相手の仕事に不満を持っているときには、問題解決を目指す人が多いです。つまり、役に立つアドバイスを提供しないと気が済まない人がいるわけです。

しかし、恋人の悩みや愚痴を聞く場合は、共感するだけで十分な場合があります。アドバイスを求めていないときに、無理に解決策を提供すると、かえって相手を不快にさせてしまうこともあります。

だから、相手に「ただ聴いてほしいだけで、アドバイスはいらない」と伝えることで、相手に自分の気持ちを伝え、関係を改善することができるかもしれません。

シャイな男性の場合は、相手に「大変だったね」と言うことが難しい場合があります。

その場合は、相手が自分の気持ちを理解していることを示すために、ただ聴いていることを共感の表現として受け止めることも必要です。

また、相手の性格や能力に合わせて、期待されている役目を調整することも重要です。

例えば、相手に「大変だったと思わない?」と聞いて、相手の反応を見ることで、役目を調整することができます。

つまり私の気持ちを共感してほしい女性と解決したい男性で期待されている役割がずれているから噛み合わなくて怒りが起こるので女性は男性にきいてくれるだけでいいのと伝えることでズレが解消できるかもしれません

こういったケースはとても多く、価値観のズレの原因とも言われます

相手の性格に合わせて導いてあげられるようになると関係が改善し自己肯定感が増していきますよ

相手のタイプに応じた期待されている役割を持つことが重要

期待されている役目のずれを避けるためには、相手のタイプに合わせた役目を期待することが重要です。

例えば、夫が残業で疲れているときに家事を手伝わないことにイライラする場合、まずは自分の気持ちを言葉で伝えているかを確認することが必要です。

伝えているけど手伝ってもらえないときは、相手にとってその役割が実際には難しいかもしれません。。

例えば、家事への苦手意識があって指示されないと手を出さないタイプの男性もいます。

また、自主的に家事をするけれども指示されるとやる気を失うタイプの人もいます。

そこで、まずは相手のタイプを理解し、その人に合わせた期待されている役目を伝えることが大切です。

じっくり話し合い、相手が気持ちよく行動できるような解決策を見つけていくことが望ましいでしょう。

もし解決されれば関係がスムーズになり余計なイライラがなくなり自分の自己肯定感はあがります

人によって求められる役割が異なるため、適切な役割を期待することが必要

夫が家事を手伝おうとしないのに、自分が残業で疲れていることにイライラしている場合、相手に伝わっているかどうかを確認することが重要です。

相手は残業で疲れていることがわからないかもしれません、もしかしたら家事をすることも重要ではないと思っているかもしれません

遅く帰ったから当然疲れているだろうと思い込むのではなく、自分が疲れているときは家事を手伝ってもらいたい旨を言葉で伝えることが大切です。

しかし、家事に対する苦手意識があって、指示されないと手をつけないタイプの人もいます。

そのため、指示通りにやるという期待されている役目は不毛であり、指示をするか、指示機能のあるシステムを作ることで期待されている役目を変えることが必要です。

また、指示されるとやる気を失うタイプの場合、今日は本当に疲れたので家事を手伝ってほしいと相手のやる気を出させるような言葉遣いをすることが大切です。

期待されている役目を自分のやる気に基づいて家事をするように変えることも必要です。

口出しをしても、指示通りに家事をやってもらえるとは限らないため、自分の期待を手放すことも必要です。

相手のタイプは生まれつきの性格や経験によって形成されており、簡単に変えられるものではないためです。

相手が抱える心の痛みにも注意し、優しさを示すことが大切

これらはまた自分は我慢しなければならないと感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

私が夫に対して怒りを感じるのは、家事が減らないという物理的なことだけではなく、私自身が疲れているのに気遣ってくれないという痛みがあるからです。

夫は指示されれば家事をするけれど、指示がなければできないだけの人です。

しかし、疲れていたりするとつい「家事をしないことは私への愛情がないからなんだ」と拡大解釈をしてしまって勘違いしてしまい、怒りを感じてしまいます。

ときには大きなケンカに発展してしまうこともあるかもしれません

でも、適切に指示をすることで夫に合わせた役目を期待することで、愛情を感じることができます。

そのため、我慢しなければならないという気持ちにはなりません。

自分自身の間違って期待されている役目が、夫からの愛を感じることを妨げていると考えれば分かりやすいと思います。

実は、夫婦の問題は家事をするかしないかだけではないかもしれません。

例えば、夫が妻が働くことに不満を持っている場合、家事を手伝わないなどの非協力的な態度が表れることもあります。

本心では働いてほしくないからわざと手伝わないという行動をとることで分かってもらおうなどと思っているのかもしれません

本当の不満は何なのか、きちんと話し合わなければ夫婦関係の価値観の違いがますます深刻になってしまいます。

家事をしてくれないだけでなく、本質的な問題について話し合うことで関係性は改善するでしょう。

何か理由があって夫が家事をしてくれないはずです。

その理由を自分の意思で共に探っていくと、怒りや疲れに襲われるだけの被害者意識から抜け出すことができます。

被害者意識から抜け出せると自己肯定感はあがるはずです

まとめると次になります

「私は仕事から帰ってきたばかりで疲れてるの、なんで家事を手伝ってくれないの?」

そもそも夫は妻がなんでイライラしているのかわからない→疲れている事情を伝え相談すると良いでしょう

勝手に手伝うとかえって迷惑をかけるから(妻を気遣って)なにもしないのかもしれない→疲れているから手伝ってほしいと伝えると良いでしょう

指示されるとやる気がでなくなる夫なら、今日は家事をしてくれると本当に嬉しいなどとやる気がでる言い方でお願いすると良いでしょう

相手の期待について理解することが重要

例えば、大学生の母親が「何時に帰るの?」といちいち聞いてくるとイライラしますよね

自分自身が母親に期待していることと、母親が自分に期待していることを整理してみましょう。

そして、なぜ母親が何時に帰るのか聞いてくるのかを理解することも大切です。

自分が干渉されていると受け止めてしまいがちですが、本当に干渉しているのかどうかを見極める必要があります。

もっとも簡単な方法は、母親に「なんで何時に帰るのか知りたいの?」と尋ねることです。

シンプルな方法ですが確実です

母親が期待することを理解することが大切である

母親は、あなたの親であり同居者でもあります。

あなたが何時に帰宅するのかを知らないと、お風呂やキッチンの片付け、洗濯などで困ってしまうかもしれません。

このような場合、母親としてではなく同じ家に住む同居者として、合理的な解決策を考えることができます。

例えば、あなたが0時を過ぎて帰宅する場合、お風呂や戸締まり、キッチンの片付けなどを責任を持って行うことがルールになるかもしれません。

そうすることで母親はあなたの帰りを心配することなくなるでしょう

母親も事前に約束しておくことで無駄にイライラしなくなるしお互いにとって良いことになります

母親のあなたに対する期待は合理的?

母親はあなたの安全を常に考えていると思います。

当たり前ですが、もし自分の子どもが何らかの事件に巻き込まれた場合、母親は心配するでしょう。

しかし、一人暮らしをしているのであれば、そのようなリスクは普通ですし大学生にもなれば友達と夜遅くまで飲んでいたいと思うでしょう。

母親の心配がどの程度合理的なものなのかを話し合うことが大切です。

もしある程度合理的だと思えば、0時を過ぎるときだけ連絡するという方法を選択することができます。

これは、母親の過干渉に従うということではなく、大人として自分の安全を確保するための方法です。

これとは違うケースとして、母親が子離れできていなくて、過剰な干渉をしていることもあります。

もし過保護のケースであれば、母親に対して大人として尊重してほしい旨を伝えることができます。

母親がすぐにそれを受け入れるかどうかはわかりませんが、進むべき方向は見えてくるはずです。

いままで「何時に変えるの?」という言葉だけでも様々なケースが想定できます

相手がなにを期待して問いかけてくるのか考えてみてください

自分が母親の期待に応えられるかを確認し、コミュニケーションを円滑にする

前項とは違って単に「何時に帰るの?」と聞かれる場合、それは軽い意味で言われている場合もありますが、子ども側からはしばられているように感じることもあります。

この場合、口グセであるため、意識してもなかなか変えることができません

このような場合、お母さんに期待されていることに合わせて対応することが大切です。

「何時に帰るの?」と聞かれた場合、でも期待をどのように反映しているかによって、返答の仕方が変わってきます。

お母さんが心配しているのであれば、なるべく早く帰ってきてほしいという期待があります。

この場合、大人として尊重して、理由を伝えつつ返答することが望ましいでしょう。

一方、お母さんが単に習慣で聞いている場合は、聞き流してもらい、気にしないでいいと伝えることができます。

相手の期待を理解して対応することが重要です

干渉されたくない場合でも、母親が戸締りのことを心配している場合は、帰宅時間を教えることで、責任を持つことができるようにルールを決めることができます。

ただ、自分の言い分だけを伝えるだけでは、うまく対処できない場合もあります。

まとめ

いかがだったでしょうか

怒りという感情を解説しその解決策を解説しました

相手や自分に対してなにか役割を期待していて、その理想と現実のズレが怒りの原因となること

ただ聞いてほしいだけなのに解決策を言ってくるのにイライラする場合は自分が望むことをキチンと相手に伝えること

家事を手伝ってほしいときは相手のタイプを見極めて伝えること

母親がなぜ帰りの時間を聞いてくるかでイライラするなら母親の意図を把握できるように

あくまで一般例ですがこういった細かいことを意識するだけで意思の疎通が改善してイライラがすくなくなり自己肯定感がアップしていきます

逆にこういったことを意識しないと怒りという感情は自己肯定感を極端に下げてしまうのでキチンと対処していきましょう

怒りという感情を別の角度から解説した記事は「怒りに対する正しい理解とその対処法」「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」にまとめてあります

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