怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう

怒り

みなさんは下記のようなことで悩んでいませんか?今回は怒りという感情で悩んでいる人のために怒りという感情について解説をしています

つまらないことでムカついてしまう

ついイライラしてしまう

自分の怒りがコントロールできない

もっと心穏やかに過ごしたいのにイライラで一日が台無しになってしまう

怒りを手放せば楽になるのはわかっているのに、手放せない

自分はなんて小さい人間なんだろう

どうしたらもっと寛大になれるんだろう

そんなふうに感じて、自己嫌悪に陥ることがある

ムカムカを関係のない人にぶつけてしまい。そんな自分がイヤになってしまう

怒りが原因で友情や恋愛がダメになったことがある

怒りっぽくて人と親しくなれない自分が寂しい

ここに書いてきたことはすべて、怒りにコントロールされてしまっているいう状況です。

怒りはそれ自体が不愉快なものですが、最大の問題は、そのコントロールできなさです。

怒りをコントロールできるようになれば、人生の質が全体的に高まり、幸せを感じる時間がずっと増えて自己肯定感がアップしてくるはずです。

ストレスが減り、自由になれる怒りをうまくコントロールできるようになれば、単にストレスが減るだけではなく、人生の自由度や可能性がぐっと高まるでしょう。

怒りにふりまわされることもなく、怒っている自分を懸命に正当化することもなく、自分が本当にふるまいたいように、のびのびと暮らしていけるようになるし、仕事でも自分の力を最大限に発揮できるでしょうし、人間関係からもより多くを与えられるようになるでしょう。

怒りをコントロールするために必要なことは怒りという感情はどういったものかを知ることです

怒りを抑えるのはダメ 自己肯定感が下がる原因

怒りをコントロールすると聞くと、怒りを抑えるという意味だと思う人も少なくないでしょう。

怒りを抑えるつまり本当は怒っているのに怒っていないふりをするということは、表面的な怒りのコントロールです。

確かに、怒っていないふりをすれば、とりあえずは人間関係がよくなったり、仕事がうまくいったりするかもしれません。

しかし、怒りをコントロールすることで本来得られるはずの、のびのびとした幸福感は決して得られませんし、健康にもよくないのです。

そもそも怒っているときには心身はリラックスすることができません。

例えばカッとなるような激しい怒り方をしている場合には緊急事態です

怒りで血管が切れるということがあり得るくらい、身体に負担がかかります。

また、ストレスや不安が増加します

怒りを抑えることは、その怒りを感じていることに対するストレスを引き起こし、これが心身に悪影響を及ぼすことがあります。

怒りをため込むと……

怒るだけでも心身には負担となりますが、怒っていないふりをして不満をため込むことは、健康にとってさらにマイナスです。

内面では怒った状態が続くわけですし、感情の出口が見えないと絶望感や無力感が強まります。

怒りを長期間抑え続けることは、情緒不安定を引き起こすことがあります。

このような状態では、小さなことで怒りが爆発することがあり、社会的問題を引き起こす可能性があります。

実際に、うつ病など心の病になる人たちを見ていると、怒っていないふりをしている人がとても多いものです。

また、普段は怒っていないふりをしていても、何かの拍子に抑えきれなくなり怒りをぶつけてしまう、あるいは、怒りに耐えきれずに相手との関わりそのものを絶ってしまう、ということもあります。

人間関係にも影響があります

怒りを抑え続けることで、人間関係の問題が深刻化し、友情や親子関係などの大切な関係が破綻することがあります。

いずれも、そのこと自体が社会生活を送る上でマイナスになるだけでなく、その結果対人関係が乏しくなると、やはりうつ病など心の病のリスクもそれだけ高まることになります。

怒りの扱い方が上手になることは、健康を守るためにもとても大切なのです。

怒りという感情を知ろう

怒りをコントロールするためには、まず怒りについてよく知るところから始める必要があります。

もう怒るのはやめようと決めるだけでうまくいく人もいるのかもしれませんが、多くの人がそうではないでしょう。

怒りも人間に備わった感情である以上、意味があるものだからです。

怒りの本当の意味がわかれば、怒りは手放しやすくなります。

怒りの意味を知り、怒りと上手につき合えるようになると、これまでに挙げてきたような問題から解放されていくと思います

感情に無駄なものはない

怒りも感情の一つですが、あらゆる感情には意味があるということをご存知でしょうか。

私たちの身体には、自分を守るために備わった力がいろいろとあります。

たとえば痛みを感じなかったら危険です、危ないものを踏んだときに痛みを感じて気づくこともありますし、痛みから身体の病気が見つかることもあります。

痛みを感じなかったら病状が手遅れになってしまうこともあるでしょう。

こんなふうに、感覚は、私たちを危険から守ってくれます

身体の感覚は、一般に、その状況が自分の身体にとってどういう意味を持つかを教えてくれるものですが、感情にも同じように自分を守る機能があります。感情はその状況が自分の心にとってどういう意味を持つかを教えてくれるのです。

不安という感情がなくなってしまったら

不安は安全が確保されていないということを教えてくれます。

不安を感じると、そのまま突き進んでは危険かもしれないと思いますので、安全を確認したり、慎重に進んだりしますね。

暗い夜道は強い不安を感じるものですが、だからこそ、明るくなるまで待つことを考えたり、一歩一歩足下を確認しながら慎重に歩いたりするでしょう。

不安を感じずにズタズタ歩いてしまったら、とても危険です。不安という感情は愉快なものではありませんから、できれば感じたくないと思っている人もいるでしょうが、不安を全く感じなくなったらそれはそれで困ったことになるのです。

怒りの感情

怒りの感情もまた、私たちを守るためのものだと言うことができます。

例えば怒ったときの最もシンプルな行動は、相手への反撃でしょう。ムカッときて言い返すというようなことです。

こんなとき、怒りは自分に加えられた攻撃に気づき、反撃のエネルギーを生む働きをしていると言えます。

つまりムカツとするので、何かひどいことをされたということに気づき、ムカツとするので、その勢いでひどいことを取り除こうとするのです。

これは身体の痛覚にも似ており、足を踏まれたときには疝いと感じるから踏まれたことに気づき、痛いと感じるから足を引っ込めるのです。痛みを感じなければ、足は踏まれたままになるでしょう。

怒りは心の痛覚

足を踏まれたときには、痛みだけではなく怒りも感じることが多いと思います。

足を踏まれるということは、単に物理的な災難というだけでなく、自分という人格が被害に遭ったということでもあるからです。

つまり足の痛みは身体の痛覚が感じ、被害に遭ったという心の痛みは怒りとして自覚される、ということになります。

怒りは心の痛覚のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。

足を踏まれても、相手が大変恐縮して本当に申し訳ありませんでしたと心から謝っている様子であれば、痛みは続くとしても怒りは収まるものです。

自分という人格が被害に遭ったわけではないことがわかるからです。

一方、相手がそれがどうしたという態度だと、たいした痛みでなくても怒りは激しくなるでしょう。

また過去のトラウマや傷が未解決のままのこっていると思い出すことで怒りを感じます

これはまだ過去のトラウマや傷が癒やされていないことを示すサインでありなにかしらの方法で解決を欲しているサインです

自尊心と怒りの関係

侮辱的なことを言われる、というのは怒りの典型です

ただ、侮辱的なことを言われたという場合には、足を踏まれたときとは異なり、身体的な痛みは感じませんので、怒りを感じることが唯一のサインとなります。

怒りを感じると、そういう言い方は傷つくからやめてほしいなどと言って状況を変えることができます。

ところが、怒りを感じなかったら、状況が変わらないまま侮辱され続けることになるでしょう。

また自尊心や自己肯定感が低い人は怒りを感じやすい傾向があります

自尊心が低い人は、自分自身に対して自信を持っていないため、周囲の人々からの批判や攻撃に敏感に反応し、怒りを感じやすくなります。

自尊心が低い人は、自分に対する怒りを自分への攻撃に向けることもあります。

また、怒りを抑え続けることで、自分自身に対する怒りが蓄積され、自尊心が低下することがあります。

自分自身に対する怒りを抑えることは、自分自身を否定することにつながるため、自尊心を保つためには怒りを適切に表現することが必要です。

対処が必要なことに気づくチャンス

怒りという感情は、何かをされたときに反射的に起こる怒りの場合だけでなく、くすぶり続ける不満の場合も同じです。

慢性的な痛みは、身体のどこかに問題があるということを知らせてくれますが、慢性的な怒りがある場合も、自分にとっての被害、つまり不満足な状況が続いているということになります

何らかの対処が必要な問題がある、と教えてくれるのです。

怒りを感じることは悪いことではなく、怒りを感じることは、何らかの対処が必要な問題があることを教えてくれているということが重要です

これは痛覚と全く同じです。痛みを感じることは悪いことではなくその原因に気づくチャンスを与えてくれるものです。

怒りも全く同じで、怒りの感情と前向きに取り組んでいくことができると思います。

怒りのこうした役割を知ることが、怒りをコントロールする第一歩となります。

まとめ

いかがだったでしょうか

ムカッとしたりイライラばかりしている人は怒りという感情にコントロールされてしまっている状態です

しかし怒りの感情というものは無駄なものではなく心の痛覚の表現でありなにかしらの解決が必要なことをおしえてくれる感情です

また怒りという感情を抑えることもあまり良い方法ではありませんでした、人間関係や健康にも影響を及ぼすのでうまく怒りという感情と付き合っていく必要があります

怒りという感情を知ってうまくコントロールする助けになれば幸いです

怒りという感情を解説した記事は「怒りに対する正しい理解とその対処法」「その怒りは期待と違うから 怒らないようにして自己肯定感をあげよう」を見てみてください

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