嫉妬するときはこんなとき 私は上であなたは下

嫉妬

この記事は嫉妬で悩んでいる人を対象としたもので、自分がどういう立場のときに嫉妬をしてしまうかということを具体的な例をつかって解説したものです

つらい嫉妬心から逃れるためにはこういうケースのときに嫉妬がおこるんだなと理解しておけばできるはずです

今回は下記のケースを想定しました

家庭の中で家族の間で嫉妬するケース

職場で上司と同僚との間で嫉妬するケース

友達が先に結婚したケース

自分より若い人に嫉妬してしまったケース

まず結論として自分はあいてより上の立場であり嫉妬してしまう人を下にみているという条件があります

その上で具体的なケースを用いて説明しています

私は上、あなたは下

優劣をつけがちです

気づいていますか?私たちはいつも周りの人と比べがちです

人は無意識のうちに他人と優劣をつけてしまいがちです

たとえば、あの人よりもあの部分は私のほうが上だよね、あいつと俺はどっちが上で、どっちが下?という感じです。

お金だったり服だったり仕事、会社、年齢など比較する対象はさまざまです

そして、普通の人は自分は優れていると感じやすい本能があります

つまり自分は平均よりも上と思いやすいのです。

だから、この人はえらそうなことを言っているけど、本当は私のほうが上だよねと思ってしまうものです。

年上だし経験は俺のほうがあるよね

私のほうが勉強できるしよく知ってるよね

足は私のほうが綺麗

わたしはあの人より化粧が薄くて肌が綺麗

なんていうような感じです。

わたしたちは人と比較してしまうくせがあるせいで、嫉妬しやすくなるのです。

自分は相手よりも優れていると思っているので、自分よりも下の立場の人間が、自分の持っていないものを持っている、というときに嫉妬して相手を攻撃したくなってしまいます。

たとえば芸能人が不倫をしたスキャンダルで芸能人を引退しちゃえばいいのにと思うのも嫉妬です。

でも、思っている本人は、芸能人がそんなひどいことをしたんだから当たり前だよねと信じて疑いません。

この場合、不倫をしたということで、この人は自分よりも下と決めつけられます

でも有名な芸能人だから自分よりもはるかに年収は上なんだろうなということで、嫉妬がとまらなくなります。

単純に「相手が優れているから嫉妬が起きる」のではなくて、「自分のほうが上」と思っているから、嫉妬が起きてしまうのです。

家庭の中で嫉妬するケース

具体的な例を用いてみましょう

嫉妬のメカニズムとしては自分より優れた人や能力がある人がいるからといって嫉妬するわけではなくいろいろなケースがあります

その一つとしては「相手が自分よりも立場や能力が下のはずなのに、自分よりも別の優れたものを持っている。」ケースです

たとえば親が子どもに対して嫉妬することもあります

自分は親で年上、子どもよりもあたりまえのように立場が上と思っています。

それなのに子どもが、自分の知らないことを知っていたり自分の小さいときよりもテストの点が良かったりすると嫉妬してしまうことがあります

嫉妬がおこって攻撃的になり、ちゃんと宿題はやったのか!なんて全然関係ないことで子どもを責めてしまいます。

周りからすると、子どもが生意気だから怒られているように見えるのですが、心理的には親の威厳を子どもにうばわれてしまうかもしれないということで、攻撃をしてしまいます。

別のケースとして

妻がおこられてしまった息子に対して、あなた大丈夫?と気遣うと、夫は妻の愛情を息子に奪われてしまうかもという動物的な本能で嫉妬をおこしてしまいます

そしてまたあんな奴のことはどうでもいいだろ!とひどいことを言ってしまいます。

他にも例えば夫が娘に対して優しい笑顔を向けたときに、妻は、私にはそんな笑顔は向けてくれなかった!と、嫉妬します。

そして、妻は娘に対して知らず知らずのうちに意地悪をしてしまいます。

職場での嫉妬のケース

次は職場のケースです

嫉妬している本人は、おまえは間違っているんだから正しくしてやっているということで嫉妬している自覚がないこともあります、それもあからさまに不機嫌になっているにもかかわらずです。

たとえば、職場の上司が同僚に対して優しく接しているのを見ると、嫉妬で気がつかないうちにふてくされた態度をとってしまいます。

職場の雰囲気が自分の態度で悪くなったとしても、俺がそんな態度になって当然だろう!というふうに思っているのです。

嫉妬によって攻撃的な人に変身してしまっているので、場の空気を乱しても、なれあっている職場を自分が正しているんだ!という感じです

まるで自分は正しいことをやっている!という正義の感覚になっています

相手を正してやるんだ

世の中に正しいことを知らしめるんだ

おれはまちがってない

相手が間違えているんだ

などと信じ込んでしまっているときは、嫉妬しているんです

嫉妬すればするほど、攻撃的になり周りを遠ざけます

そして孤独という落とし穴をみずから作ってしまって、そこに自分から落ちてより孤独を感じることになります。

あたまの中であれ?いまの俺は孤独かも?

そう思ったとしても嫉妬がもたらす攻撃的な感情はますますひどくなるので、同僚に対してつらく当たるのが止まらなくなります。

当然ながら上司の態度もわるくなってしまいます

するとますます同僚に上司の関心を奪われる状態になり、より自分の孤独感が止まらなくなります。

みずから自分の評価を下げることで、同僚の評価があがります

そして自分よりも優遇されている同僚に対する嫉妬の渦に飲み込まれて、そこから抜け出すことができなくなってしまうのです。

愛情や注目がだれかに奪われるということで嫉妬は起きるのですが、その先の孤独になってしまうという恐怖も嫉妬の引き金となることもあります

誰かによって、愛情や注目を奪われて、自分だけ孤独になる恐怖を感じるときに、嫉妬が起きる、ということが考えられるのです。

嫉妬を起こせば起こすほど、人間関係を破壊して孤独になり、そうするとさらに嫉妬が止まらなくなる悪循環が起きてしまうのです。

友達が先に結婚したケース

ある女性がいました

友だちが自分に何も相談しないで結婚してしまった。あの子、本当に性格が悪い!

怒り心頭になっていました。

本気で人をだますようなことを平気でしてみんなを裏切ったと思っているようです。

本人は不快な気分から抜けられないのですがそれは攻撃的な人に変身してしまって戻れない状態だったりするのです。

嫉妬というのは私のほうが上であるという条件が必要になります。

この女性の場合、内心では私のほうがずっと性格が優しくて、男性に対して誠実だから上であるという思いがあったのです。

さらに、あの子は嘘つきだから私のほうが上とも思っていたようです。

それなのにそんな上の立場であるはずの私よりも先に下の立場であるあの子が先に結婚するなんて!という感じになっていたのですね。

自分より若い人に嫉妬するケース

男性でも女性でも自分より若い人には本能的に嫉妬してしまいがちです。

たとえばこんな話もあります

ある会議に参加したときに若い男性がいました。

その隣に、目を輝かせて話すかわいい女性がいました。

若い人たちが楽しそうに話しているので、私も会話の輪に入れないかな、と様子をみていました

しかしその女性は私の存在なんかまったくきにせず私がいることすら気づいていないようなのです。

あれ?あの人私のことが目に入っていないの?とショックを受けます。

単に自分よりも若い人たちが仲良く話をしているだけです

でもまるで自分が無視されたような気持ちになって、顔はどんどん引きつってしまいます。

自分の顔が引きつって、ふてくされたような態度になっていることも、なんとなくわかっているのですが、自分ではどうすることもできないのです。

その場にいた若い人は、そんな私のふてくされた態度を見たせいか、ますます私のことを無視して話をしています。

それはそうです顔がひきつってトゲトゲした人にはだれも話しかけません

その姿を見たら、なんなの?むかつくなぁ、ちくしょう!となります。

自分ばっかり楽しそうにしやがって、空気が読めないやつだ、お前の話していることはたいしたことないんだよ

頭の中で悪口をいいながら、楽しそうに話をしている男性に殺意のような怒りを感じてしまうのです。

客観的にみると単純に空気が読めてなくて恥ずかしいですよね、このように嫉妬心がおきてしまうと自分のコントロールができなくなるのです。

若いやつばかり優遇されてると思ったら、嫉妬が止まらなくて、どんどん自分が意地悪な老害になっていく感じです

みっともない!と思うのですが、自分のみっともない態度を止めることができません。

嫉妬で周りに不快な態度をとってしまっていることに気づいているのに自分でコントロールできないのです。

ではなんで自分よりも若いという条件で嫉妬してしまうのでしょう?

それは、自分よりも人生経験がないのに、自分よりも知識がないのにということで、自分よりも下と見ているからです。

そんな自分よりも下の存在が、周りの注目を私から奪っていき、「孤独」を感じてしまうから、嫉妬が起きるのです。

これからどんどん年をとっていくせいで、若い連中に注目を奪われることになれば、誰からも相手にされない孤独というイメージがわいてきます。

注目を若い子に奪われることに嫉妬してそのせいでどんどんこの先奪われて孤独になるという想像が、さらなる深い孤独という墓穴を掘ってしまうから、どんどん嫉妬の連鎖がひどくなるのです

あいてが上だと嫉妬はおきない

これまでみてきたように嫉妬の対象は自分よりも下の立場の人に限定されます

嫉妬は自分よりも下のくせに、自分よりも優れたものを持っている状態でなければおきません。

ましてや飛び抜けて優れている相手に対しては嫉妬にならないのです

たとえば、大リーガーの大谷翔平選手に嫉妬する人はほとんどいません。

親しい選手ならともかく一般の人と大谷翔平選手と比べて自分のほうが上だと認識することはあまりないでしょう

相手が「上」になっている大谷選手にたいして嫉妬起きませんよね。

しかし、スノーボードの競技でメダルを取った「若い」選手に対して、ネット上で批判する人がたくさんいました。

普通に考えたら、ものすごいことをしているのにかかわらず、年齢が自分よりも下なのに、自分よりも優れたことをしたということで、嫉妬がおこってしまいます。

そして、攻撃的な人に変わってしまって、ネット上で攻撃的な書き込みをしてしまうのです。

またその若い選手が謙虚な態度をとろうものなら、見ている側はさらに「自分よりも下!」と認識してしまうので、嫉妬がとまらなくなってしまうのです。

選手としては、嫉妬されると嫌な書き込みをされるから、謙虚に振る舞おうとしているのかもしれません。

しかし、嫉妬は動物的な本能なので、謙虚な態度は自分よりも下と認識されてしまって、ますます嫉妬がひどくなるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか

嫉妬してしまうときというのは「私が上であなたが下」の立場のときに起きてしまいます

どうやら嫉妬から逃れるためには人と比べないことが大事な気がしてきますね

もし今嫉妬でつらいという状況にある方は嫉妬をしてしまっている人と比較していないか確認をしてみてください

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