今回は自己肯定感を高めるために邪魔となる怒りという感情について解説をします
上司の横暴でいらいらする
非常識なやつがいて困ってる
ムカムカして抑えたいのに抑えられない
もっと平和で無事にすごしたい
こんな思いを持っている人向けに怒りという感情をコントロールして幸せにいきるための手がかりになっていただければ嬉しいです
怒りという感情を操るためにはよく知ることが大事です
まず怒りが起こる場合を4つに大別してなぜ怒りが起こるかを解説しています
予定がくるった
傷ついた
我慢
苦手
この4つがキーワードです
次に怒りがわいてきたらどのように対処すればよいかを解説しています
- 受け止め方を変える
- 心の病気や生理の可能性
- いたわってあげる
- 友達にやさしくするように
- 環境を変える
この5つがキーワードです
怒りという感情を理解してコントロールすることで自己肯定感を上げ自分磨きをしていきましょう
怒り続ける人の自己肯定感は低い
怒りという感情はカラダにとってとてもストレスを与えるものです
普通ならできるだけ早く原因をみつけて解決策を探ります
しかし怒りという感情はやっかいで無意識のうちに解決を拒むケースがあります
それは自分の気持を伝えていないなどで状況が変わらないときや怒るのをやめてしまうと相手の罪が有耶無耶になってしまうときです
つまり自分の怒りの強さが相手の悪さを表すようなときです
また怒っている態度を見せつけることで相手に早く気づいてほしいと思うこともあります
そうやって怒り続けることで自分のカラダへの被害は続いていってしまいます
さらに被害者意識から「俺を怒らせた上に対処までさせるのか!そんなのは相手の仕事だ、ふざけるな!」と怒りに縛られてしまいます
ここで大事なことは怒りによって損なわれるのは相手の人生ではなく、自分の人生だということです
いくらまっていても相手は謝ってこないかもしれない。でもずっとストレスは受け続けてしまいます
そうやって怒りがおさまらず、おさめようとしないことであなたの心身を蝕んでいくのです
怒りが起こるのは大きく4種類のケース
怒りの感情を操るには、その感情を理解することが必要です。
分かりやすい4つのケースをみていきましょう
1.予定がくるったから
例えば「今日は残業しないで早く帰って映画でも見よう」と思っていたのに、上司から大量の仕事をふられたときです
これは「~するはずだったのにできなかった」という意識があります。
予定が外れることに苦痛を感じると、目の前にある自分への被害に怒りを覚えます。
この場合は映画を見ようと思っていたのにみれないという被害ですね
私たちの身体には自己防衛反応があり、なにか妨害されたと感じると無意識に痛みを感じます。
そして痛みを解消するために自分に加えられた被害を撃退しようとします。
これは2つあって人間が本能的にもつ「戦って撃退するか」または「逃げて痛みを解消するか」という無意識の反応です。
上司によって無理やり変えられた自分の予定から逃れることはできないので、本能的にそれに対抗しようとするのですが、上司に反抗することもできない無力感から怒りを感じるのです
しかし、この場合の怒りの反応は、混沌としていたり、非合理的であったりすることがあります。
予定がくるったことで怒りが起こるのは代表例としては「いいがかり」です
例えば締め切りを守れそうもないときに「おまえがちゃんとした資料をもってこないからだ」と怒っていたとします
ちゃんとした資料をもってこさせるのも本来の仕事のはずで、自分が責任をとらなければいけないのに他人のせいにして言いがかりをつけています
自分の予定と違った結果となりそうで受け入れがたい感情がでて人のせいにして怒りがわいています
突発的な怒りの後は普通は冷静になってきて、まあ何とかなるだろうと思えるようになります
そして怒りもおさまるのですが、まあ何とかなるだろうと思えない場合はいつまでも怒り続け、言いがかりにしがみつくことになります。
言いがかりというのは、何とかしてくれという魂のさけびなのです
2.傷ついたから
前項と同じ思っていた予定の変更を強制されたケースですが、問題は偶発的なミスというよりも、相手との関係に傷をつけてしまったことにあります。
例えば、クレームをつけられた時は、心が痛むから腹が立ちます。
それは、予定と違ったということが本来の趣旨ではなく、心の傷を受けたから腹がたつのです。
また、悩んで選んだプレゼントを文句を言われた場合も、喜んでもらおうとおもっていた予定をくるわせたことになります。
自分で選んだという苦労が報われないことが心の傷に繋がります。
また、宿題をやろうとしている時に宿題はやった?と指摘されることも、予定を狂わせたことになります。
自分を信頼してもらえなかったことが問題ですし、「できない人ね」と言われるような批判的な雰囲気になるかもしれません。
「できない人」と言われたり思われたりすると、心は傷ついてしまいます。その傷と共に感じる怒りは、単に予定が狂った時の怒りよりも長く強くなることが多いです。
心に傷は怒りやすい人間にさせる
ただ予定がくるったということであれば、何度か経験するうちに慣れて落ち着いていくことができます。
しかし、心の傷が生み出す怒りは傷が癒えない限り溜まり続けます
その人との関係そのものが問題視されるようになり、不満や不平がたまりやすくなります。
これが怒りのもう一つの側面です。
自分を傷つける相手は加害者と感じますので怒りを感じることは理にかなったことです。
心に傷がある場合、敏感に脅威を感じることが多く怒りが湧いてきやすくなります。
自分自身を守るために、脅威と感じることを徹底的に避けるようになるかもしれません。
しかし時が経ったり謝罪を受けたりして傷が癒されると、過去のことを思い出しても、怒りを感じなくなります
傷が癒されると、怒りを手放せるようになるのです
年を取ると、過去の出来事を許して、自分を癒せることがあるかもしれません。そうすれば、もはや自分が傷ついているという感覚もなくなっていくでしょう。
3.我慢しなければいけないから
ありえないと思う非常識な人に対する怒りというのもあります。
例えば、電車で隣に座ってきた人が化粧を始めたり、父親がバンツー枚で家を歩いていたりすると、ついついイラッとしてしまうことってあります。
自分が被害者というわけでもないし、心に傷を負ったわけでもないのに、なぜかムカついてしまうんです。
見たくないものを見せられているという被害感もあるかもしれませんが、そういう人の存在そのものがムカつくということもあります。
このような怒りには、「自分はちゃんとやっているのに」という気持ちが関わっているのです。
社会におけるマナーを守るためには、みんなが少しずつ我慢する必要があります。
たとえば、電車で化粧をすれば20分も余裕ができたり、バンツ1枚で家の中を歩きたいと思うこともあるでしょうが、それでもマナーを守るために我慢しているわけです。
マナーだと思って自分が我慢しているのに相手が我慢していない場合は自分が被害者になることもあるでしょう。
電車で化粧をする人に対して、全く気にしない人もいれば、ただ興味深く見つめる人もいるでしょう。
それは、自分がどれだけ我慢しているかによって違ってくるのです。
自分自身も好きなようにやっている人は、他人の異常な行動に寛容になりやすい傾向があります。
また、我慢する以外の選択肢がないと考える人は、電車で化粧をする人を見たときに、より自分の予定が狂ったと感じることがあるかもしれません。
4.苦手な人だから
たまに顔を合わせる人ならまだしも、同僚や上司、取引先の人、ママ友など、よく顔を合わせる人で中には苦手なタイプがいるものです。
例えば、要領よく立ちまわる人など、受け入れがたいと感じる人もいるでしょう。
他のことを言われても気にならないのに、ある言葉や行動にはカチンときて、冷静に状況を見られなくなることもあるかもしれません。
そんな苦手なタイプがあるのは、誰にでもあるものです。
そして過去に人からバカにされて傷ついた経験がある場合、そのテーマに関することを言われたり、そのテーマに関する行動をされたりすると、特に感情的になってしまうことがあります。
それは、心の傷があって、その部分が痛みに敏感になっているからだと思われます。
痛いところを突かれると、ついカッとしてしまったり、言い訳や自己正当化をしたり、反撃したいという気持ちになりがちです
例えば、自分でも矛盾していると分かりつつも、何とか取り繕おうとしているときに、言い訳だと言われたり、自分が太っていることを気にしているときに、太ったと言われたりした場合などです。
これは取り繕って何事もなかったことにしたいという自分の予定が狂ってしまったことで、カッとして自分を守ろうとしているのです。
もちろん、ママ友などの特定の人や太った?という心無い状況に腹が立つ原因が、心の傷だけにあるわけではありません。
たとえば、我慢を強いられていることもあれば、そのことを逆なでする人に強い反感を持つこともあるでしょう。
自分が苦手とする人や状況についてよく考えてみると、自分のどんな部分が刺激されているのか、いろいろな発見があるかもしれません。
怒りは心の叫び!
前項までで様々な怒りをみてきましたが共通しているのは怒っている人が何らかの被害を受けて困難な状況にあるということです。
つまり、怒りは自分の心が叫んでいる声だと考えられます。
この考え方に切り替えると、自分自身をコントロールするのが楽になります。
たとえば、ムカついてしょうがない!と感じたときは、まずは自分がどんな困難な状況に陥っているのかを認識することが大切です。
自分が何に困っているかを考えることで、自分が本当に欲しいものがわかり、ただ怒りに支配される状況から抜け出せます。
怒りは適切な対処法があります
この現代社会において怒りに身を任せてしまうと暴力事件となったり取り返しがつかなくなってしまうことが多いです
怒りの最大の問題はコントロールの難しさです
怒りという感情に対処が必要な問題があるということに気づいたら、そこから先は怒りのエネルギーを手放して適切な対処の仕方を考えていきましょう
対処がうまくできるようになると自己肯定感が増していきます
そのためには、怒りの原因をよく考えてみることが必要です。
対処1 受け止め方を変えてみる
受け止め方をかえてみましょう
ムカッとはきたけれど、ちょっとまって、本当にムカつくこと??
怒りの対象となるものかを考え直してみましょう
あんたって優柔不断だよね?? と言われた場合。
一方的に決めつけないでよ!!とイライラするものです
一方的な決めつけは、明らかなストレスです。自分は攻撃されたと感じてしまいます
でも考え方を変えてみると怒るほどのことではないかもしれません
あいつはなんでも決めつけたがる人で習性のようなものだ。あいつはこの先もいろんな人を決めつけて傷つけてかわいそうな人なんだ
こう考えると、怒る必要がなくなるということも少なくありません。
怒りという感情は、自分が被害を受けたか受けないかを自分で決めることができ、それだけコントロールできる可能性があるということになります。
対処2 心の病気や生理の可能性をさぐる
うつや躁状態の可能性もあります
うつというと元気がなく落ち込んでいるというイメージがあるかもしれませんが、実際には、イライラが目立つ場合もあります。
うつになるとエネルギーがなくなってしまうため、怒りなどの感情がコントロールできなくなってしまう、と考えるとわかりやすいと思います。
躁(そう)状態は頭の回転がとても速くなり、自分はすごいという気持ちになってしまうので、自分のペースについてこられない周りにイライラしてしまうのです。
女性の場合、生理前になるとイライラしやすいという人もいるはずです。
怒りは何らかの対処が必要な問題があるということを教えてくれていると言えます。ですから、怒りをきちんと見つめてみることにはやはり大きな意味があるのです。
対処3 自分をいたわってあげる
怒りをなんとかしたいときは怒りを受け入れる必要があります。
怒りを受け入れることは、誰もができることではないのですがとても重要です
なぜなら私たちは怒りをさまざまな意味に思い込む傾向があります。
たとえば、先に述べたように、自分の怒りの強さが相手の罪悪感を正当化すると考える場合、その怒りは自分が正しいことを示しています
怒ることは未熟であると思い込むと、自分は未熟で許せないと自分を責めてしまい怒りを増幅してしまいます
その結果、怒りは見えないところでくすぶり続け、怒りの感情はこころの中で増幅してしまいます
自分が怒っていることを認めようとしないと、原因を突き止めて解決策を見つけるまでの単純で合理的な道筋が妨げられる可能性があります。
対処4 友達が同じ目にあったと思っていたわる
怒っているときは自分に優しくしてください。
そしてできるだけあなたに最も近い人の名前を考えてみるのもいい方法です
もし親しい人が同じ状況にあったら、その人にかけてあげるだろう言葉を思いこんでください
「まぁ、こんなこと言われたら怒るのも当然だよ。ムカつくねぇ、えらい目にあったね!」
怒っている状態は感情的に動揺して機嫌が悪いのは事実です。
怒りのコントロールは、現実を受け入れることから始まります。
トイレや外にでて環境を変える
怒っている自分を受け入れようにも、カッとなる怒りだとそれどころではないですよね。
そんなときには、とりあえず気分を入れ替えることが大事です
一番いいのは環境を変えることです
たとえば上司から怒られたらまずはトイレに逃げ込むとか、できるなら外がいいです
家の中だったらお皿を洗ったり洗濯物を片付けるなどの家事もいいでしょう
鏡をみたり目をつぶって軽い瞑想をするのも落ち着きます
ただ一番なのは外にでることです。お散歩をしたり公園にいったりちょっとした運動もいいでしょう
そうやって、怒りの嵐をとりあえずやり過ごしてから、適切な対処を考えていくプロセスに入りましょう。
これができるようになると自分のレベルが一段とアップして自分磨きになりますよ
まとめ
いかがだったでしょうか
感情をコントロールするためには怒りを知ることが大事です
予定がくるったり、傷ついたり、我慢をしていたり、苦手な人だったときに怒りが怒りやすいことが分かりました
また怒りが起こってしまったら受け止めかたを変える、心の病気の可能性を探る、いたわる、優しくする、環境を変えてみることが大事です
怒りという感情はコントロールすることがとてもむずかしいです
しかし自己肯定感を高めていくためには怒りという感情をうまく操ることが大事ですので参考にしてみてください
怒りに関しては「その怒りは期待と違うから 怒らないようになって自己肯定感アップ」と「怒りという感情を知って自己肯定感をあげよう」でも紹介しています
心理カウンセラーの近江ひかり(オウミヒカリ)といいます
感情の研究や心理学に没頭。
心理カウンセラーとして長年の経験を生かしてブログを書いています。
なにか理由がわからないけどしんどいなぁと感じるときは心の悩みかもしれません。
自分という存在を解放して自分が好きになれたら人生が楽しくなります。
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